あらすじ
どんなに注意しても、どれほどたくさん知識を備えても、失敗を完全に防ぐことはできません。なぜ失敗したのか、その分析や糧にする方法を身につけ、失敗を怖れることなく果敢にチャレンジできるようになろう!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
①悪い失敗を起こさないための方法説明、エッセンシャル版
②創造学の手順概要
③実際に価値創造するための手順の例
が書かれていたかと思います。
②の創造学の考え方、価値創造のときに人の思考がどう組立っていくかというのは面白かったです。奇抜ではないけどあまり聞かない、でも納得感がある。
面白かったです。
Posted by ブクログ
若い頃に「失敗学」の本を読んで感嘆したのを覚えている。それからうん十年、著者の考えは深まって、失敗学ならぬ「創造学」にまでたどり着いていた。やっぱりノートをとるのは大切だなあ、と実感。
Posted by ブクログ
ブルーバックスと思ってたけどちくまだった。
失敗を分析する過程が面白かった記憶。
最後クリエイティブになろうという方向に話がいくのが良い。
若者向けのメッセージだけど、意外と臆病になってしまったり、思考停止に陥っている大人の方が刺さるのかも。
Posted by ブクログ
失敗学で有名な畑村先生による本。
本のタイトルが興味をそそられる。これってとても大切だと思う。
失敗をすることは、痛いし恥ずかしいしという一時の感情はあるが、それに向き合うことでその後の結果も変わっていくことを真正面から伝えていて、自分への反省にもなった。
気に入った言葉
・自分で判断して行動したとき、その判断で抜けていた部分が「事故(失敗)」という形で現れる
・「他人の体験」であっても、仮想失敗体験をすることで実際に体験した時と同様の効果が得られる
・失敗は体験的知識を得るチャンス
・今の時代で大事なことは「失敗と上手に付き合っていくこと」
・失敗体験を記述する6項目「事象」「経過」「原因(推定原因)」「対処」「統括」「知識化(失敗から得た知恵や教訓)」
Posted by ブクログ
考え方に共感。
たいとるはキャッチーだけれど、中身は思考の組み立て方がしっかり記載されていた。表面的知識 vs 体験的知識
両方ひつようだけれど、表面的知識に偏っては
やはりバランスは良くないと。
Posted by ブクログ
日々失敗の多い人生ですので題名が魅力的なものに感じ、本書を購入しました。
本書は失敗に学ぶことで本当に致命的な失敗を避けるようにする試みと、そうした学びを創造に活かそうとする方法論に関して記載した新書です。特に中盤の失敗から学ぶ方法論に関する記述が丁寧で、いわゆる「失敗学」のエッセンスを気軽に吸収できたと思います。後半の創造に関する話も、方法論をどの程度実施するべきなのかはさておき、心の持ちようとしては学べる部分もあると思います。
ただし本書は、記載されている方法論が抽象的であり、ちくまプリマー新書であることも考えるとさすがに文体の易しさと要求がアンマッチだと感じました。また、失敗から学んで身に着けたことを活かす過程は創造的な思考の過程と通じるものがあるという主張は、共感できないとは思いませんが、若干説得に無理があると感じました。
Posted by ブクログ
「やらかした」=「失敗」したときに自分はどうすればいいのか。
本書はまず失敗した自分を責めすぎず、人のせいにしていいから逃げろという。他人になすりつけて?、と思ってしまうが、一時的に強い自責の念から逃げろという意味。実際に人のせいにするのではなく、心の中で自分は悪くないと思って構わないという。そうしながら冷静になり、失敗を分析できるようになるそうだ。
印象に残ったのは、自身の失敗経験を「事象」「経過」「原因(推定原因)」「対処」「総括」「知識化」に分けて「記録」を蓄積していくということ。
Posted by ブクログ
「考える」ことを忘れた現代人
失敗は誰にでもいつでも起こり得る、だが、肝心な事は失敗した時になぜ失敗したのかの原因を見極め、新たな方向性を立て、具体的に行動に移す事が創造性豊かな人間(起業家)になる。特に近年「自分で考えること」が重要であり必要なのである。世はあまりにも便利になり、考えなくとも生成AI等が適切な指示指導するようになれば尚更。「自分で試行錯誤したい」と言う必然性が生まれるはずだ、生まれて欲しいところだ。
Posted by ブクログ
〇大切なのは危機的状況(失敗)がなぜ起こったのか、これからどう対応すべきか、自分の頭でちゃんと考えて、的確な対策をとること
〇失敗原因の5分類
1.未知(事前予測不能)
2.無知(作業者の学習不足)
3.不注意
4.手順の不遵守
5.誤判断
⇒1.の「未知」以外は回避可能な失敗
Posted by ブクログ
自分や他人の失敗から学ぶことは、致命的な失敗を回避するだけでなく、自らの主体性を支え、創造的な活動を行うための素地を作ることになる。良い失敗から学び、悪い失敗を避けるための留意点や心構えについて述べた概説書です。語り口は易しく、説明としては分かりやすいのですが、全体的にやや抽象的なので、本書の内容を踏まえて自分なりの具体的な方法論に落とし込んでいくことが重要だと思います。