ヤマシタトモコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
両親を交通事故で亡くした15歳の朝を、死んだ母親の妹にあたる槙生が引き取り、2人の同居生活が始まるという物語。
あなたを愛せるかどうかはわからない。でもわたしは決してあなたを踏みにじらない。
槙生が放つこういった言葉に現れてるように、とにかくパンチラインの連打が続く「言葉」の作品。そこを際立たせるために、描き込みすぎておらず抜け感のある人物たちのタッチが重い言葉たちにスッと溶け込んでおり、大袈裟やけど「現段階の漫画における一つの到達点」みたいに思えた。
1, 2巻で特に心掴まれたのはやはり槙生。おそらく注意欠陥で発達障害である槙生が、人生において最も避けてきた人に対し愛情を持つ -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み三話目
女子高校生の小田薪葉菜とアラフォーの自動車工の木根正吾はお互いの体が入れ替わってしまうという事態に見舞われる。
周りから記憶喪失を疑われなんとか暮らしている葉菜と違い若く美しい体を手に入れた正吾は読モとして第二の人生を生きていた。
正吾の取り計らいにより雑誌の編集部で雑用として働き始めた葉菜だが、自信に満ち溢れた正吾が実は周りからいろいろ言われていることに気づく。
そんな中一応女子高校生の体を好き勝手するのは遠慮していた正吾はかつての同僚同士が付き合っていることを知ってしまい自暴自棄になりデザイン会社のイケメンバイトと寝てしまう。
その後読モ仲間でいつまでこの仕事をやれるかという話をしていると -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み入れ替わり
小田薪葉菜は17歳の女性高校生。
スクールカーストは中の中くらいで無趣味で猫背でその体格の割には声が低いという自己分析をしている彼女はある日、自分の身体が知らない中年男性になってしまったことによって人生が激変してしまった。
木根正吾という自動車工をやっている38歳の中年男性になってしまった葉菜は知らない人達に囲まれて本当の自分のことを話しても記憶喪失などと言われる人生になってしまったがある日、「自分」が読者モデルをしていることを知る。
「自分」と接触を図ると「この体」の持ち主である木根正吾が中に入っていた。
なぜか入れ替わっていた二人だが葉菜は日常生活もままならないのに正吾は葉菜の体を使い人生 -
購入済み
自分の心と対話
二人を取り巻くそれぞれの関係性の中で調度良い距離感になっていったな〜何より子育てには、誠実に向き合う大人が傍にいるってことが本当に大事なことなんだと実感。見た読み返したいな。
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Posted by ブクログ
悲しくなるときがきたらそのとき悲しめばいい。
あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない。
日記をつけはじめるといいかも知れない。この先、誰があなたに何を言って、誰が何を言わなかったか、何を感じて何を感じないのか、今、あなたが。
たとえ二度と開かなくてもいつか悲しくなったとき、それがあなたの灯台になる。
あなたはもっと美しいものを受けるに値する。
今、書きたいことを書けばいい。書きたくないことは書かなくていい。本当のことを書く必要もない。
別に誰にも怒られないし、書いていて苦しいことをわざわざ書くことはない。
わたしは君が「自分にはこんなこともできない」とか言って泣くのは絶対見た -
Posted by ブクログ
明暗多岐に渡る短編集。短編なのにそれぞれキッチリまとまってるのは流石で尊敬。
タイトルがギャクっぽく、表紙絵もピンクの薔薇だし『おもしろいやつ』と思って読み始めて、1作目に衝撃を受け考えさせられ、2作目に『あれ?おもしろいやつではなくて???』となり、3.4.5.6作目に『あ、やっぱりおもしろいやつ〜』と楽しく読んで、7作目でまた考えさせられるという… ジェットコースター的な一冊でした。
作中にも後書きにもあった『電車の中にエスパーがいて考えが全部読まれていたらどうしよう、死ねる!』に超共感!!電車に乗る度に一度はそれを考えるし、死ねると思う程度にロクナコト考えてない自分…でも多分そうは見 -
Posted by ブクログ
漫画で些細に描かれる問題を自分事として受け取ったことのある人には非常に刺さると思う。
不満があるとすると、朝ちゃんが何にでもなれる、つまり空っぽな人として描かれすぎていること。逆に、あさチャンの特性はマキオと対立しないので、マキオの主張を分かりやすくさせるための装置になっていないという長所を生んでいる。評価が難しい。
あと、これは、繊細な問題なのだけど、自死の評価が「最悪」なのかどうかは未決かと思う。その人の生にとって「最悪」なのか、自体の収め方として「最悪」なのか、とある人からして「最悪」なのか、色々な意味が取れてしまうから、それこそ物書きであるマキオ君に「最悪」という言葉を使って欲しくなか