太田紫織のレビュー一覧
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145~146ページの磯崎先生のセリフを読んで、櫻子さんは犯罪に手を染めていないだけで、自分の価値観の元に行動するというのは花房と同じだと思った。
自分の価値感を元に行動することは周囲に流されない強さだと思っていた。世の中のルールや周囲に流されない状態を、「不変の価値観でいられる」ことだと思っていた。だが、個人の価値観や判断の可否はホルモンバランス、健康状態、たった今置かれている状況、空腹か満腹か、起き抜けの朝か1日活動したあとの夜か、周囲に自分以外の人間がいるのか・その人との関係性はどうか、など、たくさんの要素が変えている。そう考えると、一見意味や目的の分からない世間の善悪は個人の暴走を -
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櫻子さんの弟の件が大きく影を引く。
1話目では前半はそうでもない雰囲気から、薔子さんの家に行ったあたりから、不気味な雰囲気が。
百合子は安心していたけど、阿世知さんからのメッセージにいやな予感。
だって、櫻子さんや正太郎が不在のタイミングで。
不気味さがぐんぐん増していくところで、次の章。
内海さん、立派な警察官だなってあたりは穏やかだったのが、、、
被害者遺族が犯人に復讐したい気持ちって分かる。
でも、だめだよ、、、
それは、そんなことしたら遺族がよけいに辛いことになると思うから。櫻子さん、どうなってしまうんだろう。
正太郎は?
あんなところで終わったら先が気になってたまらない。 -
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書き下ろし
シリーズ第1作。3作目が出たので読み直し。
青少年向けホラーミステリーと書かれているが、ファンタジーかな。
高校生の主人公ルカは、5歳の時母親が父親を刺し殺して親戚の家で育てられていたが、母親の事件が本にされて学校にいられなくなり、数か月前小樽に住む父の妹に引き取られたものの叔母は事故死し一人暮らしになった。
いじめで入らされた廃屋で、あやかしの老婆から死んだ娘の婿になるよう迫られて逃げ出すが、そこはかつて事件が起きるまで住んでいた家の近所だった。
あちら側の世界の境界に踏み込んでしまったルカの身に危機が及び、パン屋の人たちに救われて同居させられるが、そのパン屋の人々は天狗、狗神 -
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文庫書き下ろし
シリーズ第2作で、中編3話。
5歳の時に母が父を刺殺し、自分も誰かを殺すかも知れないとおびえる高校生ルカは、小樽の天狗山の麓のパン屋で天狗、狗神、ロシアの吸血鬼たちと同居している。
「ワスレモノ」は、駅前の歩道橋から転落して死んで霊が留まっている老女に、ルカと榊が話しかけて1日を共に過ごす。老女はルカの次のブンの飼い主で、ブンが自分をひき殺した青年に憑依したので、その青年榊に会って驚く。やがて老女は自分が死んだことに気づいて成仏する。
「リュウグウノハナヨメ」では、小樽水族館のイルカの飼育員である榊の姉がストーカーに誘拐されたのを、ルカのいつもの悪夢(前巻で死霊がルカを溺