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[HER]を超える怪作、誕生。
少女の正体は魔性か、凡庸か。「あたしがわるいんです」
「値段のついてる『おんなのこ』……あたしとは違ういきもの」手島日波里(てしまひばり)、14歳。同い年の子どもより、肉感的な身体つき。彼女を知れば、男はたいがい性的な感情を抱き、女はたいがい悪意の弾をこめる。彼女に劣情を抱いている男や、片想いをしている少年、劣等感を抱く女、そして彼女をおとしめたい少女が、ひっそりと、かつエゴイスティックに語り出す。彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも繁(しげ)るが、真実の正体は誰が知るのか──。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
人間の毒が容器から溢れてしまったかのようで怖い。悪意や嫉妬だけではなく、鈍感さや無知、無関心さえも毒の一部で、そんな毒に満ちた容器の中で何事にも無関心な教師のなけなしの良心が浮上するけれど、それで容器をひっくり返せそうにもない。息もできない世界。
Posted by ブクログ 2013年10月21日
ひばり14才の少女。成熟した体。年に合わない妖しい色気。
その存在の違和感は見る者の心を無闇に掻き乱し、欲望を、苛立たしさを掻き立てる。
ひばりに関わる人たちの群像劇です。
ひばりは異質な存在です。だから目立つし、イジメられる。
退屈な日常をまぎらわす下衆なネタにされる。
彼女の本質がどうかなんて関...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月04日
ヤマシタトモコさんは『Love, Hate, Love』で知りました。
年齢に似合わず女性らしい体つきを持ち、男性は下心を見せつけてくるし、同性である女性は敵意を向けてくる。実の母親ですら「あの子はわたしと似て~」と、敵意をほのめかす。
ひとり。ひとりぼっちの、ひばり。
暗くて、じわじわと浸...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月22日
『ひばりの朝』へと向かう第一歩がこの一巻。
中学生の割に妙な女らしさを持って生まれてきたヒバリを、不穏で毒を含んだ噂が囲んでいくお話。
実に巧いなあ、と思うのは視点が各話でコロコロ変わるのに、きちんと時系列順に並んでいるということ。そして、コマとコマの間の取り方が素晴らしい余韻を持ってゐる。特に好み...続きを読む
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