畑村洋太郎のレビュー一覧
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『はじめに』
・組織内で培ってきたすぐれた技術をいかに伝えていくかが各企業で大きな問題になっているのです.本書は,「技術を伝える」ということについて私の考えを構築したもの.「技術」以外にも,何かを伝えたいときは適応できる.
『序章 「技術」とはなにか』
・本書における「技術」の定義.「知識やシステムを使い,ほかの人と関係しながら全体をつくりあげていくやり方」.自分で努力さえすれば自然に会得できるというものではない.技術と似た言葉に「技能」がある.これは,知識や頭を使わなくても体が自然に動いて生産活動ができるという,人間の体に染み付いた能力を言います.技能は教えてもらわなくても身につけることはできる.
『第1章 なぜ伝えることが必要か』
・伝達された技術を使うということは,先人の経験や考えを手っ取り早く自分のものとして使うことを意味している.仮に正しく伝達されていない状態でその技術を使わなければならないとすると,同じことを再び独力でやらなければならない.これはまさしくムダな努力.
『第2章 伝えることの誤解』
・技術を正しく伝えるということは,Aができることとほぼ同じことが,Bにもできるようになったときに言う.つまり,結果として伝わっていなければ,それは「伝えた」ことにはならない.
『第3章 伝えるために大切なこと』
・伝えるための5つのポイント.①まず体得させろ.②はじめに全体を見せろ.③やらせたことの結果を必ず確認しろ.④一度に全部を伝える必要はない.⑤個はそれぞれ違うことを認めろ.(⑥学んだことをアウトプットせよ.)
『第4章 伝える前に知っておくべきこと』
『第5章 効果的な伝え方・伝わり方』
・教えを受けた参加者が,今度は講師になって教えるという方法.教わった講義を自分なりに考えて消化し,咀嚼した内容を次の人たちに伝えるのがベスト.
・自分の仕事が,参加しているプロジェクトの中でどんな意味があるのか,会社の中でどんな意味があるのか,もっと広げれば社会の中でどんな意味があるのか,そうしたことを意識できればどんどん仕事の幅も広がっていきます.
『第6章 的確に伝える具体的手法』
『第7章 一度に伝える「共有知」』
・集団でやることの基本は,「個の独立」なのです.集団の活動は,まず一人ひとりが自分でものを考え,自分で行動することで成り立っているからこそ大きな力になる.個人知.
・独立しつつも全体を意識して動ける人材が求められている.
『終章 技術の伝達と個人の成長』
・茶道や武道の世界.「守・破・離」という教えがある.
----------以下感想----------
ずっと「技術力をつけたい」と思っていた.
しかし,「技術」の定義すらしっかり考えたことがなかった.
それを知れたことだけでも読む価値はあった.
同様に,技術を「伝える」とはどういう状況なのかも知ることができた. -
Posted by ブクログ
理科系の教授がかいた作品。
「分かる」こととはなにか、を丁寧に記してある。
理科系の方が描いた本だけに、理解することについての定義が明確で
わかりやすい。
要は、「分かること、とは本質を知ること」
「なぜ、こうなっているのか」の根本を知ることだと説いている。
なんちゃない当たり前のことだと思うが、いくつか印象にのこったのが、「分かるとはテンプレートを理解すること」という一節。
テンプレートとは、物事を理解するときに、同一の切り口で見ること、だと思う。
「原因と結果」「課題と解決法」「長所と短所」「根本と枝葉」
物事に、切り口をもって、理解を深めることが大切。その切り口は、自分が意識すればするほど増えるのだと思う。
たとえば、あるデータを見たときに「油温との関係」など様々な切り口で現象を語ることもできる。
「フレームワーク」とはこれなんだと、やっと理解できた。
以下本文より
「現象や物事を理解するには、①要素を理解する ②構造を理解する ③機能を理解する
これらを見たときに、従来の経験から「同様のテンプレート」を見つけたときに、そのことについて理解したといえる」
「こうしたモデルを自分自身で検討し、自力で作り上げることが大切です」
「人間は、納得いかないことがあるとそこから先が考えられなくなります。これは、真面目な人ほどその傾向があるようです」
「形式論理のインチキかどうか、はその論理が成り立たない場合があることを指摘できればよい。つまり、前提条件は何か、成り立つ範囲はどこまでか、など」
(論理とは、数学のように抽象化された場合には明確だが、言葉にしてしまうとその不明瞭さゆえに対象がぼやけることがままあると思う。毅然とした態度で臨もう)
「必要な数量を自分で作れないような人は、技術者にもなれない」
(数に親しむ。身の丈を知る) -
Posted by ブクログ
続編は和差積商などの小学生で習う事について
書いてくれているのですが、あまりに基本的な
事についての内容なので、残念ながらいまいち
「あ、そういうことだったんだ」
と思えませんでした。。。
「割り算とは何か」と言われても、割り算は
割り算であって、それ以外の何者でも無いという
固定概念が頭にこびりついてしまっているので。。。
筆者としてはそれを何とか別の方法で説明した
かったんでしょうけど。
前作は「虚数」だの「対数」だの今でもなんの
こっちゃわからない概念だったので
「あ、そういうことだったんだ」
と受け入れる事ができたんですけどね。
小学生に算数を教える先生方には是非読んで頂きたいと思います。 -
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著者がこの本を書いた理由も明確だが、メンタル的に弱っている人は多いんだなぁと改めて思った。
何よりも「鬱」などメンタル的に落ちた状態からの回復の方法やそういった人への対処の方法が記載されていたので収穫あり。
これまでもなんとなく行っていたが改めて他人の言葉によりインプットされたので自信にはなった。
つまりこれまでの考え方は悪くなかったということ。
そもそも人は弱い生き物だ、という事は、常に心にとどめておかなければならない。そうすることで周りを助けられることもできれば、自分自身が困った時でさえもノーマルに戻る時間を短縮できると思う。
『失敗学』も自身の向上についての内容だった。人間のメンタルのノーマルの状態を0という数値とするならば、0から何を生み出すかといった本だった。
一方でこの『回復力』はマイナスから0に戻す事を重視した内容である。
どの本でも似たようなことを言ってるが、失敗など自分に対して好ましくないときはまずそれを受け入れることが本当に重要だし、その負の要素を解決しなければ、また同じ過ちを繰り返す。根本的な原因の改善はメンタルのベクトルは上に向かせる。つまりマイナス要素を受け入れること行為そのものはプラス要素なのだ。
対戦スポーツの世界でもこの考えは通じるものがある。
勝手ながらサッカーにあてはめさせてもらうが、一般的に守備はNegative、攻撃はPositiveな印象がある。プロの世界でさえ攻撃の強い相手には守備を固めるといったことを平気で行う。
相手の攻撃が強い事自体は受け入れるまでは良いのだが、なぜ守備にはいるのだろうか、常に不思議に思う。自分たちが攻撃に出ることで相手の攻撃の割合も減る。つまり失点の確率は減るのだ。
また、相手から積極的にボールを奪おうとすれば(詳しい方法はあえて書かないけど)、相手に対して脅威を与えられるため、相手の意識は攻撃よりボールを奪われないようにという守備の意識が強くなる。つまり自分たちの攻撃の確率が増えるのである。
サッカーの事を書いたら永遠に終わらなそうなのでそろそろ締めるけど、要はActionを改善することでMentalさえも改善されるのだ。このまま書き続けたら本当に数値で証明できそうなり。 -
Posted by ブクログ
伝え方・伝えられ方について考えさせられる一冊。さすが、いろいろなところで推奨されるだけのことはある。
序章 「技術」とは何か
第1章 なぜ伝えることが必要か
第2章 伝えることの誤解
第3章 伝えるために大切なこと
第4章 伝える前に知っておくべきこと
第5章 効果的な伝え方・伝わり方
第6章 的確に伝える具体的方法
第7章 一度に伝える「共有知」
終章 技術の伝達と個人の成長
P.32 伝達された技術を使うということは、先人の経験や考えを手っ取り早く自分のものとして使うことを意味しているのです。
これっていつも自分がやっていることでもある。それはノウハウ本を読むこと。ハウツーが書いてあるものを読んでからのほうが圧倒的に効率がいい。けど、本読んでちゃんと活かしてる人ってそう多くない気がする。
P.51 伝える側が、いくら「伝える」という動作を必死になって積み重ねたところで(中略)「伝えた」ことにはならないのです。
これが本書の問題提議。要は、伝える側の能動的な人だけでなく、それを受動する人を含めて様々な要因が、「伝える」ということに関して絡んでいるわけである。つまり、伝える≠伝わるなわけ。
P.53 本当に大切なのは、伝えられる側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるかなのです。
これが答え。俗っぽい言い方をすれば、思いやり。ここで伝える側の問題点について述べているが、また同様に伝わる側の問題点として、「知識を吸収しようとする意欲」について言及している。
この本はいろいろなところで取り上げられている。その要因のひとつが、福知山線の脱線事故であったり、回転ドアの事故であったりする。この本を読むとマニュアルについて?をつけたくなる。 -
Posted by ブクログ
『直観でわかる数学』の続編。1冊目に比べて少し物足りない気がしたが、掛け算、割り算などの求め方を、別の方法から改めて認識することが出来た。
すぐに使えそうなのは、語呂合わせの項目。
数字を記憶するときには、語呂と関連づけて覚えた方が忘れないのでこれを使おう。
0:まる、れ、れい、お、わ、ゼロ
1:い、いち、いん、ひ、ひい、ひと、わん
2:に、にん、じ、ふ、ぷ、ぶ、ふた、ツ、ツー
3:み、さ、ざ、さん、ざん
4:し、よ、よん
5:ご、こ、い
6:ろ、ろく、む
7:な、なな、しち
8:は、ぱ、はち、や
9:く、ぐ、きゅう
10:とう、と、じゅう、テン