未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

770円 (税込)

3pt

私たちは今回の災害を転換点にできるのか? 失敗学の畑村教授がいままで考えてきたこと、そして3月11日から「原発事故調査・検証委員会」委員長になるまでに考えたこと。東日本大震災は本当に「未曾有」で「想定外」だったのだろうか? 震災を私たちはどう捉え、そこから何を学ぶべきなのか? 3.11後の日本を考えるヒント。「失敗学」から見る東日本大震災。

...続きを読む

未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年10月29日

     ご恵贈頂いておきながら、読んでいなかった。
     不覚。

     大変に興味深い。
     
     「死んだ人が見た光景」(62ページ)、「信玄堤」(72ページ)、完全な高台移転は今回も実現しない(77ページ)、原子力の専門家は「想定する」のが責務だということ(91ページ)、「問題設定」と「問題解決」について前者が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月18日

    『失敗学』の著者として有名な畑中教授。今回の東日本大震災を、「失敗学」の観点から考えるとどうなるのか。本作品では以下の3つが特に主要なポイントであると考える。

    **********************************************************
    (1)「未曾有」「想...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月04日

    日本人とは自然災害から学んできた人々とは、まさに至言。今回の大震災が未曾有ではなく、原発事故が想定外であってはならなかったことを理路整然と述べていて、次の災害の予測までするあたり、失敗学の面目躍如です。

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月12日

    いつの間にか人間は「力で自然に対抗できる」と考えるようになった。しかしそれは大きな誤解であり、自然の力は想像以上に強大で、人間が力で同じように対抗できるようなものでない。そのことを私たちは今回の津波から学ばなければならない。

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月31日

    津波は「高い波」というより「速い流れ」であり、速度は秒速30m、時速100km(「津波災害」河田惠昭)。人間の力は0.1馬力、馬は1馬力、建設機械は100馬力だが、自然に力で対抗するのはほとんど不可能。自然と闘うのではなく、自然と折り合うことが重要。

    3年で個人が忘れる。30年で組織が忘れる。60...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月09日

    遅ればせながら、読みました。傾聴すべきことが多く書かれています。勉強になりますね。積ん読解消キャンペーン中です。

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月02日

    実は恩師の一人。コンプライアンスはむしろOpen Systemを想定した言葉なのに誤訳されて導入された。ってのは力強いステートメントでした。失敗は、未来のために徹底的に検死されなくてはならない。司法には、エンジニアリングの観点はない。自然には圧倒的な強さがある。などなど、3.11が書かせたかもしれな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月18日

    失敗学の第一人者 畑村洋太郎さんの経験があちこち散りばめられていました。今、身につけておくべき考えと身近な行動ができます。

    ■印象的な言葉を抜粋
    ①記憶の減衰に法則性にはある。
     3日で個人が飽きる
     3カ月個人が冷める
     3年で個人が忘れる
     30年で組織が崩れる
     60年で地域が忘れる
     30...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月07日

    甚大な被害をもたらした東日本大震災、その被害の原因を冷静に分析して、今後の防災・危機管理をどのように行うべきかを論じる書。客観的事実を元に、人間の危機管理・危機に対する意識の性質・本質を浮き彫りにし、そこから今後の具体策を述べています。「誰それが原因だ」「このミスが原因だ」というだけで終わるのではな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月23日

     人間は成功することを目指して生きるが、失敗から学ぶこともある。むしろ失敗を学ばなければ進歩はありえない。筆者は「失敗学」の提唱者としても知られている。今回の大震災を踏まえてこの考え方を述べているのが本書の主旨である。
     第1章では「未曾有」という言葉を津波防災の観点から考えている。過去の歴史を調べ...続きを読む

    0

未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

畑村洋太郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す