感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
ひばりという少女とは
中学二年生の少女、手島日波里(てしまひばり)を主人公に彼女の周りの人物によって語りと話が進むおはなしの第一巻。
名輪完(なわかん)はいとこの女性の子供である中学生のひばりを仕事終わりに自宅で預かるということをしている。
同じアパートに住んでいること、彼女の父親が在宅で仕事をしているから遠慮しているのか完の家に入り浸るひばりの存在によって、交際相手である富子との関係が悪化してくる。
そしてひばりの存在によって女としてのコンプレックスが刺激さりれてしまう富子、富子に完とひばりの写メを送り二人の関係に歪みを作った憲人もまた富子に対する拗れた片想いとその彼氏が自分よりも地味でレベルの低い完だったことが彼のコンプレックスを刺激してしまう。
ひばりの同級生である相川勇はひそかに彼女に片想いをしているが、クラス内で浮いているひばりに対する想いを表に出すことをはばかられていた。
彼女に対する想いをつのらせていたある日、ひばりが歳上の男と一緒にいるのを見かけてしまいその後声をかけた時にはずみで告白してしまうが……。
ひばりと同じクラスの美知花は見た目のおしとやかさとは裏腹に性格の悪い美少女だがいい人アピールのためにひばりに接している。
ある日彼女からある相談をされその後友人にそのまま話してしまう。
口止めを忘れた美知花は軽く考えていたが翌日には噂はクラス中に広まっていた……。
読み進めていくうちにどういった方向性の話なのか見えてくるが今のところ救いのない展開が続くのが辛い。
しかし読み物としては続きが絶えず気になる構成だった。
Posted by ブクログ
ある女の子を巡る物語。
ただ、その子は“普通”とは周囲から見られていない、それだけのことなのだが・・・。
出てくる人物は「ひばり」以外、単純に言えば偽善者であり、自分勝手。
「ひばり」が発信するSOSに、誰か気付いて欲しい…。
セリフ一言一言が、胸に突き刺さって、抜けない。
Posted by ブクログ
もう漫画というより文学を読んでいるような気になった。このあと日波里はどんな風に成長していくのか次巻を読むのが怖いような気もする。。。
Posted by ブクログ
主人公の彼女、富子と、主人公の親友が好きだ。
かっこいい女、でもオンナノコになりたいし可愛いと思われたいところがすき。
そして、親友くんの馬鹿にした態度とか強がりとか好き。
Posted by ブクログ
ひばりの周りの人々の話。
展開の仕方が面白いなぁ。
富子のコンプレックスとか相川の「キミの何を知っていればキミをスキでいてもいいの」とか、ところどころ刺してくるの、さすがだなぁと思う。
私もひばりは嫌いなタイプだなと思ってたけど、最後やっぱそうでもないのかなと思い始めた。
私も見えてないんだな。
Posted by ブクログ
年末のバタバタしている時に何と無く買った本。
あらすじだけ見て、それが面白いかどうかわからないまま買った本は個人的にはかなり珍しいです。
煽りには「値段のついてる『おんなのこ』 ……あたしとは違ういきもの」と書いてあったので、どんな問題作なのかと思ったんですが、思ったよりはドロドロしてなかったです。
むしろ、別の意味でドロドロしてました。
主人公の日波里は、14歳という年齢よりもとても肉感的な体つきで、そのことから日波里自身が何もしていなくても。
女からは敵意を向けられ、男からは性的な目で見られてしまう。
そんな日波里を取り巻く人々の独白で綴られる話。
嫉妬も思い込みも憎しみも。
何もかもが赤裸々にかつエゴイスティックに語られます。
だって独白ですものね。
初・ヤマシタトモコ作品だったんですが、こういう話を書くのか、と思いました。
悪くはないと思うので、最後まで読み続けてみようと思います。
Posted by ブクログ
わたしがわるいんです…ってまっすぐ言えちゃうくらいには、本当は擦れてない無知な子なのかなと思った。
まわりが面白半分で歪めてるだけで。
それよりも女を全面的に押し出してる感じの母親がなんだか気持ち悪い。
父親も怖いし不気味だし。
クラスメイトの女も適当な優しげな言葉で日波里に近づいて陰で馬鹿にしてるのがリアルで嫌だ。
いろんな視点で繋がっていったけど、この先どうなるんだろう?
期待外れ
体だけ年よりも成長して周囲からは性的な目で見られてしまう少女が主人公。
しかし残念なことに主人公の内面が全く描けていないので消化不良で終わってしまう。
周囲が悪意の人間ばかりで読んで不快感しか残らない。