あらすじ
「老い」と「失敗」には共通点がある。長らく「失敗」を研究してきた「失敗学」の権威が、80歳を超えて直面した現実を見つめながら実践する、「老い」に振り回されない生き方とは。老いへの対処に生かすことができる失敗学の知見を紹介。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
老害の話があった。歳を取ると寂しい。かまって欲しい、そして、話を聞いて欲しい、そして、合意して欲しい。そのようなことを歳からくる力で、自然と強制するから老害とされるのだろう。
Posted by ブクログ
老年になると、こんなことが難しくなるんだなぁ、ということが自分の経験として臨場感を持って、それでいてきちんと客観的にも書かれていてわかりやすい。実際、年をとってみないとわからないことは多いし、こういった知識はもっと広く知られた方がいいと思う。
また、"失敗学"の観点を網羅して、その"老い"の経験を取り上げて対応を考えていく構成になっているので、失敗学を知る入門書としてもいい。
Posted by ブクログ
忌み嫌われているにもかかわらず、誰しも避けては通れない。老いと失敗は似ている⁉️「老いにも扱い方次第で人々を良い方向に導く面がある」「老いの問題を考える上で、当事者の話を聞くことは不可欠」「コミュニケーション力の低下が様々な問題の大きな原因になっている」など。失敗の専門家が普段から利用している「失敗学」からのヒントを、自らの「老い」を通して解説【目次】人生それなりに楽しむ
第1章 「老い」と「失敗」(老いは失敗と似ている;失敗学の視点で老いの問題を見て気付いたこと)
第2章 「悪い老い」に気をつける(老いることで失われるもの、新たに得られるもの;失われることで見えてきた世界)
第3章 コミュニケーション力がカギになる(自動翻訳機から学んだこと;コミュニケーション力の低下が招く問題)
第4章 「老い方」は人それぞれ(老いによる問題は人によって異なる;体の衰えから私の身に起こっている様々な問題)
第5章 終わりから考える(まずくなったときの対処法をあらかじめ考える;「順演算」と「逆演算」
終わりに、ゲルニカと勝手脳⁉️
Posted by ブクログ
失敗学という立派な学問を築いた畑中氏。年齢が83歳になりこの本を表す。自分の老いと向き合い体験から考える。流石です。その意味でも自分も老いゆく今、目を背けず向き合わなければならないと思っています。
この中で悪い老い‥老害の人の特徴という項目があり、いくつかその特徴が挙がっています。そうそうこんな人いるわ〜嫌だなあと思っていますが、他人のことは見えても自分のこととなるとなかなかわからないもの。この本でも自分が損をするようなことは受け入れがたいので、甘くなる。と指摘しています。
最近、そう言えば自分も気づかないまま、友人関係に悪い影響を及ぼした言動があったんだなあと振り返ることがありました。コミニケーションの低下ということで、特に親しい人だと甘えや手抜きがあり、わかってもらうための努力のエネルギーが失われていく、という内容にはなるほどと思いました。
自分はこれだけの人生経験ありといっても、老いを経験するのはあくまで初めてだというのを忘れず、気づきを大切にしたいと思います。