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Posted by ブクログ
本書では、失敗とは何か・失敗から何を学べるか・失敗を創造に生かすにはどうすれば良いのかという観点から、その基本的な考えや現在の日本の課題などについて解説している。
特に参考になったのは「失敗の経験から創造を生む思考プロセス」と「成熟した産業における失敗の危険性」に関する分析である。
失敗の経験から想像を生む思考プロセスに関しては、失敗の経験が如何に創造的思考に影響するかという説明を通じて、失敗といかに向き合うべきかについて述べられている。
また、成熟した産業における失敗の危険性に関して、市場が成熟しマニュアル化されることで、全体像を把握することができなくなり、その結果致命的な失敗が起こってしまうというプロセスに関する筆者の分析は、非常に納得がいくものである。
「失敗」に関する知識を体系化している本として本書は非常に優れていると感じる。今後仕事をする際に、本書を参考に、失敗と向き合う組織づくりが出来るようにしたい。
Posted by ブクログ
人は失敗を恐れる。失敗を学びの機会と捉える重要性を説く。成功ばかりを重視する風潮が同じ過ちを繰り返す原因になると指摘する。
失敗には必ず理由がありそれを分析し理解することで次の成功への糧となる。畑村氏は自身の体験や具体例を交え失敗を直視しそこから学ぶ姿勢を持つべきだと主張する。
とはいえ、失敗を受け入れるのは容易ではない。失敗を責める社会の風潮や自尊心の傷つきが妨げとなる。失敗を隠すことでさらなる誤りを招くことを畑村氏は警告する。
失敗は恥ではなく成長への扉だ。失敗を恐れず、冷静に分析し次に活かすことで、人はより強く賢くなる。予測に反したことから学びノーベル賞を得たこともこの例となる。畑村氏の教えは挑戦を続ける勇気を与えてくれる。
Posted by ブクログ
失敗と創造性:新しいものを創り上げるには、有意義な失敗を経験しなければならない。アイデアの種が結びついて出来上がる「いも設計」をブラッシュアップし、実用可能なものに仕上げるには、試行錯誤が必要である=>プロトタイプ思考
アイデアの種を的確に結びつけるためには、失敗に基づく体験的知識が必要である=>思考のけもの道
小さな失敗を経験し、大きな失敗が起こる前に「ガス抜き」をする。他人がした失敗から学ぶためには、あたかも自分がその失敗を起こしたかのようにシミュレーションを行うことが効率的である=>仮想失敗体験
大きな失敗を起こさない組織作り:見えにくい失敗を顕在化させるシステムの有効性
万が一失敗が発生したときの損失に、その発生確率を乗じて「潜在失敗」として数値化する。これにより、「失敗対策をしないと損」という意識を植え付ける。
プロセスの全体を理解することの重要性:業務が細分化された組織では、失敗の予兆が潜在化しやすい。また、全体を理解している「ベテラン」は、メインルート以外のサブルートを熟知しているため、失敗が生じたときにも機転を利かすことができる=>Redundancyの確保
システムの全体像を知らない者が、必要に迫られてシステムの一部を最適化しようとすると、システム全体のバランスが崩れてしまう=>局所最適・全体最悪
Posted by ブクログ
最近、悲しくなるニュースばかり耳にする。ニュースになるとこは、大小はあれど広い意味では全て"失敗"と言えると思う。そんな"失敗"とどう向き合うべきか、それを教えてくれる本だと思う。今の世の中、「"失敗"が起こった」という事実を知れば、その原因に"見える"ものや人を叩きがちな気がするけど、表面的に見えていることではなくいろいろな側面から物事を捉えて、二度とその"失敗"が起こらないように、または起こりにくくなるようにする方法を一人一人が考えていくべきなんじゃないかなぁなんて、読みながら考えていた。この本の教えの通りに実行するのはなかなか難しいだろうけど、自分のできる範囲で失敗に向き合い、上手く付き合っていこうと思う。
Posted by ブクログ
失敗は成功の母という名言があるが、日本ではその考え方を取り入れた教育がほとんどされていないという問題意識から始まる本書では、失敗を定義し、その伝わり方や伝え方の現状と注意点を指摘する。その際には、著者個人の失敗経営はもちろん、企業経営や行政の失敗も具体例として挙げられ、とても読み応えのある内容となっている。
次々と失敗を繰り返す組織こそ、本書を読み、失敗を生かすシステムをつくっていかなければならない。
東日本大震災より6年前に本書が書かれているが、内容は新しささえ感じるものであり、体系的に失敗を考える上で、非常に役に立つ一冊であると感じた。
Posted by ブクログ
今日、読み終わった本。
仕事場で本棚を整理してたら出てきて、「かつて誰かが読んだんだろな」なんて思って読んでみた本。
どこのプロジェクトでも、形として文書は残っていてもそれを作った人の思いは残ってないんだよねぇ。そんな誰かの思いを継承してみたくて。
この本、全員1回読んだ方がいいと思います。
失敗は誰にでもある。
その失敗をしない為に、仕事の上では手順書やマニュアルを作る作業が発生する。
それはそれで結構なことですよね。
でも、手順書やマニュアルを見ながら作業を行っている人が、手順書に載ってない場面に出くわしたら、どーなるんだろう。また、手順書に記載されている手順に沿わない場合にどんなリスクが待ってるか、理解できてるのかな。
大事なのは失敗から学んだことを次にちゃんと活かすこと。
人生失敗だらけなんで、この本の言ってることは骨身にしみました。。。^^;
顔も知らない先輩だけど、この本を残してくれてありがとうございました。
俺も誰かに引き継ぎます。
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