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怪作にして真骨頂、完結。少女の最も気持ち悪い噂。「息を止めていたので平気でした」
「『おなじ女』ってあたしとあのこが?」“父親からの性的虐待”。学校中に広まった噂に日波里(ひばり)は完全に居場所をなくすが、彼女に恋する同級生・相川(あいかわ)はその手をとろうとする。また一方で、日波里の闇を知った富子(とみこ)は、女としての劣等感を抱えながら恋人・完(かん)との7年の歪みに対峙する瞬間を迎えていた。男は、女は、少年は、家族は、毒の渦中にたたずむ少女に何をもたらすのか──?人の心の光と泥濘(でいねい)を深く怜悧(れいり)に切り取ったヤマシタトモコの新たなる金字塔、ここに完結!
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Posted by ブクログ
美知花の「子育て、失敗、残念でした。」
が、私の中で一番ヒットしました。
分かるんだよな…親の子育ての何が悪かったのか。当の親は分かってないけど。
誰かが感じた事のある、何らかの怒り、逃れる事が出来ない呪いなんかが分かりやすく描いてありましたねー。
ヤマシタ先生のおっしゃる「怒り」は、私の今感じている世の中への「恨み」にとても似ていて、代弁してくれたみたいで、仲間を見付けたようで、すっごい共感。
というか、ヤマシタ先生…ナチュラルに病んでるな…。うん、それが深いところまで根が張っていて、病院に通う程じゃないんだけど、常にちょっと暗いところから世の中を見てるというか。
さて皆さんが予想してるひばりの朝ですが、私は朝は来たと思ってます。
卒業するまで息を止めてやり過ごしたんだから、それなりの目標があったんだと思います。
例えば家出とか。
学校は卒業しないと就職も出来ないですからね。
計画的に、確実に、逃げる為の算段をしていたのではないでしょうか。
卒業式を一日ずらして母親に教えたってのも、一緒に卒業式に出て一緒に家へ帰るというシチュエーションを作らない為。
それまでは目を閉じて、息を止めて、口を閉ざす。
自分の小さい世界の全てを裏切る為に。
それは、ひばりの復讐で、解放なんだと思う。
私には出来なかった。
多分、ヤマシタ先生も出来なかったんじゃないだろうか。
もっと早くに気付いて、もっと早くに逃げ出せれば良かった。
静かな怒りを形にして復讐を遂げたひばりに、希望のようなものを感じる。
「私がわるい」と言っていたひばりが、「私はわるくない!」と叫んだ時に、彼女の世界の全てのものと決別したのだと思う。
心からの叫び。本当は自分ではなく、他の誰か、力ある誰か、ここから助け出してくれる誰かに言って欲しかった。並木がちょっと言ってたけど手は差し伸べてもらえなかったしね。
全部の拒絶。一人で生きていく決意。もう誰にも期待しない。死と同等の別れ。世界との別れ。そんなものがあの一言にあると思う。
良いラストだった。
私も世界を裏切る準備を始めたいと思う。
Posted by ブクログ
久しぶりに、「読むべきじゃなかった」と思わされた一冊。しかも、つまらない、のでなく、漫画としてレベルが高いのだからお手上げである
鳥肌が立った、悪寒に襲われた、とかレベルじゃなく、単純に吐き気を催してしまうほど、人間のおぞましい一面が、これ以上に無いほど、濃厚かつ高密度で描ききられてしまっている
ヤマシタ先生の繊細に見えて、読み手の心を抉れる暴力性も滲む画が、緻密なストーリーに拍車をかけている
これは下手をすると差別発言になってしまうかもしれないんだが・・・女ってのは、とんでもなく汚らしいモノを、あんなに柔らかくて触り心地の良い肌の下に隠してるんですねぇ。容貌とか性格抜きで、怖い女は怖い、と思い知りました
第一巻であれだけ怖い目に遭ったのに、どうして懲りずに、第2巻を買い、読んでしまったのか、私。どうやら、既にヤマシタ先生の甘くて苦い毒を舐め続けなければならぬ体質になってしまっていたようだ・・・・・・ホントに、恐ろしい漫画家です、ヤマシタトモコ先生
心が脆い読み手が読んだら、一発で人間不信に陥っちゃうレベル。しかも、逆に、現時点で人間不信の気がある読み手なら、「世の中、こんな人間ばかりじゃない」と人間信に反転させちゃうだろう
『ひばりの朝』、とことん、極めて救いの無い、いえ、誰も救われず、救わない、恐ろしい漫画です、だから、皆、読んでください・・・この震えを誰かに伝染さない事には、嫌悪感で喉が詰まりそうなんで
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