【感想・ネタバレ】薔薇の瞳は爆弾のレビュー

あらすじ

趣味の悪いゲイ・見津田は王子様系(美形・爽やか・紳士)の蓮水から告白されてしまう。そんなバカな!<表題作>想い人の残り香のせいで、切なくてたまらない。「好きだ」と告白してしまったから、あの人はもうこの部屋には来ないだろうか?<ラブる。>重いテーマの作品を含め、それぞれの「その後」付き読みきり集!

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Posted by ブクログ

『浮気者!』がとにかく好き。人を好きになる基準が「自分を好きな人間」ってのは、幼稚だし自分勝手だし決して人道的とも思えないけど、ある意味真実だ。
『薔薇の瞳は爆弾』イケメン王子様の蓮水はきっと、「顔がいい」と言うだけで誤解されたり執拗に付きまとわれたりして、どうすれば他者の過剰な感情を顔だけで揺さぶらないで済むか、と言う事を腐心して「当たり障りのない、嫌味の無い態度」と言うのを身に着けたんだろう。それを初見で見抜いた見津田に見抜かれちゃったんだから、恋しない筈がない。暴力年下彼氏よりも、実は腕力勝るのにMなので殴られて快楽を得ていた見津田も、蓮水と付き合いだして「素」の自分が出たんじゃないかなぁ。無理して殴られるより、蓮水といるだけで無駄に注目浴びる、と言う痛くない羞恥に身を曝す方が精神に及ぼす作用は勝るだろうし(笑)。そしてMとSは表裏一体、と言うのを、巻末おまけ漫画が如実に伝えている。
根っからのドMの筈の三津田だが、ハンサム蓮水くん相手では、
むしろSだろ、と突っ込みを入れたくなる、後日談。
ハンサム過ぎるが故にだろう、どうもマトモじゃない相手ばかりを
好きになって来た蓮水くんだが、三津田もその一人となるんだろうな(笑)
待ち合わせにハンサムが現れた、と爆笑する三津田は、
(こう言う所を笑えるとする作者のセンスが好きだな~)
ドMである自分を殊更誇張するでもなく付き合える相手に
巡り合えたんじゃなかろうか。
ハンサムが現れる、中年真近の自分、を客観視してM的に
悶えられるんだろうけど。

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2013年10月07日

Posted by ブクログ

turquoise:最初何かと思ったよ
さようならの:この先生イイ!イイわー…
ラブる:匂いっていいよね
浮気者:治人くんエロすぎや…しかもそれだけじゃないなんて…私もこんな彼氏(彼女?)ほしい…
薔薇の瞳:那須与一が見えるに笑った。この組み合わせいいよね
嗚呼:ほんと電車の中にエスパーとかいたら私も軽く死ねる
絶望の庭:アレ…こいつら同一人物じゃねえのか…

曲者:ああああああ最高…

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2011年06月12日

Posted by ブクログ

ヤマシタトモコ先生の書く、目付きの悪い黒髪男が、そりゃあもう大好きだ、ということに気づきました。笑
どれもこれも面白い短編集。
「ラブい。」がなんだかとても好き。家を掃除したい。

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2011年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オヤジと言っていい年齢のサバーフの色気や先生の突き放した考え。日本語の崩れた二人の恋愛と男ビッチの本当に好きな人。
そしてイケメン王子攻め……!
どれもドツボです。
さりげなく入るギャグが好きです。
それでいてしっかりやることやってるちゃっかりさ、好きです。

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2011年04月02日

Posted by ブクログ

b-boy的なヤマシタさん作品を期待して(b-boyを何だと思ってる)寝る前に甘いものでも…と読み始めたら、予想外に重い話が多く、一気読みしたら涙が止まらなくなりました(笑)。最初に裏表紙ちゃんと読めよと自分にツッコミたい。
いちばん好きなのは「絶望の庭」。詩的でロマンチックな作品です。

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2009年10月22日

Posted by ブクログ

一言ですね、とにかく面白い!

短編集なのですがラブコメ、シリアス、いろんなジャンルのお話が詰め込まれているのでヤマシタワールド全開です(*´ω`*)



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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ヤマシタトモコさんの作品。

この方の作品の中ではリブレということもあり、ギャグが多めな気がします。
でもどれも読みごたえがあり、とりあえずおススメです。

ただヤマシタさんの作品すべてに言えることなのですが、
いわゆる“BL”のような、ライトで甘いノリを期待する方にはお勧めしません。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

東京漫画社とのコラボ企画「恋の話がしたい」に入っていた書下ろしペーパーに衝撃を受け、慌ててこちらも購入しました。正直ペーパーにうまいこと釣られちゃいました。「だって、乳首が…」ですから。いっちゃん好きなのは「薔薇の瞳は爆弾」です。

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2010年03月22日

Posted by ブクログ

「さようならのお時間です。」と表題作の「薔薇の瞳は爆弾」が個人的に好きです。「さようならのお時間です。」は読んでいて胸がぎゅっと締め付けられる感じで、切なくなります。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

the turquoise morning が最高にヤバ素晴らしい!アラブの美青年万歳だ、イフリータ美しい!すっげ好きこの話。結ばれないけど、私にはハッピーエンドだ。
表題の話は、バカでおもろかわいいw
すごく暗い話も収録されててお得な感じ。

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2010年06月09日

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『the turquoise morning』『さよならのお時間です』の二編はちょっぴりダークでビター。
『ラブる』『浮気者』『薔薇の瞳は爆弾』『嗚呼ボーイフレンド』ポップい。
『絶望の庭』ロマンチックおくれよ…?主人公が好きなのは結局どっちなのか、もやりと。

ヤマシタ先生のコミックスは、受け攻めの好みが自分と合うので好き。
髭が受けとか。王子様ルッキングが攻めとか。

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2013年03月20日

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言葉運びが面白い。
どの話も好きだったけど、『嗚呼ボーイフレンド』の
「この電車の中にエスパーがいたらどうしよう」
ってのなんか地味に共感してしまった・・・・。

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2013年01月16日

Posted by ブクログ

表題作イイ(笑)
ヤマシタさんのこういう変態臭さをネタにした話は大好きだ!
強み(王子な容姿)をコンプレックスに感じてるのに、それを逆手にとってまで好きな人を手に入れようとする計算とか狡さみたいな必死さにときめく。

【ラブる。】
【浮気者!】
【嗚呼ボーイフレンド】
言葉のやりとりや会話の応酬で、探るみたいな台詞の合間にズドンとストレートが混ざるのが好き。
はぁはぁ言いながら妄想したり赤面する男達の愛しさといったら…(笑)
直接的なエロだけがBLじゃないと思わされる瞬間が堪らないヤマシタクオリティ。

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2012年05月09日

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もろ王子様タイプ×年下の駄目男に弱いどMの髭男の話が好き。しょうもない会話のやりとり含めて読み応えがある。

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2011年11月21日

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ネタバレ

表題作が凄く好き。受けの態度というか性格が、すごくヤマシタトモコさんらしい感じ。
自分をドMでゲイだからと言い切れるのもちょっと凄いな。

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2011年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がポップ路線だったので、若干何(少女漫画的BLな革命とか)が起きたんですか!?と思ってしまったのですが、中身は思ったより相変わらずな感じでした。
依然として凝ったアプローチではありました。このハイセンスどこから生み出してるんだろうって毎回思う。
けれど、やっぱり合わない人には合わなさそう。ヤマシタトモコ作品初読みの方にお勧めするのは避けたい感じ。


『the turquoise morning』
 はじめ、この方にしては珍しくヒゲが受けじゃないのかと思いましたが、やっぱり違いました。「誰を憎めばいい」で漸く確信。
 アラブ系は難しい。BLファンタジーと割り切って読んだらいいと思うのですが、イスラム教は本来同性愛って宗教的に歓迎はされてないので、その辺の葛藤をもっと深く読みたかったかも。しかしそれを描くとヤマシタトモコ作品っぽくなくなりそうなので、このアプローチには納得しました。
 手に入れたいがために相手の死をも望んでしまう感じが病んでます。でもジェド的にはポジティブに終わってるので一応ハピエンなのかも。
 淡々とした描き方が砂漠の砂っぽい雰囲気に合ってました。結構好きな感じのお話。

『さようならのお時間です。』
 本気で井西先生(フォギー・シーン)のスピンオフだったらいいのにって思いました(笑)
 割りと好きですが、痛々しい話。どっちも僅かの報いしかない。こういうのを中二病っぽい話って言うんだと思います。たぶん。閉塞感が物悲しい。
 浅はかな行動をしちゃって後悔って、よくあることだと思うけれど、それで取り返しのつかないことをしてしまう可能性があることを知らなければならない。戻せる時間は1秒もないって感じの話。

『ラブる。』
 ほんとに日本語が乱れすぎている。
 友人に言うつもりのなかった想いを告白してしまったゲイの語りがメイン。BLの王道っぽいネタですし、ヤマシタトモコ作品には結構ある題材かと思いますが、ストーリーはかわいいです。
 受けの子は流されノンケ受けという感じ。考えさしてって言ってちゃんと考えるノンケって誠実だな。しかしこの攻め、ゲイ以前に変態だと思う(笑)

『浮気者!』
 個人的にヘタレ受×ヘタレ受という感じでした。会話のテンポが好きです。描き下ろしも含めてかわいい話。
 浮気性ビッチのしょうもなさがヤマシタさんの描かれるキャラっぽい。個人的に描き下ろしの「てゆかぼくゲイだし」「あっそっかぁ」のやりとりがかわいくてしょうがない。

『薔薇の瞳は爆弾』
 おもしろかったです。ただのギャグだなって感じなのですが。これ王子(攻め)のほうがドマゾだと思う。見津田さんはドSが振り切れたドМっぽい。
 個人的趣味として性格のいいキャラって萌えの対象じゃないのですが、王子は基本変でおもしろい人だったのでかなり好きでした。
 あとこれ読んで思い出したのが小花美穂先生の「あるようでない男」っていう話(少女漫画)。謙虚な美形って実は苦労してんだな…と、しみじみ。

『嗚呼ボーイフレンド』
 読んだこっちが「!!?」で度肝スポーンでした。なんで背景のトーン、サジタリウスなの(ばくしょう)
 だからどうしたって感じの話ですが、笑顔にはなれます。

『絶望の庭』
 文学的というか詩的。
 人間は個体なので100%の理解はできないけれど、言葉というツールで理解し合いたい・し合おうとしている。言葉は簡単にひとを傷つけるから恐ろしいけれど、想いを伝える一番初歩的で需要なツール。と、個人的に読み解いてみました。

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2011年05月10日

Posted by ブクログ

表題作のトンチキ感(ほめてますよ)と「絶望の庭」の詩的さが好き。すごい両極端だけど両方ともヤマシタさん。あれ、このギャップが好きなの……?

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2011年04月22日

Posted by ブクログ

リブレですがエロ度低め。但しエッジは相当効いています。
表題作のような清清しい変態も彼女の作品の魅力の一つ。

「the turquoise morning」ラストの台詞にぞくぞくした。
「さようならのお時間です」若さとは何故、大切なものを大切に扱うことをさせないのか。取り返しのつかないことに、壊した後で気付かせるのか。

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2010年08月06日

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明暗多岐に渡る短編集。短編なのにそれぞれキッチリまとまってるのは流石で尊敬。

タイトルがギャクっぽく、表紙絵もピンクの薔薇だし『おもしろいやつ』と思って読み始めて、1作目に衝撃を受け考えさせられ、2作目に『あれ?おもしろいやつではなくて???』となり、3.4.5.6作目に『あ、やっぱりおもしろいやつ〜』と楽しく読んで、7作目でまた考えさせられるという… ジェットコースター的な一冊でした。

作中にも後書きにもあった『電車の中にエスパーがいて考えが全部読まれていたらどうしよう、死ねる!』に超共感!!電車に乗る度に一度はそれを考えるし、死ねると思う程度にロクナコト考えてない自分…でも多分そうは見えないだろう自分…腐女子という言葉が世に蔓延る前から隠れソレだった自分…
エスパーイタラコワイヨ…………

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◻︎ザ ターコイズ モーニング
アラブの戦士とアメリカ?の写真家。3.11絡めて。帰ってくるラストにぎゅんときた。

◻︎さようならのお時間です
強請られてレイプされて職も失った塾講師と悪い高校生の話。救いがないなぁ。

◻︎ラブる。
ノンケに告ったゲイが、ノンケの残り香消せなくて、みたいな。

︎浮気者!
ノンケ受けとゲイ攻め。ノンケがクズくて浮気者。

◻︎薔薇の瞳は爆弾
すんごいイケメンがドMのゲイに惚れる話。

◻︎嗚呼ボーイフレンド
ゲイが告って受け入れられてからの悶々。畳み掛けるゲイの心情がめっちゃ面白い。

◻︎絶望の庭
中学の同級生を忘れられない話。とても良い。言葉の使い方がほんと好き。

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2020年03月23日

Posted by ブクログ

BLなんだけど、結構露骨な表現もあるんだけど、とりあえずお話として面白い…(^^;。バランスがいいんだろうなと感じます。

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2018年03月01日

Posted by ブクログ

1冊でいろんな種類の短編。面白いのもあったけど、私にはちょっと理解できないものや、最後までシリアスな内容のまま終わったものとかあって、個人的には他の作品のが好きかな

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2016年12月16日

Posted by ブクログ

短編集。
随分と重い話から始まり、ぐっと引きこまれたところで、「薔薇の瞳は爆弾」で爆笑させてもらいました。
でも一番笑ったのは、「嗚呼ボーイフレンド」。これは、このなっがいモノローグは、読ませるためのものなの?笑 読むから面白いんですけども!主人公の思考の飛躍の仕方がネガティブで面白いです。思わず笑っちゃう。
電車の中にエスパーがいたらどうしようって、それ、私も考えたことあるw

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2015年03月23日

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ネタバレ

いろんなマンガを一気に読んだ中では、ちょっと印象が薄かったかな。おもしろくなかったわけではないんだけれど。

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2012年11月19日

Posted by ブクログ

(*_*)いきなりびっくりした
表題作面白かった♪
見津田さんカワイイ!
暗い話 明るい話 盛り沢山

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2012年07月20日

Posted by ブクログ

表題作がもう少し長めに描かれているのかなと思っただけに、特に序盤、シリアス気味の話が続いてびっくりしました。
ちょっと今の気分とは違っていたのが残念かな?一方的読者側の都合ですが!

それでもラストの
「それでもぼくの庭には
 やわらかい雨が降る
 きみの言葉の種が育つ」
がとても良く感じました。
うーん、この言葉に行き着くための一冊だったのかもしれない。私にとっては。

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2011年09月19日

Posted by ブクログ

短編集なので入りとして最適なのでは。

私もここからヤマシタトモコ結構いいじゃん!と思いました。

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2010年11月11日

Posted by ブクログ

かわいいですw7本の短編集でできてて、
もうなんか…なんか……(笑)←的な感じです(謎)
ヤマシタトモコさんの作品は殆ど好きです!っていう私。
この本は王子もおバカも悲しさも罪も切なさもラブも詰まってて、
基本的に悲しいのはダメな私。だから悲しいのとか罪なのとかは気持ち暗くなっちゃったんだけど、
ブだとかおバカなのは大好きでした。
なんていうか、あるカップルを私は客観的に眺めてる感じ。
おもしろいです。なんだか微笑ましかった(´ω`)

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2010年01月23日

Posted by ブクログ

表題作のアホさはヤバい。でも私は「the turquoise morning」が好き。サバーフの目が好き。

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2009年11月11日

Posted by ブクログ

絵があああああああああああ!と絶望した思い出。
キラキラとかピンクって言葉が似合わん作家だなぁ。おもろいけど。

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2009年10月04日

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