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怪作にして真骨頂、完結。少女の最も気持ち悪い噂。「息を止めていたので平気でした」
「『おなじ女』ってあたしとあのこが?」“父親からの性的虐待”。学校中に広まった噂に日波里(ひばり)は完全に居場所をなくすが、彼女に恋する同級生・相川(あいかわ)はその手をとろうとする。また一方で、日波里の闇を知った富子(とみこ)は、女としての劣等感を抱えながら恋人・完(かん)との7年の歪みに対峙する瞬間を迎えていた。男は、女は、少年は、家族は、毒の渦中にたたずむ少女に何をもたらすのか──?人の心の光と泥濘(でいねい)を深く怜悧(れいり)に切り取ったヤマシタトモコの新たなる金字塔、ここに完結!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2013年07月29日
美知花の「子育て、失敗、残念でした。」
が、私の中で一番ヒットしました。
分かるんだよな…親の子育ての何が悪かったのか。当の親は分かってないけど。
誰かが感じた事のある、何らかの怒り、逃れる事が出来ない呪いなんかが分かりやすく描いてありましたねー。
ヤマシタ先生のおっしゃる「怒り」は、私の今感じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月02日
およそ、およそ生死とは関係ないような、ごくごくごくごく普通の風景が。
少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ命を削り取っていって、
決定的な、致命的な、
そんな一撃は、何気なく、世界に溢れた、ほんの一言、
一人の行動、
一つの考え、
それの積み重ね。
人生はクロースショットではハッピーエンドだがロングショ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月24日
“I must be gone and live, or stay and die.”
これがすべてなんでしょう。
日本語訳よりも、原文のほうがわかりやすい。
最後だけは、息を止める目的が違ったんだろう。
自分の心をごまかすためでなく、他人を欺くために使った、と。
その先なにが待つのかはわから...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月14日
人がイメージする自分と私が思う自分は違う。その狭間に転がり落ちてしまうと本人は息をすることすら出来ない。ヤマシタトモコは『HER』でもその姿を描いたが、場所を中学校に移したことでますます大人たちの不条理さ、若さゆえの残酷さが主人公を追い詰めていった。
大人びた、という言葉は冷たいと思う。性格に対して...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月21日
久しぶりに、「読むべきじゃなかった」と思わされた一冊。しかも、つまらない、のでなく、漫画としてレベルが高いのだからお手上げである
鳥肌が立った、悪寒に襲われた、とかレベルじゃなく、単純に吐き気を催してしまうほど、人間のおぞましい一面が、これ以上に無いほど、濃厚かつ高密度で描ききられてしまっている
ヤ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月23日
「私の感じていたいろいろな怒りを詰め込んだ」
1巻で読むのをやめなくてよかったと思う。
ラストは、消化不良という声もわかるけれど、そもそも「消化」とはなんなんだろう。
無意識にフィクションに求めているもの、現実に存在しない「オチ」、色々なことがよぎる。
「あたしかひばりか ・・・カガイシャか・・...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月31日
とても素晴らしい作品に出会えた。
自分で選んだ訳ではないのに、
見た目で判断されることの理不尽さ。
誰もひばりのことを見ていない。
目立った行動をする子でないし、
教室では孤立している。
彼女は身体的特徴だけで
性的に消費され、嫌われている。
怒ったっていいはずだ。
でも彼女は怒らない。1日、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月08日
二巻完結。ラストは読者の自由な解釈に委ねられていると思うけれど、私はアンハッピーエンドととらえた。
肉感的な身体をもったことで孤立していくひばりちゃんのことをちゃんと理解している人がいなくて、周りには嫉妬、憎しみ、性欲、無神経さがひしめいていて読んでいて辛かったけど、人が心のどこかで少しは持ち合...続きを読む
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