ヤマシタトモコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
明暗多岐に渡る短編集。短編なのにそれぞれキッチリまとまってるのは流石で尊敬。
タイトルがギャクっぽく、表紙絵もピンクの薔薇だし『おもしろいやつ』と思って読み始めて、1作目に衝撃を受け考えさせられ、2作目に『あれ?おもしろいやつではなくて???』となり、3.4.5.6作目に『あ、やっぱりおもしろいやつ〜』と楽しく読んで、7作目でまた考えさせられるという… ジェットコースター的な一冊でした。
作中にも後書きにもあった『電車の中にエスパーがいて考えが全部読まれていたらどうしよう、死ねる!』に超共感!!電車に乗る度に一度はそれを考えるし、死ねると思う程度にロクナコト考えてない自分…でも多分そうは見 -
Posted by ブクログ
漫画で些細に描かれる問題を自分事として受け取ったことのある人には非常に刺さると思う。
不満があるとすると、朝ちゃんが何にでもなれる、つまり空っぽな人として描かれすぎていること。逆に、あさチャンの特性はマキオと対立しないので、マキオの主張を分かりやすくさせるための装置になっていないという長所を生んでいる。評価が難しい。
あと、これは、繊細な問題なのだけど、自死の評価が「最悪」なのかどうかは未決かと思う。その人の生にとって「最悪」なのか、自体の収め方として「最悪」なのか、とある人からして「最悪」なのか、色々な意味が取れてしまうから、それこそ物書きであるマキオ君に「最悪」という言葉を使って欲しくなか -
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ネタバレ「何もない」ことに焦る朝。「何もない」まま大人になってしまうことに焦ったことが自分にもあった。いつのまにか誤魔化して言い換えて来てしまったけれど。自由というのはこんなにも寄るべない。道を見つけて歩き出した人でさえ、本当は寂しくて不安だろう。でも人は過去には何もできず、未来にしか働きかけることはできないので。朝の母・実里が日記を書いたのは、妹である槙生にはしてあげられなかったことを娘にしようとしたからでは。朝はどれだけ尋ねても父からの言葉をもう得られない。母の日記も過去でしかないかもしれない。だから友人たちと槙生ちゃんと関わって、自分で歩いていくしかない。選ばされる道はなく、とても幸せで、とても
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ネタバレ 購入済み
好みの問題
じっくり好きになる過程を読みたいタイプには向かないかもです。
ノンケ同士だけど、きっかけも詳しく描かれる間も無く好きになってて、もう一方もノンケらしからぬ葛藤の浅さと速さでくっついてしまっていて自分的には好みではなかった。絵は好きです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三角は幼い頃から良くないものが見えていた。目を逸らして生きていた彼の前に、冷川が現れ、自分と一緒にいれば怖くないと囁く。言葉につられる様に彼の元で働くようになるが、自分が見ていたのはその世界の上澄みでしかない事を知る。
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原作は漫画だっただろうか。それが映画化してノベライズ化した、というなんとも複雑な変遷を経たこちらの一冊。
映画も漫画もまだ見てないが、興味がある一作なのでまずは小説から。
幽霊が見えるが祓えない書店員、三角と浮世離れした祓える男、冷川の二人が契約のもと奇妙な事件を解決していくというストーリー。
ホラー小説やホラー映画は好んで視聴したり、読んだりするが、何もできな