畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    失敗学の畑村洋太郎氏と「サムスンの決定はなぜ世界一速いのか」の吉川良三氏の共著。
    ものづくりを「もの」「つくり」と捉え、日本が「つくり」にこだわっていて伸び悩んでいるのに対し、アップルやサムスンのように「もの」に重きを置くことも必要だとする。無駄に高機能なものをつくっても仕方がないというのは、ブルーオーシャン戦略を思い出した。
    ただ、書いてあることは「サムスンの決定はなぜ世界一速いのか」とそう変わりがないように感じた。

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    2021年08月08日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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    「失敗学」の人、と思っていたけど、本書(震災の直後に発刊)に関しては、エッセイというか、地震津波についての小話集か。

    防潮堤高のこと(6m位がいいとか)や、ボックス型の避難ボックスを400mおきに海岸に設けるとか(※海岸景観への配慮まるでなし)、あるいはスーパー堤防や大ダムの必要性をゲリラ豪雨と結び付けて説こうとするなど、一部に科学的な意味での怪しさもみられる。

    ただところどころ考えさせられる記述も多く、ハードが備わる故のひとびとの危機感の薄れのことや、コンプライアンスとは法令遵守ではないということ等、印象に残った。

    個人的には、様々なリスクファクターについて横断的に考察してみたいとも思

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    2018年03月21日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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    未曽有と想定外。
    この言葉は、原因をあいまい化し、分析する雰囲気をなまらせる。原因を分析していくには、冷静に事実のみを予断なく先入観を排除した心で行わねばならない。ということがよくわかる。ひざを打ちました。

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    2018年01月02日
  • 回復力 失敗からの復活

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    畑村先生の本は読みやすい。この本も、なかなか良いと思った。失敗から回復して成功につなげるために、基本的な考え方は、この本だけで学べるわけではないが、参考になることも多かった。

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    2018年01月01日
  • 数に強くなる

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    物事の数を把握するということはどういうことかを説明する本。基本的にはフェルミ推定の考え方。あとは定量的に考えることの大切さを説く。そしてこれらを行うためには、実感できる形で考えようという話。

    本の売り上げを例に出した「量的変化が質的変化をもたらす」という話が面白かった。程度は低いが、ブログを書いているとこの感覚は分かる。

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    2017年04月22日
  • 考える力をつける本

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    具体的な手順と例が示され、自分でも練習できそうに思う。
    やってみて、効果を実感すれば、本書の評価を上げる。

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    2017年03月16日
  • 考える力をつける本

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    失敗学で有名な畑村洋太郎さんの本。

    考えるとはどういうことか
    考える力をつける準備
    考える力をつける訓練
    考えるを作る作業
    考える力を高める
    など考える力を要素分析しているので非常にわかりやすい

    三現の重要性や知識は広く浅くよりも、狭く深くを意識して掘り下げたほうが横展開しやすいなど、実践から出た含蓄のある話が多かった。

    特にAIの話で、AI搭載のミニカーに「衝突しないで走れ」と指令を与えても、最初はよく衝突をするようだが、うまく走れればプラス評価、衝突するとマイナス評価を与えているうちにジタバタしながらもAIは自ら学び、衝突せずにすいすいとコースを走るようになるという話があり、また一度

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    2017年02月20日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    価値を考えること、脳天気ではなく、自ら考える人であること、また自ら考える力を持つ人材を教育すること。御意である。

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    2016年05月21日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    ネタバレ

    新聞の書評欄にあり、「日本の技術は世界トップレベル」に疑問を呈しているところに興味があったので。

    以下、気になった内容抜粋
    ・残念ながら日本の制度は、まだまだ遅れている部分があります。・・・完璧な状態が与えられることを与条件と考えて文句をいうことにエネルギーを注ぐよりも、遅れている部分や悪い部分の解決に力を注ぐほうがより建設的です。
    ・…目の前で起こっている事実を科学的に説明できる言葉を持っていることです…しかしすべての職人がこうした真のベテランではありません。実際の職人の仕事には、日本人でなくても三年くらいまじめに修業すればできるようになるという仕事が少なくありません。だから「日本の職人が

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    2016年05月05日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    「失敗学」という言葉を知ることになったのは、この本の著者の畑村氏のお蔭です。成功には様々な運がつきまとった結果だが、失敗には必ず原因があり、それを解決しないと、いつでも同じ失敗をすることになる、という考え方を上手に説明してくれていたのが、畑中氏でした。

    この本は数か月前に読んだ本でしたが、当時の畑中氏の最新作でした。いまでも日本の技術力は凄いと褒めている本はありますが、この本では、「日本の生きる道」を示しています。

    新しいものを普及させることで、多くの人が幸せになると思います。それを日本の技術が実現できるようになってもらいたいものですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・1995年以

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    2015年12月13日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    専門的な内容ではないので読みやすい。
    「品質幻想が日本をダメにする」なるほど。

    とにかく最近流行りの軽薄な「日本礼賛」本
    よりはこちらを読むべし。

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    2015年07月31日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    他の方の書評にもあるように、エネルギー・食料・自然環境・人口・格差・産業構造等についてに論考はごく一般的な総論で目新しいものはほとんどない。
    日本の生きる道も、それぞれの「消費者ニーズに応えよ」的なもので、至極全うだが言い古された提言に見える。
    世界の現場を見て回っての個別事例では面白い話もあるが、大上段に構えた割には、肩透かしを食らった感は否めない。

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    2015年07月28日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    日本企業、特に製造業は世界を席巻した。
    しかし、それも今は昔。
    どうして電機業界のように、衰退の一途をたどっているのか?
    それは過去の成功体験が邪魔をし、韓国企業など新興国の企業を甘く見くびっていたからではないだろうか。
    素早い決断が求められるが、大企業病といわれる責任の所在があやふやで決断が下せない。
    マイナス採点主義の日本企業はこの先大丈夫なのだろうか?

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    2015年03月08日
  • 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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    サムスン改革の中心にいた著者と失敗額・創造学の権威が明かす、サムスンを通して浮かび上がってきた日本の弱点と強みが書かれています。

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    2015年02月13日
  • 回復力 失敗からの復活

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    失敗学で有名な人ですね。
    これも少々古い本(2009年刊)でしたが、こちらは年代は関係のない内容で、失敗経験の少ない若い人には読んでおく価値は有りでしょうな。

    (2014/8/27)

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    2014年09月19日
  • 失敗を生かす仕事術

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    シナリオ、上位概念と下位概念
    うまくいく方法はどこも異なっているが、失敗するパターンはすべて互いに似かよっている

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    2014年06月07日
  • 直観でわかる数学

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    残念ながら、本書を読んでも「直感で分かる」ことはできなかったです。
    どの項目に関しても「この先をもうちょっと知りたいのに!」ともどかしくなる終わり方で読み終わってもスッキリ感を得るにはほど遠い感じ。
    しかし、教える側の立場の方が読まれるには視野が広がりいいのかもと思います。
    数学できないけど好きだし分かりたい、という程度の私向きではなかったです。

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    2014年05月05日
  • 数に強くなる

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    筆者が好きなことを書いた数字に関する雑学の本。内容、書き方という点では良書だと思うが今の気分には合わないので☆3つ。

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    2014年04月05日
  • 失敗学実践講義 文庫増補版

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    六本木ヒルズの回転ドア事故や、JR福知山線の脱線事故、三菱自動車のリコール隠し問題など、じっさいに起こった事故や事件を例に取り上げて検討を加えた、失敗学のケース・スタディです。

    前著『失敗学のすすめ』(講談社文庫)は、個人と組織の両方に渡って、「失敗学」の発想が語られていましたが、本書は組織の失敗についての検討が中心になっています。

    さらに、JRの脱線事故で運転手が厳しいタイム・スケジュールに置かれていた背景には、駆け込み乗車をおこなうなど、自分本位な乗客の態度にも問題があったのではないかという指摘がなされており、「失敗学」の考え方が社会全体に浸透することで、より安全で暮らしやすい社会が実

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    2014年03月09日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    勝つためには?

    →情報不足は意思決定の遅さにつながるため、経営者が外の世界とつながりをもち、外部から組織を見ている人の意見を聞ける状態をつくる
    消費者が望んでいる機能を持つ製品を望んでいる価格で提供することが大事
    自分たちも気づいていないかもしれない競争力の源泉となり得るタネ、秘伝のタレを生かす
    核となる一群をつくってそこに啓蒙することで一気に組織を変えていくのが、戦略的に進める組織改革の方法
    と同時に外部と接触する機会を増やす

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    2014年01月03日