ヤマシタトモコのレビュー一覧
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-彼女はわたしのさみしさを受け入れてくれたが
理解はしなかった
-わたしを愛していなかったが
好ましく思っていると彼女は言った
-わたしを家に引き入れたのに
ひとりでいたがった
-わたしの感情が わたしだけのものであるように
彼女の感情も また 彼女だけのものだった
-違う人間だった
この作品は全体が詩のようだ。
詩的な文章が並んでいるから、というだけでなくて
上手く言えないが詩のような語りかけで訴えられている気持ちになる。
槙生ちゃんは人がいるだけで苦痛だというのに、がんばってて偉い。
大人としての矜持だけですべての苦しみに耐えているような。なぜそれが出来るのだ。俺にはできない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回も良かった
朝ちゃんがジタバタしたりぐるぐるしたりしながら少しずつ消化していく様は、苦しいけれどエキサイティング
失ってしまったから、騙されていれば良かったのに、見えてきてしまうものがある。
気付かずに大人になってから向き合う人も多い中で、突きつけられてしまうのは大変だろうけれど踏み出すチャンスでもある。
とってもおそろしいけれど心地よく眩しくもある。
一人の人間として立つことは苦しいけれど、だからこそ築ける関係がある。
時々挿入される槙生ちゃんの女子高生時代の風景も良い
大人にとっての高校生時代
わたしにもそうやって思い出す景色がある
そんでその流れでくる15話がとても好きです。
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Posted by ブクログ
2018/11/13
毎回毎回本当にもっちりとした重みがある。
ずっしりだとちょっとしんどめだけど、しんどくはない話だからもっちり。みっちりでもないんだよなー
朝が高校生になりました。
高校生って謎だよなぁ、多感過ぎるんよなー。
マキオさんは相変わらず綺麗なし、笠町くんタイプだし。
弁護士さんもイケメンだし、、ヤマシタさんの描くデカイメンズはまじでツボ。
さみしいっていう気持ちって受け入れられる事とか理解されることはあっても、それを掬いとってどうにかしてもらうことって出来ない気がする。プラスワンでだれかにどうにかしてもらう感情でなくて自分で折り合いつけるしかなさそう。
とか思った。 -
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厄介すぎる三角関係ーー
ノンケの親友と”俺を抱いた男”と俺。
公務員の幹田(みきた)(29)は、ノンケでありつつも幼なじみの小矢(こや)(29)に長年恋心を抱いていた。しかし小矢は浮気性で女好き、そして26年来の大親友。
そんな恋に限界を感じていた幹田は、コミュ強のチャラいゲイ・洲戸(すど)(24)にナンパされ、そのまま抱かれてしまう。
幹田にとっては「同性と寝てみる」だけの夜のはずが、その後洲戸は幹田を口説きはじめ、小矢に「幹田を抱いた」と告げたーー。
ままならぬ三角関係を描いた表題作ほか、
4本の傑作短編を収録。
描き下ろしは、10年ぶりの表題作の3人!! -
Posted by ブクログ
ヤマシタトモコの、男女間のビミョ〜な感覚の違いとか捉えるのがうまいなあって思うんです。
男の子たちの気持ちもわかるし、女の子たちの気持ちもわかるし‥!!
主人公たちの、話すときどもったり、どうやってうまく伝えよう‥って考えていることがセリフ1つとっても感じられて、ハタから見てると違う違う!この子はそういうこと言いたいんじゃないよね?って思ったりして、結局いざこざになって、でも和解してよかったねえ‥と思う。
こんなに真面目に向き合ってくれる人がいることってどれだけ素敵なことなんでしょう。
大人になって読んでみて初めて思いました。
社交ダンスに関しては、まったく知識はないですが、熱血スポ根モノ -
Posted by ブクログ
待ちに待ったよーーー!!!
皆んなが協力していく感じになるんだなー。
最初からは思ってもみない状況。
てのが最初のエリカは完全に敵だったし
描かれ方も今みたいな年相応の可愛さとか幼さが
感じられなくて只々嫌なキャラだったから。
こうやって裏からコイツが色々やっていくんやろな…て思ってたら初めてエリカが壊れたり動揺したりしていて、ちょっとホッとしてしまった。
気付いたらエリカ以外は様々な属性のお兄さん達ばかりだな…いいな…w
次巻は来年の春ってのが待ち遠しいわー!
あ、個人的にだけども、この作品を読む度にカルト教への嫌悪感がむくむく湧く。
宗教は自由なものなんだけど、教祖様とか救いとか何やら