感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月08日
いやぁ、すごい。ヤマシタトモコさん凄すぎる
人間の愚かさと傲慢さ。誰も本当のその人を見ていない見ようとしないことにまた誰も気付かない、気付いても直せない。
何度も読み返したい作品
ひばりという少女とは
匿名 2022年12月16日
中学二年生の少女、手島日波里(てしまひばり)を主人公に彼女の周りの人物によって語りと話が進むおはなしの第一巻。
名輪完(なわかん)はいとこの女性の子供である中学生のひばりを仕事終わりに自宅で預かるということをしている。
同じアパートに住んでいること、彼女の父親が在宅で仕事をしているから遠慮し...続きを読むているのか完の家に入り浸るひばりの存在によって、交際相手である富子との関係が悪化してくる。
そしてひばりの存在によって女としてのコンプレックスが刺激さりれてしまう富子、富子に完とひばりの写メを送り二人の関係に歪みを作った憲人もまた富子に対する拗れた片想いとその彼氏が自分よりも地味でレベルの低い完だったことが彼のコンプレックスを刺激してしまう。
ひばりの同級生である相川勇はひそかに彼女に片想いをしているが、クラス内で浮いているひばりに対する想いを表に出すことをはばかられていた。
彼女に対する想いをつのらせていたある日、ひばりが歳上の男と一緒にいるのを見かけてしまいその後声をかけた時にはずみで告白してしまうが……。
ひばりと同じクラスの美知花は見た目のおしとやかさとは裏腹に性格の悪い美少女だがいい人アピールのためにひばりに接している。
ある日彼女からある相談をされその後友人にそのまま話してしまう。
口止めを忘れた美知花は軽く考えていたが翌日には噂はクラス中に広まっていた……。
読み進めていくうちにどういった方向性の話なのか見えてくるが今のところ救いのない展開が続くのが辛い。
しかし読み物としては続きが絶えず気になる構成だった。
人間の毒が容器から溢れてしまったかのようで怖い。悪意や嫉妬だけではなく、鈍感さや無知、無関心さえも毒の一部で、そんな毒に満ちた容器の中で何事にも無関心な教師のなけなしの良心が浮上するけれど、それで容器をひっくり返せそうにもない。息もできない世界。
Posted by ブクログ 2015年08月02日
何故か死蔵していたのを発掘。
理由みたいな、周囲から語られるひばりという女の子の話、は、ひばり本人の視点を以て反転し、別に反転したわけじゃないけど、
つむじ風のような、
たつまきのような、
真空の中に、
実体が現れ、
続く。
やっぱヤマシタさんの漫画は面白い!!!!
Posted by ブクログ 2015年06月13日
皆死ねって思っても全員殺してまわれないからだからなんか あって思ったんだけど それって たとえば あたしが死んだら全員消しちゃったのとおんなじことになんないかなって
Posted by ブクログ 2016年07月06日
全2巻 異性から性的な目で見られ続ける14歳の少女の話。同性からの嫉妬も多く、読んでいて悲しくなる。善意があっても人は人を救えないし救わないのだ
Posted by ブクログ 2013年10月21日
ひばり14才の少女。成熟した体。年に合わない妖しい色気。
その存在の違和感は見る者の心を無闇に掻き乱し、欲望を、苛立たしさを掻き立てる。
ひばりに関わる人たちの群像劇です。
ひばりは異質な存在です。だから目立つし、イジメられる。
退屈な日常をまぎらわす下衆なネタにされる。
彼女の本質がどうかなんて関...続きを読む係ないのです。
人は見たいものしか見ないからです。
なかなか面白かったです。2巻購入も検討中。
Posted by ブクログ 2013年10月04日
ヤマシタトモコさんは『Love, Hate, Love』で知りました。
年齢に似合わず女性らしい体つきを持ち、男性は下心を見せつけてくるし、同性である女性は敵意を向けてくる。実の母親ですら「あの子はわたしと似て~」と、敵意をほのめかす。
ひとり。ひとりぼっちの、ひばり。
暗くて、じわじわと浸...続きを読む食してくる薄暗さに身震いするけれど、でも、現実も同じようなもの。漫画だからこそこのくらいのダーティさで済んでいるのかもしれない。目をそらしてはいけない。
これはもしかしたら警告であり啓蒙であり哀しみでもあるかもしれないから。
Posted by ブクログ 2013年08月22日
『ひばりの朝』へと向かう第一歩がこの一巻。
中学生の割に妙な女らしさを持って生まれてきたヒバリを、不穏で毒を含んだ噂が囲んでいくお話。
実に巧いなあ、と思うのは視点が各話でコロコロ変わるのに、きちんと時系列順に並んでいるということ。そして、コマとコマの間の取り方が素晴らしい余韻を持ってゐる。特に好み...続きを読むなのは、ヤマシタトモコさんの描く手かなあ。あの手こそ、妙な色気を持っていて怪しいと思うのですが(笑)。
個人的に好きだったのは実知花ちゃんの話。ああいう女子って結構いるんですよね(顔の美醜はともかくとして)! かならず誰かの話をするときに、前もって「自分もその子も悪くないの」と予防線を張る。処世術の一種なのでしょうけれども、一端でも裏を知ってしまうとその人のことを信じられなくなってしまうんです。
人間って愛おしいけど怖いです。
Posted by ブクログ 2013年08月14日
書店の試し読みで読んだ時の、あの言い様のない感情が消えない。自分の中の、あらゆるマイナスの感情を突如目の前に露わにされたような、足元の平衡を一気に打ち払われたような。でも、必ず読み通さなければならないと思ったのだ。
Posted by ブクログ 2013年07月19日
ある女の子を巡る物語。
ただ、その子は“普通”とは周囲から見られていない、それだけのことなのだが・・・。
出てくる人物は「ひばり」以外、単純に言えば偽善者であり、自分勝手。
「ひばり」が発信するSOSに、誰か気付いて欲しい…。
セリフ一言一言が、胸に突き刺さって、抜けない。
Posted by ブクログ 2013年01月25日
もう漫画というより文学を読んでいるような気になった。このあと日波里はどんな風に成長していくのか次巻を読むのが怖いような気もする。。。
Posted by ブクログ 2013年01月05日
へへへ、ヤマシタトモコに描いてほしかったのってこういう漫画だったわ・・・って読みながらニヤっとしました。絵柄に力があって生命力強そうな美しさがありながら、血の気の薄そーな人たちがなんとも同情し切れなくてヨイ。しかし放っておけない。
被害者はまた加害者でもあるのだ、逆もまた然り。救いよう無いね!でも...続きを読む皆そんなに気にしてないね!
Posted by ブクログ 2012年12月04日
うわっ、て感じ。やられました。
今自分が本屋にいないことがもどかしい。ヤマシタトモコの作品をもっと読みたい。
久々に心抉られるような感覚になってちょっと興奮してます(笑)
たぶんこの人大好きな作家さんになるんじゃないかなあ(^^)
Posted by ブクログ 2012年11月09日
主人公の彼女、富子と、主人公の親友が好きだ。
かっこいい女、でもオンナノコになりたいし可愛いと思われたいところがすき。
そして、親友くんの馬鹿にした態度とか強がりとか好き。
Posted by ブクログ 2012年10月28日
肉体的に成熟、中身は年相応の14歳の女の子が主人公の話。外見のせいで性的な目で見られたり、同性からは嫉妬されたり…。一見、どこにでもある既視感の強い世界。だから読者はある意味、「予習」をしている。舞台が学校という閉塞感も、である。情念が渦巻いているからに、必然的に暗くて重たいし、読後感は正直よくない...続きを読む。よくもこういう題材を扱おう(真っ向から挑もうと)と思ったなあと感心してしまう。ヤマシタさんはいろんな女性を描くけれど、これまた新しいジャンル。展開が読めないし、タイトルの「朝」に込められた意味も知りたい。
Posted by ブクログ 2022年01月27日
ひばりの周りの人々の話。
展開の仕方が面白いなぁ。
富子のコンプレックスとか相川の「キミの何を知っていればキミをスキでいてもいいの」とか、ところどころ刺してくるの、さすがだなぁと思う。
私もひばりは嫌いなタイプだなと思ってたけど、最後やっぱそうでもないのかなと思い始めた。
私も見えてないんだな。
Posted by ブクログ 2021年08月29日
一人の不幸な少女を中心として人間の愚かさや悲しみが描かれる。話毎に主観になる人が変わるんだけど、皆苦しんでて、周りのことも傷つけていく。
ヒバリも、何も分からないようでいて、深い絶望を感じていることに、驚くと同時にかわいそうになる。
Posted by ブクログ 2016年02月13日
よくわかんない……
中学生なんだけど、本人無自覚(ちょっとバカ?)なのにやけに色気だけはあって、でも実は内気で周りから浮いちゃってる子がなんとなく主人公なんだけど、なんだかよくわからなかった。
Posted by ブクログ 2013年09月24日
年齢に似合わず、妙にえろい外見を持て余している中学生のひばりちゃん。母親さえも彼女をそういう目で見てどこか敵視している。身体つきや雰囲気が成熟しているからって、そこまで過敏に決めつけられるものだろうか…?
すごく、もやぁっとする。ひばりは完全にひとりぼっちなのか…
美知花みたいな子はどこにでもいる...続きを読むような…巧妙に悪意を隠して近づいてくる。。
Posted by ブクログ 2013年07月31日
ひばりは内気で不器用な少し大人びた見た目の中学生。周りの色んな人の視点から見るひばりを描かれる物語。なんというか、読んでいて胸が軋みます。確かに、世の中ってこんなですよね。合わない方は読むと不快感を感じるかもしれません。
Posted by ブクログ 2013年02月24日
ひばりちゃんが主人公だけど、いろんな登場人物の目線によって書かれているマンガ。
今のところ共感できる登場人物がでてこないので、まだまだ様子をうかがっている次第です!
Posted by ブクログ 2013年01月10日
年末のバタバタしている時に何と無く買った本。
あらすじだけ見て、それが面白いかどうかわからないまま買った本は個人的にはかなり珍しいです。
煽りには「値段のついてる『おんなのこ』 ……あたしとは違ういきもの」と書いてあったので、どんな問題作なのかと思ったんですが、思ったよりはドロドロしてなかった...続きを読むです。
むしろ、別の意味でドロドロしてました。
主人公の日波里は、14歳という年齢よりもとても肉感的な体つきで、そのことから日波里自身が何もしていなくても。
女からは敵意を向けられ、男からは性的な目で見られてしまう。
そんな日波里を取り巻く人々の独白で綴られる話。
嫉妬も思い込みも憎しみも。
何もかもが赤裸々にかつエゴイスティックに語られます。
だって独白ですものね。
初・ヤマシタトモコ作品だったんですが、こういう話を書くのか、と思いました。
悪くはないと思うので、最後まで読み続けてみようと思います。
Posted by ブクログ 2012年12月28日
いつでも痛いほどの現実味を感じる
ヤマシタトモコさんの新作。
ひとつの事実には、関わった人の数だけ解釈があって、
どれも正しくどれも絶対ではない。
その、何だか頼りない感覚がリアルに押し寄せてきます。
今後が楽しみなような不安なような。
Posted by ブクログ 2012年11月06日
願ってもないのに女扱いされるのは辛い。傷つく。
それを見て嫉妬する女は嫌い。
人に無関心なのも嫌。
何より、自分を嫌いで、好きになろうと努力しない奴が嫌い。
そんな、私の嫌いなものが見事に詰まった一冊。
それが今後、どう変わるのか。
誰が変わるのか。
誰が変えるのか。
どん底で始ま...続きを読むったからこそ、
今後の展開に期待大。
Posted by ブクログ 2012年10月15日
先生だけがたぶん正しいし、よく目が見えている、んだよね? あと、ちょっと怖い、けど、時系列がぐらんぐらんしてるところがまた良くて、でも怖い。次は動くのかな? 動かれるのも怖そうだが動かないと先がない。次を怖がりながら待つことにする。
Posted by ブクログ 2012年10月18日
わたしがわるいんです…ってまっすぐ言えちゃうくらいには、本当は擦れてない無知な子なのかなと思った。
まわりが面白半分で歪めてるだけで。
それよりも女を全面的に押し出してる感じの母親がなんだか気持ち悪い。
父親も怖いし不気味だし。
クラスメイトの女も適当な優しげな言葉で日波里に近づいて陰で馬鹿にして...続きを読むるのがリアルで嫌だ。
いろんな視点で繋がっていったけど、この先どうなるんだろう?
体だけ年よりも成長して周囲からは性的な目で見られてしまう少女が主人公。
しかし残念なことに主人公の内面が全く描けていないので消化不良で終わってしまう。
周囲が悪意の人間ばかりで読んで不快感しか残らない。