あらすじ
他人の人生はドラマだらけ。ラストシーンに珈琲でも一杯。 「好きなんだ」男から男への告白を皮切りに、混乱と笑いが連鎖していくカフェを描いた表題作のほか、週5で食事にくる親友との愛溢れる食事、気持ちを見透かされ、「気色悪い」と切り捨てられた元・同級生との再会など、ドラマチックな短編7本に加え、新規描き下ろしを収録。●LA CAMPANELLA(ラ・カンパネラ)●SATURDAY, BOY, PHENOMENON(サタデー, ボーイ, フェノミナン)●THE SPELL OF LOVE(こいのじゅもんは)●CU, CLAU, COME(食・喰・噛)●JE T'AIME, CAFE NOIR(ジュテーム、カフェ・ノワール)●A WIZARD'S PUPIL(魔法使いの弟子)●ONCE UPON A TIME IN TOKYO(ワンス アポン ア タイム イン トーキョー) 名作ぞろいの短編集に描き下ろしを加えた新装版!
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全てが染み入る珠玉の短編
初見の作家さんでしたが、絵がもの凄く好みなこと、一作一作の余情の深さが嘆息物であることなどから、この作家さんの作品を絶賛捜索中です。
この作品集は、「人を好きになる心」という、曖昧且つ明確な物語を柔らかい言葉とともに描きあげられていると感じました。
エロスの必要性を全く感じなかった稀有な作品集です。
Posted by ブクログ
装丁もお洒落でカフェで珈琲飲みながら読みたくなる短編集。新装版ながら初読み。ラカンパネラのコミュ障男子の反応がいちいち可愛いくて、BL一歩手前のこれから何かが始まりそうな関係性に萌える。魔法使いの弟子の男見る目のない中年男も好き。女子校生が間に入るのもスパイスとしていい感じ。食べたものが身になる内の3ヶ月は自分を忘れないって話は切なくて胸が痛い。他の作品も続きが読みたくなるものばかりで、さらっとしてるけどそれが短編集の醍醐味なんだろうな。
Posted by ブクログ
旧版既読。
書き下ろしは「魔法使いの弟子」3ページ。
読んだことあるけど持ってるか思い出せなくて購入。
ヤマシタトモコの描く恋してるけど付き合ってない二人が好きだなぁと再確認。
女性が普通に存在してるところも好き。
表題作がとくにお気に入り。
Posted by ブクログ
短編集。カップル未満のお話ばかりなので甘い雰囲気は少な目です。言葉の選び方や間のとり方がほんとに素敵です。お洒落マンガ(←我ながらセンスのない言い回し)ですがガツンと胸にくるんですよね。さすがです
Posted by ブクログ
『ほんとうのことは誰にも言いたくない』(ヤマシタトモコ)を読むために手に取った『ジュテーム、カフェ・ノワール』。
『違国日記』から始まり、ハマって『ほんとうのことは誰にも言いたくない』を読んだものの、すっと読めず。
ならばそこに記載されていた作品を読んでから再度挑戦しようと思い立ち。
『HER』、『恋の心に黒い羽』、『スニップ,スネイル&ドッグテイル』、『くうのむところにたべるとこ』そして本書となったわけです。
うぅむ、ここでも「あなたがいないとダメなの死んじゃう感」がすごい。
愛は深くなるとこうなるのか……と毎回思いながら作者のマンガを読んでいるこの頃。