ヤマシタトモコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふと書店で見かけて、この際買うかということで購入。とてもヤマシタトモコ作品らしさが出ている作品集。特にワキ毛が良かったよねワキ毛。
直接的に気持ち悪く、それでも揺れ動く感情。初っ端のうつくしい森からヤマシタ思春期男子キャラの突っ走りがいいですねぇ。女を感じさせない人の脇毛、たしかに興奮というかいけない妄想と思いますね。そしてその妄想はやがて全身に行き渡る。いいですねぇこういう妄想超特急は。そのあとのミラーボルフラッシングマジックやblueもどうしようもなくどん詰まりの人々がひとつの感情を爆発させる様はとても叙情的に流れを描いていて良かった。人間の直接的な気持ちのぶつかり合いは現実的に気持ち悪く映ってしまうかもしれませんが、それでも人間ですから感情が揺れごいてしまうのが面白いところです。
ヤマシタトモコの作品は表情が動かないキャラのようで心のうちで感情が爆発しまくってるのが楽しいです。どうしようもない気持ちをこれからもどんどん描いてほしいな。ストレス溜まりそうな作品ガンガン欲しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻でギシギシと軋み始めた関係が
2巻では明確な歪みとなって崩れ始める。
どんなに頑張ったって、食い違って、すれ違って。
「ご都合主義のハッピーエンド」なんて、馬鹿らしく思えてしまう。
『ひばりは、きっと死んだ。』
その解釈もあるということを、ここに来て初めて気付きました。
私は生きていると思います。願望ですが。
逃げて、そして生きていてほしい。
中学生や高校生までは、自分の周りが世界の全てだと思い込んでしまいがちですが
そうじゃないんだよ、と
本当に思っている以上に世界は広いんだよ、と
声を大にしてひばりに教えたい。
桜庭一樹さんの『少女七竈』に少し通じるものがありますが、
ここまで救いがないと、いっそ清清しいですね。
どこか遠い町に逃げることで、
彼女に本当の意味での朝が来ていたらいいな。 -
Posted by ブクログ
矛盾や関心、決め付け、欺瞞など誰かに対して思うことは鏡のように自分を映しとることが描かれた作品でした。
相手の中の何を見るか。世の中には自分と合わないと思う人は数多くいます。僕は話す人を選ぶ方だとおもいます。なぜなら、相手に対してどこかしら自分と似通ったところを見つけて相手に話しかける質だからです。今作品では様々なキャラクターが相手を見ているようで相手の中にいる自分を見つけられず苛立っているように見えました。わからない、わかってほしい、わかりたくない、色んな拒否の形を描き、その時の思いを忘れていく。身勝手な奴らばっかりのようでしたが、そうやって生きていくしかない人生もあるのかなと考えさせられました。自分は相手に何を求めているのかなぁともうそろそろちゃんと考えないといけない歳になりつつあるのかなぁ。
あとがきでヤマシタ先生はこの作品に怒りをぶつけたと書いていました。悪人になるのは簡単だけれども善人になるのは難しい世の中。相手が掴み取る掴み取らない関係なく、手を差し出すぐらいはしてあげるべきなのかなと思う今日このごろ。 -
Posted by ブクログ
居酒屋『くいもの処 明楽』の店長・明楽高志のそこそこ順調な人生は、年下の生意気なバイト店員・鳥原泰行からの、突然のマジ告白と「危機感ヨロシク」発言によって一変する。
年上としての意地も、男としてのプライドも通用しない鳥原に平穏な日々を乱されビビる明楽だが―!?
大好評「明楽」シリーズほか、高校生の切ない恋心を描いた読み切り作品と描き下ろしをたぷり収録したファン待望の初コミックス!
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収録されているのは、「くいもの処 明楽 1~4話+描き下ろし1話+描き下ろし6P」「フォギー・シーン」「リバーサイド・ムーンライト」
26歳ネガティブ無口イケメン店員×32歳能天気バカ店長もの。
受がみんなにバカにされながらも愛されまくりなところがすごくイイです。
あとオッサン達が高校生ノリで楽しそうなのが読んでいてすごく楽しい(笑)
読み切り2作もすごくいいです。
「フォギー・シーン」は、同級生に片思いする高校生ゲイ+ゲイ教師もの。
切ないんですが甘酸っぱい感じがたまりません。
終わり方がすごく好きでした。
「リバーサイド・ムーンライト」はイケメン26歳+ちょいデブ30の話。
作者らしい、主人公の考えや妄想で突き進んで展開する話です。しかも前向き。
このあまり理解されないフェチシズム感とかが好きです。
どの作品もとても面白く、ときどき切なかったり。
描き下ろしもニヤニヤしながら読みました。