畑村洋太郎のレビュー一覧
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失敗とはどのようなものがあるかそれからどう学ぶべきかを技術的に分ける本
失敗にもいろんな物があってそれをうまくまとめている。
誰が失敗したのか、どの部分が悪いのかを考える指標になる
失敗とは人間が関わっていて望む結果が得られないことを言う。
社会を発展させた3大事故、タコマ橋:自励振動、コメット機:金属疲労、リバティー船:低温脆性
失敗には階層性がある、
未知への遭遇
社会システム不適合・行政政治の怠慢:組織怠慢・政治判断
企業経不良・組織運営不良:組織構造不良・企画不良・経営不良・運営不良
個々人の責任の失敗:無知・不注意・不遵守・誤判断・検討不足、条件の変化
失敗は隠れたがる、単純 -
Posted by ブクログ
著者は、感覚がボーダーレスでさまざまな人々を巻き込んでいく才覚のある人のようだ。大企業だろうと身内だろうと同じように謝意を表し、書いているうちに気づいたらまた感謝、などなかなかユニーク。フラットで率直、明快なミッション意識と熱い人柄がなせる業なのだろう。
回転ドアという代物が日本で独自の変化を遂げいつしかモンスターになってしまった経緯が興味深い。企業や行政・法律の問題点をもずばり指摘しており溜飲が下がる。
P35 自立分散型というのは、目的を一にするものに向かって各人が自分自身の立てた規範に従って行動することをいう。
P95 たとえ使用者自身に過失があったとしても、使用者の安全を守る技術は -
Posted by ブクログ
著者は失敗学を提唱している著名な元東大教授です。
失敗学とは、事件や事故の発生原因を工学的に分析して、
その原因で発生した「失敗」をどう組織や個人が受け止めるのか、
そして、どう対応して、教訓として活かすのか考える学問です。
非常に有益かつ、また現代の社会状況のニーズに非常にマッチした実践学問です。
その著者が記したこの『回復力』は、主に個人の失敗に対して、失敗を個人が受けてとめるのか、
そしていかに、その失敗から立ち直るのかが、本書で述べられています。
背景にあるのは、個人の失敗→うつ状態→最悪自殺に至るという、
ケースが日本で非常に多いからです。
それは、一にも二にも、私たちが「失敗