磯谷友紀のレビュー一覧
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夢中になって読みました
料理のストーリーは好きなのですが、実は受け入れられるものとそうでないものがあります。このお話に出てくるメニュー、描かれ方はとても良いです。
200年続く料亭の長女でありながら、戦前に結婚して二ヶ月あまりで未亡人になってしまった34歳の女性。彼女は西洋ホテルで料理人として働いていました。卵料理を作るのが大好き。料亭のほうは次女が継ぐはずでしたが駆け落ちしてしまい、見合いの日に駆け落ちしてしまい、急遽、そのお見合い相手と結婚が決まってしまうのです。なんと19歳の大学生。二人の間にはまだ恋愛はありませんが、料亭の再建という同じ目標に向かってストーリが展開していきます。
主人公が西洋ホテルの料理人 -
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ジワジワすすむ
待っていました!いじわる義兄に怯まないいち日夫婦にスッキリしました。でもいち日はちょっと自分を卑下しすぎです。周の本心は読者には痛いほど伝わるのに(いや、なかなかはっきり態度に出してるけど)歳や援助がそんなに気になるのか、単に鈍いのか?
ともあれ周のグイグイっぷりも加速しているので早くも次巻が楽しみです。 -
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昭和的な…大家族の助け合い
なんだかほわ〜〜んとする。
音まで脳内再生されるような縁側。
赤ん坊をみんなで見る昭和の子育て。
当時は道路にこんなに車が走ってなくて、鳥や虫の声がして、台所からの匂いが漂ってきてた。
人々はもっと近くて、煩わしさもあれど、協力もし合い、感情がもっと生々しかった。
叔母が赤ちゃんにおっぱいをあげる姿も恥ずかしいものではなく、日常のありふれた世界だった。
なんでこんなに壁に囲まれ機械の騒音だらけの暮らしをしているんだろう。
ここに描かれている静けさがちょっと羨ましい。こんな日本になら住みたかったな。
あと、鈴音の立場からよくある展開を想えば、女主人をどけて -
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気になる
世界感がとても好きな作品。悪者いないし、ご都合主義じゃないし、人間のリアルが描かれているのにさらりとしている。作者さんの力なんだろうなぁ。食べ物もとてもとてもおいしそう。
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なんだか
不思議な雰囲気というか、不思議な空気感のお話。作者さんの人柄だろうか?主人公が醸し出す欲のなさというか、自然体というか、にもかかわらず人間くさい感じが大好きです。周さんの気持ちが変化していくのがとてもいい。
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切なく焦ったい
いち日と周がお互い好意を持ち始め自分の気持ちに気付きつつあるけれど、養子が来たり想い人が来たりと、なかなか進まないのにヤキモキし、いち日の気持ちを思うと切なくもなりました。
次回、周がどう動くか気になります! -
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距離のある二人の歩み寄り
京都の老舗の料亭「桑乃木」の長女桑乃木いち日(くわのき いちか)は戦争で夫を亡くした34歳。
今はホテルのレストランで働いてる。
前菜を作るアントルメティエという仕事をしている彼女は、妹が料亭を継ぐつもりでいるため、和食の世界に戻る気はない。
そんななか妹のふた葉に縁談が持ち上がるが、相手は妹の10歳年下。
そしてふた葉は駆け落ちをしてしまう。
いち日が流れで縁談を受けることになってしまう。
相手は大阪のホテル経営者の三男・山口周(やまぐちあまね)。
はっきりとしたものいいで桑乃木を批判するためいち日はあまり彼のことをよく思っていないが、お家存続のために結婚する。
距離のある二 -
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毎度心のありかを探る
読むと毎度お腹が空く。そして、読むと毎度幸せとは何か、その人にとっての幸せとは?と考えさせられる。
折角周が意を決して、発言したのに、いち日の年輩としての遠慮が邪魔をする。うーむ、どうなることやら。
人物描写がいつも素晴らしいんだけど、今回はみっくんの「子供らしさ」が特によく描けてますね。