畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 畑村式「わかる」技術

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    本書では「わかる」とは何かということを、大学で創造工学を教える著者の経験から述べている。理系らしく、比喩に例えられるのは工学関係が多いが、難しくは書かれていない。「分かる」とは何かということを求めるよりも、「分からない」ときになぜ分からないのか考えるきっかけになる書だと思う。

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    2013年09月14日
  • 数に強くなる

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    数を作ること、これが結構難しい。数を読み取って、それを基に行動したり考えたりすることは日常的によく行っているが、数を作ることは違う。まさに自分で設計して、一から十まで組み立てなければならない。いわば、モノづくりの工程を自分の頭の中で行っていくわけだ。これは一朝一夕ではできない。自分の頭で考え、頭を働かせる必要がある。最近よく言われる段取力にも似ているかもしれない。

    生きる上で良いヒントを、この本から貰った。

    数を基に見ると、同じ事象でも違った角度から見れるのも面白い。数は人生を豊かにできると、改めて感じた。

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    2013年08月11日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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    遅ればせながら、読みました。傾聴すべきことが多く書かれています。勉強になりますね。積ん読解消キャンペーン中です。

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    2013年08月09日
  • 直観でわかる微分積分

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    分かりやすくて面白い。特に筆者の経験に基づいた躓き箇所と持論展開(暴走?)が「そうそう」と共感でき、すんなり腑に落ちる。

    さっと目を通すと数式と関数グラフが盛り沢山に見えるが、順を追っていけば難なく理解できる。付録の「経済変動」や「人の一生」はなかなか。

    王道の説明方法なので、他の初心者向け微分積分解説本と比べると多少ひねりには欠けるが、良い本だと思う。

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    2013年07月05日
  • 畑村式「わかる」技術

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    「わかる」とはテンプレートの一致である.
    要素が集まって構造をなす.→新たなテンプレートの構築.

    自分でテンプレート、モデルを作れば、想定外の変化にも臨機応変に対応できる.

    教育で身につけるべきは、「課題決定の力」である.

    事実/知識から抽象化、上位概念を創りだすのだが、これらは抽象的であるがゆえに素人にはわかりにくい.

    思考プロセス:馬鹿丁寧に逐一虱潰しに選択肢を当たるのではなく、思考のショートカット=飛躍思考を利用する.

    「経験主義」の誤り=偽ベテラン:経験のみで論理性がない.
    その反対に、要素や構造をきちんと理解していると、第三者にもわかりやすく説明できる.

    「形式論理」(内

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    2013年06月14日
  • 続 直観でわかる数学

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    前の本よりも加減乗除の基本が書いてあるのでわかりやすい。
    特に加減乗除を頭から計算しようというのがもっともと思えた。

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    2013年04月29日
  • 数に強くなる

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    失敗学の畑村先生は数(かず)にも強いです。
    タテ書きで読める数の本をつくりたかったそうです。
    数は、与えられたものは身につきません。
    自分で作り出すことによって意味があるものとなります。
    そのために常に数字を意識して生活する訓練をすることが必要です。
    重さ、高さなど自分で予測するようになると当たるようになるそうです。l
    前著の「直感でわかる数字」は、続を合わせて10万冊以上売れたそうですが、10万売れると量だけの問題でなく質的にも変化するそうです。
    どういうことかというと社会現象になるということです。読者も普通では読まない層(女性や子供)にも読むようになり、著者の名前も認識されるそうです。

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    2013年04月21日
  • 失敗学のすすめ

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    ・失敗原因は10に判別される
    1.無知
    2.不注意
    3.手順の不順守(守りすぎると想定に対応出来ない欠点に注意)
    4.誤判断
    5.調査・検討の不足
    6.制約条件の変化(例えば為替対策)
    7.企画不良
    8.価値観不良(自分ないし自分の組織の価値観がまわりと食い違っているとき)
    9.組織運営不良
    10.未知

    ・樹木構造は大失敗を誘発する
    ・途中変更は諸悪の根源
    ・ハインリッヒの法則
    ・岩手県三陸海岸は世界一の津波常襲地帯で石碑に教訓が書いてあるのに家は建てられた。失敗は人に伝わりにくい、失敗は伝達されていく中で減衰していく。これは2000年の話
    ・失敗情報は隠れたがる
    ・失敗情報は単純化したがる

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    2018年11月25日
  • 失敗学実践講義 文庫増補版

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    ネタバレ

    ミスを「原因」「結果」ではなく、「原因」「行動」「結果」に分解し、
    「原因」と「行動(ヒューマンエラー)」の組み合わせがミスを起こすとの観点から、
    回転ドアや鉄道、JAL、原子力といった事故事例分析の共有を図る内容。

    ただ、売りである「まんだら」は、あくまで事象を整理するフレームワークであり、
    これを使って、どのようなメッセージを抽出するかは、使い手に負う所が多そう。

    個人的には、それよりも、各事例の中で紹介される、各業界で蓄積された「安全」や
    「ミス防止」の考え方が新鮮で学びが大きかった。

    ■安全対策と人間の危険感知領域

    ・安全対策を機械を使用する側の「個人の自覚」に頼る考え方には無

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    2013年02月07日
  • 数に強くなる

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    確かに数に対する見方は変わった。しかし強くなるにはそれなりの努力が必要そうだ。
    特に面白いと思ったのは三和音について。音楽に携わる者としても新感覚だった。
    全体として、数という概念だけでなく実生活やビジネスに繋がる見方が書いてあるのが良い。

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    2013年02月01日
  • 失敗学実践講義 文庫増補版

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    本質安全
    あり得ることは必ず起こる
    人間の注意力には限界がある。
    マニュアルの弊害。考えなくなる。
    マニュアルを作った人は賢くなる

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    2013年01月02日
  • 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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    相互不信、個人や集団利己主義、権威主義や他律、日和見、無責任といった弊害に対する改革は、意識革新、全プロセスの革新、革新的製品の創造の三つ。重要なのは、トップの細かいことまで口を出さない姿勢、ライバル企業の戦略に関する情報、プロセスの標準化、インターフェイスの規格の統一化、情報の一元化、広く見える化(セキュリティ確保のうえで)。開発プロセスは、全社、事業部、商品の三層構造とし、段階終了時にデザインレビューを行い、実行、見直し、取りやめを判断。部品表にないものは使ってはいけない。「開発」の早期宣伝によるブランド確立。品質は消費者が決める。

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    2012年12月30日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    団塊の世代が一気に定年退職を迎える2007年問題を捉えて2006年に書かれたものです。
    団塊の世代が抜けることによって豊富な技術や知識が途絶えると、組織の根幹となる人材の競争力がなくなってしまいます。

    この問題は2007年に限りません。
    知識や技術が個人に属している限り、組織力は安定しません。その人が退職したり急逝したりしたとき、企業にできることがそのままごっそり抜け落ちてしまいます。
    特にメーカーなどの技術分野においては、とある機械の一部分が完全にブラックボックス化されてしまい、そこに干渉するようなシステムを組んでしまったばっかりに重大事故に発展するようなことも十分にありえます。

    個人の

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    2012年11月23日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    技術偏重経営への継承。 デジタルモノづくりの時代の到来。“つくり”よりも“もの”へ集中し、“つくり“の優位性を生かせ。

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    2012年10月28日
  • 数に強くなる

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    ネタバレ

    いやーこの本楽しいw

    著書は、一般的にある堅苦しい数学の本ではない。数に対する、面白い考え方を提供してくれてる。

    例えば、著者曰く、数には属性があるという。

    18の中にある8という数は「10になりたい、10になりたい」と思っている。だから筆者は18という数を見ていると、「2が欲しい、2が欲しい」と言っている気がしてくるのである。


    これは何となく分かる。で、著者は、この考えを使って、計算とかしたりするんだよね。面白い。

    他の本も読んでみたいな。

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    2012年09月19日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    畑村先生シリーズ。工学的見地から今後の国内企業の進路への提言。内需拡大は見込めない等、国内ベースでは未来はないと断言。世界とはどこか?を考える。個人レベルで継続して提案を続けるしか、企業全体での価値観転換はない?トップダウンがありそうでないのが今の日本中、大企業かもしれないと再認識。

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    2012年09月04日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    昨今の韓国とは打って変わって、もう一息の日本製造業。
    いつの間にか、韓国の皆さんの地道さと熱意に追い抜かれていたのね。
    個々の企業が持つ(あるいは潜在的に持っている)秘伝のタレをどうやって使い、これから伸びていくのかを考えされられた。

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    2012年08月15日
  • 直観でわかる数学

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    高校時代にただ問題を解くだけに終わり、つまりどういうことなのかよく分からなかったことを簡単に説明された一冊。簡単にしすぎている感もあるものの読み終わってスッキリした。

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    2012年08月15日
  • 失敗学のすすめ

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    「失敗の本質」を読んだ流れで、そういえばこんな本もあったな~、と思って読みました。とても読みやすく、そして、著者の経験に裏づけされた知識が整理されており、一読の価値があります。

    自分自身、身につまされるのですが、「失敗は隠れたがる」というのは、確かにその通りだと思います。
    この本を読んで、今度から失敗に対する姿勢を改めたいと思いました。(・・・徐々にそうなればいいなあ、というくらいですがw)

    【面白いと思ったポイント】
    ■失敗の客観的記述は、失敗情報の共有・再発防止という意味では効果が薄い、とするところが印象的。主観的な表現、あるいは当事者に直接話を聞くことの方が効果的。

    ■引退する/し

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    2018年03月11日
  • みる わかる 伝える

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    畑村先生物の文庫版。説明図がわかりやすいのかわかりにくいのかでちょっとじっと見る必要があるが、極めて平易に書かれていて、すぐに理解ができる。何気ない一言に重みを感じ、自分のできてなさを痛感。
    多くの内容が他書で何度も出てくるので、かなりの畑村シリーズを所有するものとしては冗長なところもある。でも、読んではメモ、を繰り返すに値する本。

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    2012年07月22日