あらすじ
「あんたが悪い感情をずっと抱えてるなんて、そういうことが悲しいんだ」
冷川と三角の事務所に暗号メモが届く。それは英莉可からのボイスチャット招待アドレスだった。英莉可は無事、教団から身を隠すことができたのだ。「先生」の正体を明らかにしようと、チームが結託して動く中、一人冷川は別のことを考えていた。
「金も力も何もかも、直接奪いに行けばいいんですよ」
冷川の考え方の稚拙さを指摘した三角だが、そんな三角を冷川は冷たく突き放し、呪いの池へとぶっ飛ばして…!?
小さいころから不気味なものを見てしまう体質の書店員「三角」。不気味で恐ろしい、手に負えないモノたちを避けて生活をしていたが、ある時拝み屋「冷川」に出会い、とある事件に巻き込まれていく…
ヤマシタトモコ先生のちょっと不気味でエキセントリックなホラー漫画です。三角と冷川のどこか一線を越えたような関係性と、三角たちが関わる不気味なモノたちにいろんな意味でドキドキします。2人を取り巻く登場人物たちも一風変わったキャラクターばかりで、これから主人公の三角とどう関わっていくのか、読めば読むほど続きが気になる中毒感があります!ホラーは読みたいけれど、怖すぎるのはちょっと…という方にぜひおすすめしたい作品です。
感情タグBEST3
匿名
クライマックスに向けて
クライマックスに向けて、ジェットコースターが1番高いところに向けてゆっくりゆっくり上昇していくようなもどかしさが描かれています。
物語全編を通じて見受けられる冷川の歪なまでの「話の通じなさ感」は、気づけばイカれサイコ野郎と言えるほど膨張してしまいます。
窓の外側が朝になる時は来るのでしょうか??
ほんとうに三角くんはいい子なんだよな〜。真っ直ぐさと怖いことを怖いっていえる強さもあって。最初はみないようにしてたものをちゃんと見ようとして、冷川さんのことも諦めない強さがいい。
Posted by ブクログ
ヤクザさんを助けるエリカ
逃亡の場所や何から母親は準備していた…
愛を実感し涙するエリカ
すれ違う三角と冷川
怒りを買い、以前訪れた池のある家へ
呪いのパワーとはなんたるかを知る
三角の父(先生)の自分にかけた呪い
家を出てからはヤクザの家に取り入っていた
三角と衝突した冷川は先生のところへ言ってしまう
そこで三角は冷川より弱い一般人のことを庇い、そのことで冷川は豹変してしまう
匿名
エリカちゃんのお母さん想いにグッときました。
冷川さんに善意がまるで通じないところ、奪うか奪われるかという極端な考え方にこの先不安しか無い、、、
とうとう先生と冷川さん、三角くんが会ってしまい二人がすれ違ってしまったー!!!
Posted by ブクログ
冷川さんの言葉足らずな感情の表現の仕方とコントロールのできて無さに、やはり幼少期の教育も関係してるのだろうなと。それを三角くんが分かろうとしているのがとてもいい。最後の四コマでふふってなった。
8巻はついに先生と直接対決の流れになりました。
三角くんが冷川さんを守らなかった事で冷川さんのトラウマ的なところに触れてしまい、二人の間に亀裂が入ってしまった。
さん窓8巻
非浦と逆木は先生の呪いから逃れ、母親が用意した隠れ家で過ごします。絶望的な確執があった非浦親子ですが、無事に帰ることができたら、新しい関係を築くことができるのではないでしょうか。
冷川のせっかちな行動によって、三角・冷川と先生がついに接触します。冷川が旧宗教団体施設に残したものは、大きな憎しみの感情で、先生はその憎しみの感情を利用しているようです。
先生は自分にかけた呪いによって三角のことをきちんと認識できませんが、三角・冷川に向かって呪いを放ちます。三角が、冷川ではなくより弱きものである一般通行人を庇ったことに冷川は絶望し、二人の間の大きな隔たりが顕在化します。三角と違って冷川は誰かに愛されたり大切にされたりした記憶がないため、力で物事を解決しようとしてしまいます。三角からの無償の愛に気づいて幸せになってほしいです。
Posted by ブクログ
本当におもしろくて大好き。
ついに実写化も決まりましたね!!
冷川さん岡田将生とヒウラエリカてち説は友人とも話し合っていたのでめちゃくちゃ嬉しい!!!
三角くんだけ誰がいいか全然浮かばなかったのだけど、志尊くんがきてなんだか妙に納得した。楽しみだ!
漫画の方もどんどん展開が進んでいくね。
ラストどうなるのか楽しみです。みんなハッピーになって終わりますように。
続きが気になる…!
この巻では今まで以上に三角と冷川がどんどんすれ違っていくようで焦りました。
冷川の言う運命の意味とは…?
三角とその父親との再会もあったしこれからどうなるのか気になるところです!次巻も購入したいと思います。
続きが気になる
新刊を見つけたら即買い。
他人にもオススメ!と太鼓判おせる作家。そしたら友人が、あぁ、この人のなら君から借りなくても自分で買うよ、と返答するような作家(友人は既に知っている)
そんな感じで、10年来ファンなのですが。
少しダレがある気がする…
それは読者の私がなのか、なんなのかわからないけど…
ヤマシタトモコはふつふつと心の中で思っていることを、巧みな言葉で表現する作風で、稀有な存在。人の心を表すセリフが鋭利で素晴らしい。
普段の生活の中で思うことを、こういうファンタジーで人にわかりやすく伝える術としているところもあると思うし、そういうフシが過去の作品にも散見されるように感じているわけなのですが、長編になったがゆえに、ある種の甘さが感じられるような…
キャラクターを作者が好きになってしまったら、冷たく扱えなくてハッピーエンドにしちゃうみたいな、言葉が鋭利でなくても、ゆったり伝えることができる中で、やや迷走しながら進めているような、そんな気が…
もちろん、とても頭のいい方なので、きちんとされているのだろうと信じているのですが。若干ながら、私にはそのように感じられました。
三角くんにも冷川さんにも、エリカちゃんにも幸せになってもらいたい。その一方で、なれるはずがない、どうやって彼らが過去の罪から自由になれるのかと。それを私個人の価値観からは許せるのかとか。そんな風にも思います。
HERの印象的なセリフはエリカちゃんに適応されましたね。三角くんと冷川さんとパパさんには適応されるのかな。娘じゃないけど…。
あと、出られない家の人の恨みがどんななのかすっごく気になりました…
些細なことのような気もする。きっかけが些細すぎるがゆえに、それにこだわることでしか自己同一性を担保できない、ゆえにそこから抜け出せない、みたいな感じなのかなーとか。
なんかもう、池の人のは愛に近いっていうか、愛じゃないですかね!?そんな風に感じられるセリフもあるような。
いずれにせよ、続刊に期待です!
どうかお体にお気をつけて!と作者にはお伝えしたいです。
エリカちゃん、お母さんが助けてくれてよかった〜
逆木も助かって一安心。
エリカちゃんは修復?されていってるのに、冷川はより壊れていってるような…(ー ー;)
えーっ‼︎ってとこで終わって、次巻へ
また1年待つのか……辛い
私は恋愛系の漫画しか読んでこなかったので、初めてこの漫画を読んだときは衝撃的でした。(私が怖がりなのもありますが…。)
恋愛漫画だと、この2人は結ばれて終わるのかな~。と大体の結末は想像できるのですが、この漫画は全く想像できません。次の展開すらも想像できません。そこにハマりました。とても面白い。
映画も公開される様ですね。そちらも楽しみです!
面白いにもほどがある
ヤマシタトモコ先生の本は,どの本も,今まで読んだどんな本にも全く似てなくてすごい!
どうしたらこういう世界をつくれるのか・・・面白すぎて空恐ろしい。
8巻で話はだいぶ佳境に入ってきたけど,最後にリヒトくんの孤独が三角くんに救われたらいいな。
あと,おまけマンガがコミカルで可愛いすぎ。笑
鬼才ってこういうことなのかな
憎しみだけでしか生きていけないってなんでこんなにあざやかに描けるんだろ
作者が恐ろしい
どんどん展開が進んでいくし面白いんだけどこういうのをエンタメ化して表現媒体にできる作者が空恐ろしい
Posted by ブクログ
お母さん、意外と色々用意してくれていたか。
先生や父親にばれないようにやれたのだろうか。
もっと早く助けて欲しかったとエリカが思うのは尤もなのだが
逆木の言うとおり恐怖を植え付けられたら何も出来ない。
お母さんも無事なようで良かったし
みんなと連絡が取れてほっとした。
エリカが復讐では無く先生の力を弱めること、
これ以上犠牲を出さない事を考えているのも偉い。
自分が踏み込まれたくないからと言って
相手が冷静ではない事にして突き放し
あまつさえ閉じ込めるなんて、やっぱり冷川さんはどうかしている。
一方で三角くんは、けして普通な人生ではなかったのに
この真っ直ぐさはなんなのだろう。
自分が正しいと思う事を曲げてしまったらきっと誰も助けられない。
強いなと思う。
やはり冷川さんの言う運命は一方的で支配的だ。
Posted by ブクログ
前巻から間を開けてしまってちょっと忘れてる…先生の過去描写があったかどうかも浮かばない!
エリカが泣くとこ、お母さんへの色んな気持ちが溢れてるようで、なんか共感してしまった。
出られない家、こういう話が通じるような通じないようなモノとのやりとり好きだな。
冷川って、脱出してから結構経つだろうに、自分の異常性とか普通の人の気持ちが全然わからないのか~。(私の趣味的には、そういうのにそこそこ気づいた上で、好き勝手してほしいなあ~。)三角との関係はどう落ち着くんだろう。
冷川さん・・・
「あんたが悪い感情をずっと抱えてるなんて、そういうことが悲しいんだ」
三角くんの言う通りだよ。
「金も力も何もかも、直接奪いに行けばいいんですよ」
壮絶な環境で育ったから簡単には理解出来ないのかも知れないけど、そうじゃないって解って欲しいんだよ。
Posted by ブクログ
今回もおもてぇ…静かなる波乱。
冷川と三角の喧嘩の巻みたいなかんじ…?
三角の善意を『暴力』だと冷川は言うんだけど、前回はそれが全く理解出来んかったのに今回はストーン!てふに落ちたんよなあ。
三角くんのあの正義感は『正しい』と同義ではないもんなあと思うた。
だからと言って冷川の言うことに賛成だったりというわけではないけど、彼は彼で彼を形成した環境が特殊だからなあ…誰も誰かを間違ってる、正しいとは裁けんし断定出来んよな。
作中の台詞で
『知らない人にはきっとわからない/憎しみさえあれば何だって出来る/憎しみが人を生かすこともある/それだけを支えになんとか生きていけることもある』というのがあるんだけどハッ!!としたな。
憎しみって『負の感情』で『良くないもの・悪』として分別していたけどそうとは限らないね。
それに憎しみ自体が冷川や三角の父のような人には必要なものだしなあ。
最後らへんはがんがん冷川と三角が喧嘩するんだけど
『誰も人の思い通りになんかできない』と強く言う三角に対して『私は違います。私はそうされてきた』っていう冷川…。゚(゚´ω`゚)゚。
先生が持っていた憎しみを『私だけの大切な憎しみ』とも言うし。゚(゚´ω`゚)゚。でも彼には大事なものなんよな
三角と冷川の根本的な違いがよくわかった回だったけどとても辛いです。冷川の立場になって。゚(゚´ω`゚)゚。