畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 直観でわかる数学

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    本棚で眠っていた本を読んだ。以前この本をぱらぱら見たときには、これだけじゃ分からないと思った。でも、最近、遠山啓の数学入門を読んでいると、この本で説明されているイメージがすんなり分かった。

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    2018年10月20日
  • 失敗学のすすめ

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    著者は東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会の委員長。

    以下備忘録
    ・設計における失敗原因の分類
    ?無知
    ?不注意
    ?手順の不順守
    ?誤判断
    ?調査・検討の不足
    ?制約条件の変化
    ?企画不良
    ?価値観不良
    ?組織運営不良
    ?未知

    ・失敗情報は
    伝わりにくく、時間が経つと減衰する
    隠れたがる
    単純化したがる
    変わりたがる
    神話化しやすい

    ・すべての技術、組織は、萌芽期・発展期・成熟期・減衰期を経てダメになる。
    ・局所最適と全体最悪

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    2018年10月09日
  • 失敗学のすすめ

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    失敗やそこから発生する事故。なかなかその本質は、単純そうで、対応を誤るととんでもないことにつながる難しさをはらんでいる。失敗の起こるメカニズムや、その後どのように対応したらよいのか?についてわかりやすく解説してある。ただ、不祥事が続く会社で、この本をみなが読んでいればいいのだが、残念ながら浸透していないし、実践されていないのが現状ではないか?もう一度この本を読みなおしてはどうか?

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    2018年08月14日
  • 回復力 失敗からの復活

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    著者は失敗学を提唱している著名な元東大教授です。

    失敗学とは、事件や事故の発生原因を工学的に分析して、
    その原因で発生した「失敗」をどう組織や個人が受け止めるのか、
    そして、どう対応して、教訓として活かすのか考える学問です。
    非常に有益かつ、また現代の社会状況のニーズに非常にマッチした実践学問です。

    その著者が記したこの『回復力』は、主に個人の失敗に対して、失敗を個人が受けてとめるのか、
    そしていかに、その失敗から立ち直るのかが、本書で述べられています。

    背景にあるのは、個人の失敗→うつ状態→最悪自殺に至るという、
    ケースが日本で非常に多いからです。
    それは、一にも二にも、私たちが「失敗」ということに対して、体系的な知識も、対処法も、教わってもいないこと、
    また、自らも学ぼうとしていないからです。

    失敗=怖い、失敗=起こってから対処する、
    これは、何も武器を持たない人間が、戦車に立ち向かっていくぐらい無謀なことです。

    失敗は誰しもが経験する「当たり前なこと」です。
    その失敗に対して、どう準備をするのか、
    そして、失敗をしたら、どう対応するのかを、私たちは、学ばないといけません。
    なぜなら、失敗してからでは、遅い場合が多々あるからです。 

    世の中は理不尽なもので、他人の失敗や組織の失敗、また国の失敗でさえ、
    本人に影響を及ぼします。本人の失敗として、カウントされることもあります。

    生きていて、失敗から逃れることはできません。
    それは、私たちが、学び、働き、養う上で、失敗というものは、
    必然的に起こるからです。

    こういった状況を考慮すれば、本書を読む価値は十分にあると思います。

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    2017年12月23日
  • 数に強くなる

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    数学とかそういう話ではなく、実生活のうえでの数に対する感覚について書かれています。いろんな物事に対する感覚を、数に置き換えて考える癖を付けることで、鋭くしていくことができます。そのことを著者の実体験と考え方を示すことで語られています。数とは何なのか。その構成要素など。数にまつわることで、著者の日頃考える考え方を具体的に、分かり易く書かれています。日常のいろんなところに数が隠れていることが分かり、非常に面白く読ませていただきました。

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    2017年11月11日
  • まんがでわかる 失敗学のすすめ

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    マンガ☆4.0
    内容☆4.0
    ①失敗した時
    「逃げる」「発散する」「しっかり栄養を摂る」「睡眠をとる」等、すごく大事すぎる。
    ②失敗の「物理的側面」「経済的側面」「時間的側面」など。

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    2017年08月25日
  • 決定版 失敗学の法則

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    失敗の多い人生を振り返り、読みやすそうな本から手にとって見た次第。失敗とは何か、どう活かすかについての学問のエッセンスを紹介するような本。恐らく学問的なものを、卑近な例をとって説明しているため、分かりやすいが浅くも、散在的にも感じてしまう。でも実は深々と書いてあったりもする、スルメのような本。

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    2017年07月19日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    畑村さんは「失敗学」の権威、吉川さんは元サムスン電子常務という経歴の方。

    凋落している国内のデジタル家電業界と、躍進しているサムスンなど韓国メーカを比較しながら、今後の国内メーカの方向性が示されています。
    やはりというか最後は、必ず"戦略" "人・組織" というキーワードが出てきます!
    自分の会社もそうですが、"変革、変革"といいながら、なかなか行動に結びつかず…というのが、日本人というか人間の本質的な性。
    ただ、"勝つ"という意味を自分なりに再構成しておきたいと感じました。

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    2017年05月07日
  • 考える力をつける本

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    「考える力」とは、「まわりの状況を自分なりに分析して、進むべき方向を自分の頭で考え、自分で決める力」である。まさに「生きる力」だと思う。
    内容が、ちょとツール的なところがあった。

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    2016年12月06日
  • 考える力をつける本

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    物事を判断する際のものさしを持っておいた方が良いと書いてあり、これと同じことを尊敬する経営者から言われた。どうしても自分の欲に負けてしまうことがあるから、その時にそのものさしで判断すればいいと。そのためには勉強しろよと言われた。

    この本は筆者が行なっている考え方をわかりやすく説明してくれている。時間はかかるがやってみたいとおもう。

    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
    #考える力をつくる本
    #畑村洋太郎
    #2016年107冊目

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    2016年12月01日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    技術の定義が興味深かった。知識やシステムを使い、他の人と関係しながら全体をつくり上げていくやり方であると。他の人との関係が大事。

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    2016年11月12日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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     たとえば機械系の設計書などはどのように記述するのが良いのか?と考えていたが、裏図面(はずかしながら作成したことなし)というものを知る。ただこれでは設計書にはならない。伝えたいことは何か?という視点で見たとき、裏図面も不十分なツールと思われる。どうすればいいか?を考えることとなった。
     技術伝承が重要であるとの認識はどの会社にもあると思う。ただ、ではデータベースを作り、その使い方を展開して運用しよう、だけではほとんど死蔵品コレクションのままかと。実際のシリーズで、この辺のことを記載した書籍もあるとのことなので、そちらも参照したい。

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    2016年10月04日
  • 数に強くなる

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    即座に判断したり、全体を見通すために、自分で数を作り出せること、数を経験と結びつけられることが大事。数学の本ではない。

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    2016年09月25日
  • 直観でわかる数学

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    数学の本質について、考えさせてくれる。筆者の独特の絵柄もあり、分かりやすく、読みやすい。なぜサイン、コサインという名前なのかとか、行列のタテとヨコの意味とか、読んでて面白いし、理解も深まる。

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    2016年07月02日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    技術を正しく伝えるポイント
    1.まず体験させろ
    2.はじめに全体を見せろ
    3.やらせたことの結果を必ず確認しろ
    4.一度に全部を伝える必要はない
    5.個はそれぞれ違うことを認めろ

    特に2は、例えば全体の工程のどの位置付けの作業なのかとか、その作業の目的は何かとか、その辺を意識させた上で取り組んでもらうと良さそう。
    それから5も、相手に合わせた教え方が必要という意味では重要だと思います。

    それから後ろの方で出てくる、マニュアルに守らないとどうなるかを書く、というのも面白いなと。守らなくてもひどいことが起こらない手順は、不要な可能性があるということだと思うので、見直しの良い基準になりそうです。

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    2016年03月27日
  • 福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説

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    東北地方太平洋沖地震による福島原発事故に係る政府事故調査委員会の報告書の核心部分を解説した著書である。
    福島原発事故から得られた教訓は、原発事故の防止のみならず、あらゆる事故の防止、組織の危機管理に活かすことのできるものである。特に、「委員長所感」として記された以下の7項目は様々な分野に応用できる内容であると思われる。
    ①あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。
    ②見たくないものは見えない。見たいものが見える。
    ③可能な限りの想定と十分な準備をする。
    ④形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
    ⑤全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
    ⑥危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。
    ⑦自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、そのような能力を涵養することが重要である。

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    2016年02月21日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    半導体分野で日本がじり貧になった事実は受け止める必要があるが,成功体験からの離脱は難しいと思う.物事の規範が変わるのに30年かかるとの説明だが,約20年間芽が出なかった訳だから,あと10年経つと新しい考えを持った人材が日本を再興させてくれると期待したい.「価値」を考えることが重要だとの指摘,もっともな話だ.

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    2016年01月17日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

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    日本原発売り込みの敗因を冷静に分析する
     原子炉の中の状況を示す自前の解析プログラムがなかった

    奇跡の50年、何をしていいのかわからない20年
     前者 答えにむかった努力し続けた
     後者 灯台がなくなり、自分で答えを探さなくてはならなくなった

    日本ペニシリン物語

    答えは存在するという事実があるだけで、人はその方向に向かって努力し続けることができる

    日本がこれから生きていくためにまずやらなければいけないのは、もう少し謙虚になって、いままでの脳天気さを改めることだと思います。

    産業が停滞するのはなぜか
    3つの品質幻想 日本人がつくるものが優れているという幻想 職人の技幻想 品質という言葉に対する間違った理解(品質とは、あくまでも消費者の要求に答えているかどうか)
    品質の良い物をつくれば売れるという誤解

    日本の消費者の責任 日本の消費者はすべての製品に絶対安全を求めて、製品の不具合は経年劣化によるものも全て含めてすべての責任は製造者にあると考えるようになった

    ノウハウにばかりにこだわっていると、社員や作業者は自ら考えることを放棄するようになります。これではせっかくの技術が弱体化していくだけです。技術をより強くするのはノウハウを守ることではなく、know/why、つまりその技術の理由や動機を知ることが重要になります。さらにはknow/whatという目的意識をしっかり持って技術を扱うことが大事なのに、日本の技術運営はそこが抜け落ちているのです

    足りないもの 変化への対応力 消費者の要求の変化に素早く対応し、少しでも安く、タイムリーに消費を供給することを可能にする技術が明らかに不足している

    基礎技術では日本の企業の方が優れているものを持っているかもしれませんが、それを商売にする技術は明らかに劣っています

    危機管理ができていない

    過去の成功体験から離れて、もう一度、新しい方向へ舵をとらなければならない そのためには、技術大国であるという幻想を捨て去る、価値について目覚める

    サムソン 地域専門家制度

    価値を考えることんの重要性
    価値はお金で表現できる 売値は見えないお客さんが決める

    タレントの時代 講談社現代新書

    「ムラ」ができると、外部からの値付けを気にしないで済む

    1880年代 ガソリン車を作ったのは、ドイツのカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハ

    変わっていくのを前提とした戦略
    時間がたつと技術は必ず陳腐化する

    地産地消 機能を充実させるよりも、その国の文化を知り、その国の文化にあった製品を作ることで、その国の消費者の圧倒的な指示を集めること

    デンソーインドネシアの研修システム

    中国 日産が健闘 中国人が自動車に求めるのは移動手段としての機能とステータス
    高級そうな外装 2000ccクラスの車体に1500ccのエンジン

    ベトナムホンダ やすい中国製がはいってきた いまあで買える人に売るという感覚で、もと下の層に巨大がマーケットがあるのを認識していなかった

    まずは純正部品のバラ売りを始めた。中国製はコピーなのでその部品がすぐこわれるので、部品が売れる。

    次に中国製の1.5倍の価格の製品をリリース ベトナムの市場要求に応える

    インド 停電でも大丈夫な冷蔵庫

    デンソーのクーラー 冷風を送るのみだが安い

    新幹線は電気が安定供給できるとこのい
    新興国には気動車(ディーゼルエンジン付き車体)

    JR 車両のみでなく、保守と運行やサービスを含めた輸出

    日本の過去の成功体験を売る
    上下水道運用管理システム
    高齢化社会

    小松 リマン re-manufacturing インドネシア
    中古重機の不良部品をとりかえてまた売る
    そこで収集されているデータが部品の需要予測や、新製品の開発にも生かされている

    KOMTRAX

    いつか来る日のためにしつこく開発をくり返す
     素材は 試行錯誤した時間の積み重ねがものをいう

    サムソンの成功の背景には危機意識があった


    社会が求めている方向と技術の融合

    SOFC solid oxide fuel cell 個体酸化型の燃料電池

    石炭ガス化の複合発電の発電効率 40%
    それをSOFCを組み合わせると55%

    人の考えや行動には階層がある
     低い階層 考えなくていい 決まっているからやる、やっていればよい、やっているからよい
     高い階層 自分で考えて、自分の責任で行動する


    考え方を変える、からくりを変える、教育を変える

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    2015年07月02日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

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    し失敗学でお馴染みの畑村先生とサムソン成長の功労者でもある吉村先生の共同著書。
    技術的に優れたよい物をつくれば売れる時代は、終わった。基礎技術を組み合わせ、顧客のニーズにあったものをつくることが大事と本著は、語っている。
    Appleやサムソンのように既存の基礎技術の組み合わせで画期的な商品が作られる。
    今の日本企業にそうしたものを生み出す土壌はあるが、問題がある。
    日本企業は、組織の問題(意思決定に時間がかかる、決断しない経営者)、制度の問題(税制)、考え方の問題(技術のおごり)がある。
    いかにこの問題をクリアして、顧客のニーズに迅速に答える商品、サービスを提供できるかが今後の日本企業の鍵。

    今の私は一企業のマーケティング担当であるが、だからころできる変えていけることがあることを認識することができた一冊でした。

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    2015年05月06日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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    津波は「高い波」というより「速い流れ」であり、速度は秒速30m、時速100km(「津波災害」河田惠昭)。人間の力は0.1馬力、馬は1馬力、建設機械は100馬力だが、自然に力で対抗するのはほとんど不可能。自然と闘うのではなく、自然と折り合うことが重要。

    3年で個人が忘れる。30年で組織が忘れる。60年で社会が忘れる。

    原発反対派の存在が原子力村の結びつきを強固にした面がある。その結果、内部で懸念を指摘する声は黙殺され、危ないことを想定して準備することができなくなる。共同体が独自の論理、文化で動いていることが根本の原因だった。

    八ッ場ダムは1947年のカスリーン台風の被害の経験から、首都圏を水害から守るために計画されたもの。首都圏や近畿圏の6河川で整備するスーパー堤防は、外側の法面の勾配を緩やかにするものだが、全体の6%しか進んでいない。民主党の事業仕訳で「廃止」となったが、長期的な展望に欠ける。

    利根川は江戸時代に東に流れるように付け替えたが、地形は水が南に流れるようになっている。2003年にアメリカを襲ったハリケーン「カトリーナ」と同規模の台風が関東を襲った場合、隅田川上流の北千住あたりで越流し、千代田線の入口から流れ込み、東京中の地下鉄をすべて水没させるおそれがある。

    首都圏で大地震が発生した場合に心配されることとして、液状化現象によって地下鉄が地中に取り残されること、首都高速の一本足の橋脚が倒れること、地下自動車道の火災をあげている。

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    2018年10月31日