ヤマシタトモコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは笑うためのヤマシタトモコBL本なのか?という感じ。
少々どこに向かってるのだろう?という感じの迷走っぽさがありますが、おもしろいのはおもしろいです。笑う、という意味で。
『目蓋の裏にて恋は躍りき』
なんか…ふつうのBLっぽい。台詞はヤマシタ先生っぽいですが、なんとなく、こういう話も描くのか~と思いました。
これって馬原が受けなのかな?(話以前に組み合わせが珍しい…)
『彼女は行方不明』
全体的に報われない男→男→女の一方通行。でもそこらへんが現実的かも。表題作とかと比べると話は薄暗いです。
古林の冗談交じりだけど、でもほんとに好きっていう感じがふつうの男子高校生っぽくて好き。あと八名木の、女(芦立)なんて死ねばいいと思ってる切羽詰まった感じも。
ヤマシタさんの描かれる女の子はやっぱり好きですし、こういう少し歪んだ感じだけどふつうの女の子の不安定さも秀逸。というか10代の不安定さの描写が秀逸。
自分や自分の気持ちを守るために誰かを傷つけるって生々しい描写をうつくしく描かないところが好きです。
『minun musiikki』
納得の乙女ゲイ受け感。ヤマシタさんの描かれるどうしようもない話がほんとに好きです。
布木(攻め)さんの狡さとかひどさとかダメさとか甲斐性のなさとかが好きだ。と思って、そんな自分のダメさにへこみました。
これバッドエンド特集への寄稿だったらしいのですが、バッドエンドというより、終わりが見えてるのに途方もない生き地獄に陥ってしまった感じ。
『YES IT'S ME/YES IT'S YOU』
おおいに笑いました。ヤマシタトモコ作品は突き抜けたキャラが多くて困る(笑)
キノコ好き、だ!ストーリーっていうストーリーもないのですが、三十路前にして恋に気付いちゃった!?あれ!?と。でもべつにナル受けに萌えはないです。
ヤマシタさんの描かれる比較的上から目線な攻めが好きすぎてどうしよう。でも攻めって受けより精神的に弱いっていうポイントはしっかり押さえてるというか、とりあえずキノコが全体的に好きでしょうがない。キャラ萌え?
これ将来的に左右が逆になったらおもしろそう。
『Loathe!』
好きですこういうドS攻めと無意識ドМのやりとり。何がどうって話ではないのですが、愉悦という意味でたのしい。ニヤリ。
『夢は夜ひらく』
これも見た目からゲイゲイしい。たぶんヤマシタさんの絵って一般的に綺麗な絵という感じではないと思うのですが、キャラの描き方が細かいなって思います。特徴の捉え方とか描写がとても上手い。
わたしは見た目うつくしいホモが基本的に好きなのですが、この方の描かれるうつくしい人とふつうの人の描き分けは素晴らしいと思います。この話でいうと、視点のゲイと相手のゲイ、SRSキャラの化粧前と化粧後の描き分け・化粧前の顔が男性的なのがすごい。
で、お話はジェンダー問題について、かな。デリケートな話題でした。男性を好きな男性でも、ホモセクシュアリティーの方と性同一性障がいの方は違ったりとか、人間ってむつかしいですね。
それにしても三崎さん強くてかっこいい。でも確かに女性のほうが精神的に逞しいですよね、きっと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙がポップ路線だったので、若干何(少女漫画的BLな革命とか)が起きたんですか!?と思ってしまったのですが、中身は思ったより相変わらずな感じでした。
依然として凝ったアプローチではありました。このハイセンスどこから生み出してるんだろうって毎回思う。
けれど、やっぱり合わない人には合わなさそう。ヤマシタトモコ作品初読みの方にお勧めするのは避けたい感じ。
『the turquoise morning』
はじめ、この方にしては珍しくヒゲが受けじゃないのかと思いましたが、やっぱり違いました。「誰を憎めばいい」で漸く確信。
アラブ系は難しい。BLファンタジーと割り切って読んだらいいと思うのですが、イスラム教は本来同性愛って宗教的に歓迎はされてないので、その辺の葛藤をもっと深く読みたかったかも。しかしそれを描くとヤマシタトモコ作品っぽくなくなりそうなので、このアプローチには納得しました。
手に入れたいがために相手の死をも望んでしまう感じが病んでます。でもジェド的にはポジティブに終わってるので一応ハピエンなのかも。
淡々とした描き方が砂漠の砂っぽい雰囲気に合ってました。結構好きな感じのお話。
『さようならのお時間です。』
本気で井西先生(フォギー・シーン)のスピンオフだったらいいのにって思いました(笑)
割りと好きですが、痛々しい話。どっちも僅かの報いしかない。こういうのを中二病っぽい話って言うんだと思います。たぶん。閉塞感が物悲しい。
浅はかな行動をしちゃって後悔って、よくあることだと思うけれど、それで取り返しのつかないことをしてしまう可能性があることを知らなければならない。戻せる時間は1秒もないって感じの話。
『ラブる。』
ほんとに日本語が乱れすぎている。
友人に言うつもりのなかった想いを告白してしまったゲイの語りがメイン。BLの王道っぽいネタですし、ヤマシタトモコ作品には結構ある題材かと思いますが、ストーリーはかわいいです。
受けの子は流されノンケ受けという感じ。考えさしてって言ってちゃんと考えるノンケって誠実だな。しかしこの攻め、ゲイ以前に変態だと思う(笑)
『浮気者!』
個人的にヘタレ受×ヘタレ受という感じでした。会話のテンポが好きです。描き下ろしも含めてかわいい話。
浮気性ビッチのしょうもなさがヤマシタさんの描かれるキャラっぽい。個人的に描き下ろしの「てゆかぼくゲイだし」「あっそっかぁ」のやりとりがかわいくてしょうがない。
『薔薇の瞳は爆弾』
おもしろかったです。ただのギャグだなって感じなのですが。これ王子(攻め)のほうがドマゾだと思う。見津田さんはドSが振り切れたドМっぽい。
個人的趣味として性格のいいキャラって萌えの対象じゃないのですが、王子は基本変でおもしろい人だったのでかなり好きでした。
あとこれ読んで思い出したのが小花美穂先生の「あるようでない男」っていう話(少女漫画)。謙虚な美形って実は苦労してんだな…と、しみじみ。
『嗚呼ボーイフレンド』
読んだこっちが「!!?」で度肝スポーンでした。なんで背景のトーン、サジタリウスなの(ばくしょう)
だからどうしたって感じの話ですが、笑顔にはなれます。
『絶望の庭』
文学的というか詩的。
人間は個体なので100%の理解はできないけれど、言葉というツールで理解し合いたい・し合おうとしている。言葉は簡単にひとを傷つけるから恐ろしいけれど、想いを伝える一番初歩的で需要なツール。と、個人的に読み解いてみました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヤマシタトモコさんの漫画は痛くてちょっと怖いけど暑苦しくてかつお洒落です。私の説明では更に意味が分かんないですが、メッセージ性が強く、うねるエネルギーがある。
ストーリーの導入を簡単に説明すると、マゾヒストで死にたがりの男(バイ)のもとに、その男の事が好きなヤクザ(ゲイ)が訪ねてきて、これを暫く預かってくれとスーツケースを手渡す。その中にはきつい感じの女の子が入ってました。という感じ。
つっこみどころ満載というか、アンダーグラウンドで生々しさ限界突破ですが、そんな爛れた雰囲気の中でも、必死に生きたいと叫ぶ、主人公(なのか?)の女の子がかっこいい。
けっこうがっつり同性愛要素入ってますが、それがメインではないと思われる。オススメ。