畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    僕は、内視鏡を仕事にしているので、上手い医師の技術は「盗みたい」と常々思ってきました。
    その一方で、疫学を教えるときは「上手く教えたら伝わるに違いない」という気持ちで、レクチャーや勉強会に臨んできました。
    参加者の勉強の手間をはぶき、簡単に楽に学んで欲しかったのです。

    内視鏡医としては「盗み」、疫学の教育者としては「楽して勉強してもらう」という、相反する立場が自分の中に混在していたのです。

    この本の中で、
    「 技術は「伝える」のではなく「伝わる」 」
    のだと、畑村氏は書いています。

    技術は「伝える」ということを正しくすると「伝わる」と私たちは思っている・・と本書にはあります。
    でも少し違

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    2009年10月04日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    物づくりの現場で、当然のこととして伝わっているであろう技術が、
    伝わっていないことが、よくあります。

    わたくしは本づくり(編集)が専門です。
    本づくりの技術は、どこかで失われてしまっています。
    これは日々、痛感します。
    これは本じゃないよね、という本が平気で書店に並んでいます。

    わたくしは小説も書くので、小説を書くという分野でも、
    技術が伝わっていないのが、わかります。
    これは小説とは言えないよね、というナニモノかが、
    世の中に、あふれかえっています。

    本も、小説も、人身事故を起こさないから、
    社会的な問題になっていない、だけのことです。

    生産現場での話だから、

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    2009年10月07日
  • 直観でわかる数学

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    この本は、名著である。数学に対して何だか違和感があった処の根拠が示されている。「納得できないからワカラナイのである」し、「意味不明の概念を丸飲みさせられている気色悪さを感じる」とハッキリ記されている処が秀逸だ。その上、「わかる」ためには「受け取る人の頭の中にある型紙,テンプレート」に合うように説明しなければならない、ということが指摘されている。なぜ今まで誰も言ってくれなかったのだろう。よくよく考えれば、18世紀にカントが確立した認識論ではないか。哲学と数学では異なるとでも思っていたのだろうか。数学のもつモノを理解するツール性は、後追いのつじつま合わせでないテンプレートの提示が必要である事を高ら

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    2009年10月04日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    ◆「技術の伝え方」
    <ポイント>
    技術は「伝えるもの」ではなく、「伝わるもの」。相手の立場に立って、「伝わる状態」をいかに作るか。
    「暗黙知」の表出(←これは再認識。)

    第7章 一度に伝える「共有知」
    「同じことを30年も続ければそれなりにできるのは当たり前、そこを2,3年で獲得することに価値がある。」
    「守・破・離」 
    「破」:作法・型を手に入れて、そこからさらに出ようと意識して行動した人だけが進歩できる。
    「離」:試行錯誤を繰り返した人は、理解と経験に基づいて全く別のものを作り出せる。
       制約条件の変化や外部からの新要求に対応して全体を作り変えられる

    ◆おまけ

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    2019年01月06日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    教える場合には、伝えられる側の立場を考える必要があるとのことです。
    伝わらないのは伝える側に問題がある場合もあると。耳が痛いですが、心に留めたいです。

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    2009年10月04日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    『どんな場合、自分の伝えようとする中身を相手が受け取ってくれる形に再構築しないことには絶対に伝わらないにです。』

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    2009年10月04日
  • 決定版 失敗学の法則

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    読めば読むほど自分の顔が真っ青になっていくのが、手に取るように分かる本。
    如何に自分が、『失敗』に対して無頓着で、というより、無関心で幼稚な捉え方をしていたのか、というのがよく分かりました。

    だから、いつまで経っても同じ間違いを繰り返して、反省もせず次回にも活かすことをせず、また繰り返してしまうんだよな……

    正直僕は何も取得も無いし、これといった特技も無いので、「失敗」というものに必要以上に敏感です。
    だって失敗したら誰も相手にしなくなるかもしれないから。
    それが逆に、無駄な動きとなって、ずれた解釈をし結果的にずれた行動をとってしまうこともままならず。
    メンタル的な部分もありますが、結局「

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    2009年10月04日
  • 直観でわかる数学

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    遠ざけられることの多い数学ですが,この本を読むと,
    そういうことやったんやあ〜とあまりにも納得して
    一気に数学が自分の頭の中で考えられる範囲内にある
    実感を掴めると思います.特に感動したのは複素数の
    説明や,対数の説明ですね.

    そしてより大事なメッセージとしては数学に
    とどまらず物事を見つめるときの視点は本当に
    様々で自分が立っているところから自分がこう
    思うという一つの視点から物事を見ていては
    もったいないよということを密かに感じました.

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    2009年10月04日
  • 畑村式「わかる」技術

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    本屋で偶然見つけた大当たり。「わかる」ことの本質を理解できます。裏を返せば、「わかってもらう」のに必要なツボが透けてきます。

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    2009年10月04日
  • 畑村式「わかる」技術

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    「わかる」ことの仕組みを説明した上で、具体的な方法を解説している。「わかる」ためには「わからない」ことを理解しないといけないが、自分の現状を上手く説明できない経験を思い出した。自分の場合はわかるための材料になる知識も足りていないが、それ以上に得た経験や知識を使って考えることが足りないと思った。インターネットで情報が簡単に手に入る今では考えることを放棄している人が多いのではないか。持っている知識が繋がって立体化すると、新しい考えが生まれ、考えにも深みが出るし、それがまた新たな発見に繋がるのだと思った。

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    2025年10月09日
  • 失敗学のすすめ

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    失敗学入門といった感じで平易で読みやすい。
    みんな分かっているが実行できないのが大事故への対策。起こる可能性が低いので、どうしても他人事に思えてしまうんだよね。
    この本が出版された2000年の頃より仕事は忙しさを増し、働く人手は減り続けている今、大きな失敗が起こる可能性が高まっているので、より大事な内容だと感じた。

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    2025年07月13日
  • 回復力 失敗からの復活

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    学んだことは、失敗に立ち向かえない時は逃げる。他人のせいにする。おいしいものを食べる。お酒を飲む。眠る。気晴らしをする愚痴を言う。

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    2025年06月14日
  • 畑村式「わかる」技術

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    タイトルの通り、大変わかりやすい内容だった。わかるというのは、誰にでも伝わるようにそれを図や絵にできること。これを体現するのに必要なのことは沢山考えること、その経験を積むこと。そして自分の物差しを持つこと。その物差しはただの先入観ではなく、具体的でかつ、普遍的であること。(伝わること、わかってもらえること)
    同じ絵を持つもの同士の会話は円滑で、正しく伝わるが、その絵の数が少ないと伝わらない。考えている人と考えてない人の差はここなんだなと思う。

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    2025年03月25日
  • 老いの失敗学 80歳からの人生をそれなりに楽しむ

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    忌み嫌われているにもかかわらず、誰しも避けては通れない。老いと失敗は似ている⁉️「老いにも扱い方次第で人々を良い方向に導く面がある」「老いの問題を考える上で、当事者の話を聞くことは不可欠」「コミュニケーション力の低下が様々な問題の大きな原因になっている」など。失敗の専門家が普段から利用している「失敗学」からのヒントを、自らの「老い」を通して解説【目次】人生それなりに楽しむ
    第1章 「老い」と「失敗」(老いは失敗と似ている;失敗学の視点で老いの問題を見て気付いたこと)
    第2章 「悪い老い」に気をつける(老いることで失われるもの、新たに得られるもの;失われることで見えてきた世界)
    第3章 コミュニ

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    2025年01月17日
  • 失敗から知識を吸収し120%の結果を出す! 失敗学見るだけノート

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    仕事で思いがけない失敗をしてしまった。
    そのミスは指摘されるまで30分ほど気がつかなかった。
    指摘され自分の知識を呼び起こし、ハッと気づいたとこは背中に汗が流れた。お詫びや訂正で事なきを得たと同僚に言われても、一週間近く落ち込み、そして次に同じ作業をする自信がなくなった。
    そんな時に人生の先輩から勧められた本。
    ミスは誰にでも起こるし、またミスは思いがけない時に起きる。今回自分のしてしまったミスは、ミスが置きやすい状況だった。とはいえ、そこを踏まえ再度知識の確認やパターンの修正が必要だとこの本を読んで思った。

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    2024年05月31日
  • 畑村式「わかる」技術

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    「わかる」と言うことを構造的に捉え、どうすればわかったと言うことなのかが非常にわかりやすく書かれていた。

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    2024年04月09日
  • 失敗から知識を吸収し120%の結果を出す! 失敗学見るだけノート

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    失敗をネガティブなものではない。失敗は、そのことから知識や知恵、成功術を学ぶために必要不可欠なもの。ただし、それは失敗と正面から向き合って、そこから考えて創造することをしっかりしなければ、それこそ、本当のただの失敗となってしまう。

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    2024年02月06日
  • やらかした時にどうするか

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    ①悪い失敗を起こさないための方法説明、エッセンシャル版
    ②創造学の手順概要
    ③実際に価値創造するための手順の例
    が書かれていたかと思います。

    ②の創造学の考え方、価値創造のときに人の思考がどう組立っていくかというのは面白かったです。奇抜ではないけどあまり聞かない、でも納得感がある。
    面白かったです。

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    2023年12月15日
  • やらかした時にどうするか

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    若い頃に「失敗学」の本を読んで感嘆したのを覚えている。それからうん十年、著者の考えは深まって、失敗学ならぬ「創造学」にまでたどり着いていた。やっぱりノートをとるのは大切だなあ、と実感。

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    2023年11月19日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    SEKIモデルを思い出しましたが、本書でも触れられていました。伝えることよりも伝わることの大切さを改めて気づかせてもらいました。再読ですが、かつてこの本を読んで、講師の仕事に生かしたことを思い出すとともに、ちょっと今は難しくなりました。

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    2023年09月27日