あらすじ
【イラスト付き】20歳の誕生日にフラれた昭良がゲイバーで出会った年上の克己。酔いつぶれた勢いでHしてなし崩しに始まった関係から3年。実は売れっ子画家だった克己のアーティストらしい気まぐれさに振り回されながら、昭良の生来の面倒見のよさで克己のご飯を作ったり身の回りの世話をしつつうまくやってきた。――ってよく考えたらこれって×恋人○オカンじゃないの!?電子限定書き下ろしSSを収録!!
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Posted by ブクログ
攻めザマァなのかな?
とにかく克巳の絵を描くこと以外に何も出来ず無自覚で自分勝手(少しだけ自分の都合で昭良の事を考えてはいるのだけれど)に振り回される昭良が可哀想で仕方なかった。
それでも好きだからと遠い道のりを通い身の回りの事を引き受け頑張る姿がいじらしく。
これでは恋人ではなくオカンではないのか?と思い始めた所に現れた克巳がかつて絵のモデルにと惚れ込んでいた相手のリオンが現れ克巳と同居する事になってショックを受けて、でも耐えて頑張っていてもリオンの態度や克巳が昭良を蔑ろ(ここも無自覚!)にしていて読んでいて涙が止まりませんでした。
かつての恋人達とは違うからと頑張っていた昭良もとうとう耐えきれられず別れを切り出した時の胸の内が悲しくて切なくて。
しかしここから克巳がようやく昭良の事を真剣に考え変わって行く姿がかなり酷いものだったけど昭良の今までの思いを思えばこれくらいはしてくれないとと溜飲が下がりました。
昭良もそんな克巳に嫌いで別れた訳ではなかったのだしすぐには信じられなかったけれど焦らず時間をかけ以前の無理をしていた付き合い方をやめ対等な立場で恋人となれて本当に良かったです。
「愛ではなく依存だよ」
ようやく「愛」を手に入れられた克巳、そして昭良の2人でした。
攻め、ざまぁが大好物
まさにピッタリのお話でした。
バイで遊び人の絵描きの攻めと、健気な世話焼きゲイの受け。攻めのあまりの無神経さは、作家さん自身ですら嫌悪しちゃうレベル。あとがきは笑えました。
ここまでコテンパンにざまぁ展開が起こる作品もそうそうないのでは?読後も爽やかとは言い難いけれど。
お買い得だと思います
変わった題名だったので、興味本位で購入して見ました。読み終わると予想を遙かに超えたとても良い本でした。途中昭良の健気さに泣けました。逆に克己の人の気持を慮らない自己中心的な性格に天罰が下れと思いながら読みした。でも、最後ハッピーエンドで良かったです。
無神経×健気
ずっと受け視点で進んでいくから、誤解のさせ方が上手い。
描写がうますぎて、リオンが出てきてからの場面は、昭良と一緒になってハラハラした。
攻めざまぁとは思わなかった。悪意があって受けを貶めたりしたわけでもなく、クズでもないのに。どこにザマァ要素がある?
無神経執着依存攻めが最高。芯固めな健気受けと相性よすぎる。シチュエーションとカップリングの設定が最高で、それはそれはストーリーが映える。
攻めがプリンセスで、受けがプリンスとして比喩されてるのが新鮮で面白い。
これは似てるね、ってだけで、お互い姫とか王子とか呼び合うわけではない。
電子おまけの攻め視点がめちゃくちゃよかった。
まさしく破れ鍋に綴じ蓋
あとがきで同人誌掲載の時はこの作品の途中で和解して終わってて作者さん自身もこの二人の結末に納得して無かったから後半を加えたのだとありましたが、そりゃあ殴りたくなる位不消化だったろうなと想像します。正直読み進むうちにこの二人はどこへ辿り着くのだろうとモヤモヤハラハラしてました。最後まで行き着いて本当に安心しましたわ。w 自分的にはこんなグダグダに捩れたカップルは大好物なので読んでいて楽しゅうございました。ハラハラモヤモヤも盛り上げるアイテムでした。ww 小中先生、またこんなカップルのお話読みたいです♡
匿名
ずっと気になっていて、割り引きで購入しました。
おもしろかった‼️
受けがかわいそうで、でも飲み込みすぎなとこにもイライラしつつ、、、。
攻めは最初から口説くつもりがあったなら、あんなに執着するならもうちょい最初からこう、さぁ、、。
攻めざまぁでよかった、、。
なぁなぁで元サヤだと萎えるので。。
あとリオンは単純に嫌い。
結局おもしろかった。
作者買いしたので、試し読みやコメントなど見ずに読み始めました。
この方の作品で、こんなにも読み進めるのがツラい物があったとは。
一度閉じ、コメントを読んで萌ポイントを学んでから読んだら、どんどんのめり込み、一気読みしてしまいました。
攻めの愛が、どんどん重くなっていくのが良かったです。
受けが報われて良かった。
明らかに傲慢すぎる攻めが悪いんだけど、何も言わずに我慢してしまう受けにも原因はあって、両者に対してイライラしてしまいました。
でもそんなリアルなところがこのお話の良いところだなと。
攻めだけが悪かったら綺麗に収まりすぎてて最後まで読めなかったかもしれない。
凄い!
こんなに完膚なきまでに・・・
と思うほど、お互いに傷付き合い、そこからまた修復していく過程が良かったです。
なにもなかった頃には戻れないけど、私は良かったんじゃないかなぁ?!と思います。
何もかも我慢していては始まらないので、ここから新しいふたりになっていくのが楽しみです。
重い同士で丁度良い
タイトルで食指が動かず、でもレビューが良いので読んでみて正解でした。
かなり好みのストーリー。
昭良が耐える姿の裏に、最初付き合う頃に自分は一緒に居られればそれでいい的な事を克己に伝えてるって事がかなりの足枷になっていて、克巳からの好きのアプローチも無いまま過ごす時間が泣けてきた。ホント、克巳にグーパンだよ。
後半の克巳の重い追っかけ具合に、そんなに昭良の事好きでした?ってなりましたが、おまけをよんで納得でしたよ。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
売れっ子画家で彼氏の克己は生活力ゼロ。通い妻みたいに昭良がご飯を作り身の回りの世話をするけど、これって×恋人○オカンかも!?
***
ストーリーの完全度:非常に高い
トーン:あまあま・せつない・シリアス(高)
エロ度:少ない
萌え度:非常に高い
総合評価:★4.5
小中先生の作品は今までハズレ無しなので期待を込めてこちらの作品を購入しました。今回も期待を裏切らず凄く面白くて、ページを捲る手が止まらなかったです。
ただ、私の想像とは大分異なる印象の作品でした。表紙を見て勝手にあまあま・ほのぼの系の作品だと思っていたのですが、まさかこんなにもしんどい話だとは思いませんでした…(笑)
小中先生の作品は「夜啼鶯は愛を紡ぐ」を読んだ時もしんどくてヒーヒー言いながら読んだ記憶があるけど、今回はそれ以上にしんどかったかも…。こんなに可愛い雰囲気の表紙なのに…。
今回は生活能力0の天才画家(克己)×世話焼き系リーマン(昭良)のお話なんですが、前半は克己があまりにも考えなしでちょいちょいイラッとさせられます(笑)
画家として成功している上に、元々家が資産家で事故で亡くなった親の遺産なんかもあるからお金には全く困ってないんですよね。一見、スマートだし紳士的なんだけど、絵の事以外はまるで駄目。ボンボン育ちだから生活能力0だし、恋人の誕生日やデートの約束なんかも平気で忘れたりすっぽかしたりする最低なヤツです(笑)
ただ、悪気はないんですよね。良くも悪くも絵一筋ってだけで浮気はしないし、結果空回りしちゃうけど克己なりに思いやりを見せるシーンもあって、昭良の事はちゃんと好きだったと思うんです。(…まぁ、それでも言葉足らずだし気は利かないし昭良の好意に甘え過ぎだとは思いましたが。)
前半までは昭良を応援していたので、克己をフッた時は正直、スカッとしましたよ(笑)
その前に克己の配慮に欠ける行動や言動が多々あって「流石にそれはないわ〜」って思ってたので、お灸を据えるという意味でいいぞもっとやれって思ったのも事実です。
ただ、そこからの展開がもう辛くて辛くて…。
ヨリを戻そうと必死になる克己に対して、昭良は割と冷静なんですよ。全然ほだされてくれなくて、ちょっと厳しいんじゃないかなぁ…ってうっすら思い始めてしまって。
だから、変わろうと努力している克己を依存だって突っぱねて拒絶するシーンはいよいよ克己が可哀想になってしまって、この辺から昭良に対する好感度が自分の中で少しずつ下がっていってしまったかな、と。
だって魂を込めた絵や亡くなった家族との思い出が詰まった家はおろか画家という人生まで捨てる覚悟って克己からしたら相当だったと思うんですよ。昭良の言ってる事も分かるしその通りだとも思うけど、その覚悟を少しくらい汲み取ってあげても良かったんじゃないかなって思うんです。
そうやって昭良がとことん拒絶しても克己は昭良を諦めきれず、落ちるところまで落ちて目も当てられない姿になっていくんですが、登場する度にどんどんみっともなくなる攻めの姿に胸が掻き毟られるような気持ちになりました…。
ただでさえ可哀想なのに、最早可哀想を通り越して痛々しいんですよ。あのお金には困ってないはずの克己がただのスーパーでアルバイトをして上司に叱られてる姿なんて見たくなかったです、正直。
でもこの哀れっぷりに萌えられないかと言ったらNOで、心身共にボロボロになっても克己なりに変わろうと必死に努力する姿に非常に萌えてしまいました…!(同時にめちゃくちゃ辛かったけど!泣)
昭良も健気だと思いますが、克己はそれ以上に健気だと思います。ほんと、克己以上に昭良を愛してくれる人なんかいないと思いますね。
克己のストーカー行為ですら、普段なら私も「うわ、気持ち悪」って思っちゃうところですが、彼があまりに必死だからそんな風に思えなかったよ…。ていうか昭良が克己をそこまで駆り立てたようなものですし…。
後半はしんどい描写が続きましたが、最後は無事にヨリを戻せて本当に心底安心しました。やっと昭良が許してくれた時は克己と一緒に私まで泣きそうになったくらいで(笑)
この作品を読み始めた時はまさか攻めがこんなにヘタレ化すると思わなかったですし、受けもこんなに強気なキャラだと思わなかったので前半と後半の力関係の逆転っぷりには驚かされましたが…ある意味一生忘れられない作品になりました。
それにしても、小中先生にヘタレ攻めを書かせたら右に出る者はいないんじゃないでしょうかね。ますますファンになってしまいました(笑)
Posted by ブクログ
読んでいくうちに昭良が可哀相で、昭良の愛情に胡座をかいている克己に腹が立ってきた。才能はあるのかも知れないけれど、ここまで人の気持ちを考えられないって一体...。と。自分のこと、絵のことしか考えていないように見えるし。
そんな克己が昭良を失わないように必死になっているところを見ると、早くそうすれば良かったのに。と思えてしまう。今後は相手のこともちゃんと考えられるようになって、「一緒に」幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ
生活力ゼロの売れっ子画家×もはや通い妻の新米リーマン。
ラブコメなのかな?と思って読み始めたら、意外にもシビアで深刻で、とても考えさせられるお話でした。
二人のなれそめからして、ちょっと暗雲かかってたよね…
不安がよぎるってやつです。
克己は見た目とはギャップがあり過ぎな男でしたね。アーティストっていうクリエイティブな職業の克己と、オフィスワーカーの昭良では、そもそも価値観が大きく異なっていて当然かもしれません。
それでも、不満を一切もらさずに惚れた男のためにせっせとその家に通い、掃除洗濯食事まできちんと家事をこなして尽くす昭良の恋心に感動しました。
…自分なら絶対無理(笑)
アーティストが全てを作品に捧げて傑作を生みだすのは理解してるつもりだけど、いざそんな彼氏を持ったら果たしてついていけるかなと思ってしまいました。
案の定、昭良もそんな状況が3年も続くとさすがに堪忍袋の緒が切れちゃいました。納得。
リオンとのことが、とにかくダメでしたよね。
詳しい説明なしで同居とか、マジでありえません!!詳しい説明してもらっても絶対受け入れられないけど。
克己のあんまりな仕打ちで、さすがに昭良も別れを決意。正解だと頷きました。
ところが、克己にしてみれば青天の霹靂だったみたいでヨリを戻そうと必死になって、ついにはストーカーまがいの行動までやらかしてしまって、びっくりドン引きました!!
…あれ?最初の印象ではイケメンでカッコよかったはずなのに。こんなダメダメオトコだったなんて。
昭良視点で見てたから、なんかのフィルターがかかってたんでしょうね…
別れてからの克己がめっちゃダメダメで、読んでいて逆に哀れになってしまったり。
そんなに昭良のことを好きなら、最初からもっといっぱい相手の気持ちを思いやるべきでしたよね。作品のことしか考えていなかった未熟さです。
しかも昭良がまだそんなダメ男に未練あったりするから、始末に負えないです。もう焦れ焦れさせられました。
はたから見たら、捨てられた克己がなおも昭良に付きまとう姿はキモッとしか言いようがないのですが、それまで適当にあしらわれていた昭良にしてみれば、こんなにわかりやすく好意を向けまくってくれるのは悪い気はしなかったようですね~!
互いに相手の気持ちに寄り添っていくことを学んだ二人に安堵です。人として、成長してる。
しかし、攻様がダメだとこんなにも安心できないもんなんですね~ハラハラしましたよ。Hシーンでも落ち着かなかったです…
タイトルとはかけ離れたリアル感でした。でもそのリアル感が、なんだか面白かったんですよね。