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続発する「身近な危険」発生のメカニズムを解き明かす――エレベーター挟まれ事故/学校シャッター落下事故/回転ドア挟まれ事故/ベビーカー引きずられ事故…など。「失敗学」は、「危険学」に進化した!
●従来型の考え方では、なぜうまくいかないのか。
たとえば、作業手順を示している「マニュアル」には「ここを通れ」というような指示しか書かれていない。これを読めばたしかにそのやり方はわかるが、どこにどんな危険があるかという知見は得られない。そのため「マニュアル」が想定していない問題が起こったときには対処ができないということが必ず起こるのである。一方、「べからず集」には行動に関する制約がたくさん書かれているが、ここにもやはり、危険のそばを通過する方法に関する知見はいっさいない。「マニュアル」も「べからず集」も、危険防止の役割はほとんど果たしていないのである。――<第一章より>
Posted by ブクログ 2011年02月16日
これはよく考えれば
開発された場所と違う場所で用いる場合は
使い方も違うということがわかるはず。
しかしこれが欠如していたがために
痛ましい事件が発覚してしまったのです。
一部の人には親が悪いという意見が
ありますが、それはこの結果を見れば
到底防ぎようのないことがわかるはずです。
被害にあわれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月18日
著者は、感覚がボーダーレスでさまざまな人々を巻き込んでいく才覚のある人のようだ。大企業だろうと身内だろうと同じように謝意を表し、書いているうちに気づいたらまた感謝、などなかなかユニーク。フラットで率直、明快なミッション意識と熱い人柄がなせる業なのだろう。
回転ドアという代物が日本で独自の変化を遂げい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月19日
著者は東大機械の時代から「失敗学」で著名な畑村さん。福島原発の事故調にも乗り出している。リコールの精神(不具合を憎んで人を憎まずの精神)で問題を明らかにしてほしいところ。
本書は、六本木ヒルズの大型回転ドアに挟まれ少年が死亡した事件を、手弁当で調査(実験)した結果の一般向けレポート。
回転ドアは、海...続きを読む
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