小椋ムクのレビュー一覧
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ひかりが見習い教員として働いている幼稚園に、893がやって来て立ち退きを要求します。理不尽な要求に怒ったひかりは、身体を張ってその893を追い払おうとします。ひかりが喧嘩を売った893の瑚條は、とてもイケメンな29歳。瑚條は、強気なひかりのことを何故か気に入ってしまい、「恋人になってくれたら土地のことはあきらめる」と口説いてくるのですが。
いろいろツッコミどころはあるけど、海野センセの素晴らしい文章力と小椋ムクセンセのほのぼのイラストで、なんだか上手くまるめ込まれてしまいます。
ストーリー自体はとても面白くて、どうなるのか先が気になって、読み出したら止まらなくなってしまいました。
特に瑚條。
カッコいい893が記憶喪失になってしまい4歳児に幼児退行してしまうという設定がとてもツボでした。ただ、いまひとつインパクトがなかったような。せっかく4歳児になっちゃったんだから、もうちょっとイジってほしかったですw
などという、腹黒い私情は似つかわしくない、とてもあったかいお話でした。親子愛が大半を占めている、ハートフルなストーリーです。ひかりも瑚條もそれぞれ親からの愛情に飢えている幼少時代を送っています。そんな共通点が、相反する立場の二人をより深く結び付けていくんですよね。
ちょっとほろりとさせられました。
人情を描かせると非常に上手い作家さんです。
でも、もう少し毒があってもいいんじゃないかと思わせるくらいに、いい話すぎて、もの足りなさも否めない。
せっかく893なんだし。
ひかりの対等でありたい、という思いは男らしくてよかったです。
瑚條はもっと甘えてほしいと思っているに違いないでしょうね。ベッドではどんどんひかりにデレてほしいと思ったのでした。 -
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ネタバレ攻はゲイに近いバイ。受は本来ノンケ。
同じマンションに住む二人が、間違って郵便物が配達されたことから出会う。
その後、受は攻がゲイだと知ったときにショックを受けて一時はギクシャクとなるけれども、そのうち気になる存在に…
そしてめでたく恋人同士になるけれども、その後、攻が記憶喪失になるお話。
まぁそんな、可もなく不可もなく、と言った感じ。
ただ、記憶喪失ものはよくあるけれど、私が読んだ中では、今のところ記憶喪失になった後で、話が終わるまでに記憶が結局もどらなかったのは初めてのパターンだったので、それはそれで新鮮だった。
ただ、二人とも最後は「もう思い出さなくてもいいよ」となっているけれど、攻が受を好きであればあるほど、本当ならば、出会った頃や受が自分に飛び込んできてくれたときのことも思い出したいって思うんじゃなかと思うけれど…
思い出せないのが受に悪いって意味じゃなく、より多くの受を知っていたいという意味で。 -
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ネタバレ初期作品の新装版ですが、元々未読だったので、新鮮に楽しめました。タイトル、カバーイラスト、帯、あらすじ見て、もう買わずに素通りできなかった…
榎田さんのこういうコミカルな明るいトーンの作品大好きです♪
2作品+短い書き下ろしが収録されています。
メインの2作品『ハンサムは嫌い』『無作法な紳士』は全くリンクしてませんが、どちらも第一印象最悪カプという点では、テーマが共通しています。ひと昔前の王道少女マンガみたいなシチュだけど、大好物だ、こういうの(笑)
ゲイが嫌いなハンサムな美容室店長×ハンサムが嫌いなカリスマ美容師も、フェロモン垂れ流しの炭焼き職人×世間知らずな美貌の若き御曹司もどっちもおもしろかった。炭焼き職人と御曹司って深く考えるとツッコミどころ満載かもしれないけど、そういうのは置いといて、素直に楽しむべし。
書き下ろしの傲岸不遜なおじさまの子供じみたワガママぶりもかわいらしく、おじさまラブにはたまらないかも。
ムクさんのイラストも雰囲気に合ってたな~('-'*) -
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ネタバレ8年越しの秘めた恋。
8年前、ロンドン赴任直前の休暇で気まぐれに訪れた北海道紋別で、偶然出会って意気投合した大学生和(なぎ)と行きずりの一夜を過ごしてしまう商社マンの清坂。純粋な和に心惹かれながらも、何の言葉も約束もなくそのまま置き去りにしてしまう。その頃の清坂は30歳になり仕事的にも人生のターニングポイントを迎え、嫉妬、責任、様々な葛藤を抱えていた。目の前のことこなすことでいっぱいいっぱいだった清坂はいつしか和のことを忘れてしまう。8年後、日本に帰ってきた清坂は自分の部下として商社で働く和と再会する。昔の純朴さが嘘のように、頑なでつれない態度をとる和。かと思いきや突然誘って来たりと、清坂は混乱する。時折垣間見せる昔と変わらない純粋さやひたむきさに、いつしか和から目が離せなくなる。
実は、意地っ張りな和の態度の裏に隠されていたのは臆病な恋心。
8年前、清坂に恋に落ちた和は清坂が忘れて行った社名入りのマネークリップを頼りに会社を調べ、入社し、ひたすら清坂の帰国を待ちわびていた。追いかけてきたなんて知られたら気持ち悪がられるだろうかと内心怯えながら。それでも会いたくて会いたくて待っていた。
『雪の女王』のゲルダがカイに会いたい会いたいという想いだけで、ひたむきに旅を続けたみたいに。
流氷や冬景色の描写が相変わらず美しい一穂さんの筆致で堪能できます。 -
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あらすじ…自宅がラブホテルの万(よろず)は、ある日AV撮影の為に やって来た監督の十亀(とがめ)と出会う。
初日から男優と間違えられたり、男優が足りないからとズボンを下ろされたり、とにかく印象は最悪。
しかもゲイだと公言する十亀が弟の悟と仲良くなっていくのが気になってしょうがない。
心配した万は十亀を弟に近付かせない為に、ある行動をとるのだが…。
ラブホテルを舞台に、2人の物語が今動き出す-!
ラブホテルがおうちという、なんとも葛藤しそうな人生を背負っている主人公です笑)
主人公万は眼鏡をかけた線の細い、クールで若干人間不信なタイプ。
そんな万が十亀によって感情を表に出していくようになるのが面白いです。
…この万が弟を心配するあまり既成事実をでっちあげるのには驚きました。
また最初は自分勝手で印象最悪な十亀は巻後半になるにつれて甘く、なんとか万と距離を縮めるためにデートに誘ったりと、可愛らしい部分が見え、読んでいて顔がニヤけます笑)
この漫画は続くようなので、次巻で大人・学生それぞれの葛藤を楽しめたらと思います。
あらすじ、レビューを見て気になった方はぜひご一読下さい。
自身も続編を楽しみに待っています。 -
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ネタバレ《あらすじ》 高校に入学し、寮に入った古屋は、小柄で気の強い氷見と同室になる。なかなか心を許そうとしてくれない氷見が、気にかかる古屋。
そんなある日、古屋は氷見の秘密を知ってしまうのだが…
表題作+3本の短編で構成されたオムニバス集。
私は表題作が一番好きでした。
過去の経験から、眩しい光が苦手な”古屋”が知ってしまった”氷見”の秘密。それは、彼が暗闇が怖いということ。
正反対だが、同じようにトラウマを抱えて生きてきた二人が、寄り添い抱きしめ合うことでその苦しみから、解放されていくお話。
背が小さいコンプレックスから、虚勢を張って強気に振舞う”氷見”が、頬を真っ赤に染めて”古屋”にしがみつく姿は、文句なく可愛い!
そして”古屋”。すごい好き!もうホント好き!
からかうような態度を見せたかと思えば、ストレートに気持ちをぶつけてくるし、さり気なく氷見を気遣う大人っぽさもあれば、思春期の少年らしい一面も見せる。
他のどのお話も、可愛らしく優しい気持ちになれるものばかり。
ただBL色は強くないので、少々物足りない感じも…。
どちらか一人を女性に置き換えても成り立つお話ばかりだし、登場人物の気持ちにも内容的にも、起伏の少ない作品かもしれません。
このほんわかした空気感が、ムク先生の特徴でもあるので、全然OKなんですが…。キュンとフワフワ、萌えを楽しむ分には十分に合格点。