太田紫織のレビュー一覧
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二巻に引きつづき、櫻子さんの人間的側面が、もう少しはっきり見られました。櫻子さんの相棒である館脇正太郎は、櫻子さんを血も涙もない、骨にしか興味のない人間だと思っているようですが(少なくともそう描写されていると思えますが)、それは正太郎の思い込みだと分かります。櫻子さんに感謝される出来事があって、正太郎は櫻子さんへの認識を改めかけるのですが、そのすぐあとに骨にしか興味がない、と落胆します。きっと理由があるのだと、読みながら思いましたが、明かされた理由には涙が出ました。
櫻子さんにとって正太郎は大切な、近しい存在になっていると感じました。二人の関係がこれからも変わらずにいてくれることを、願わずにはいられません。 -
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ついにヘクター登場。アニメで見た時、白い犬のイメージが大きかったから、櫻子さんとヘクターとの出会いが分かった。正太郎のおばあちゃんとの記憶、そして、理科室の骨の謎。今回は亡き者との対話がメインになっているのかなとも。呪われた男で、全てヘクターのせいにしてしまうのは可哀想だが、何か悪いことが起こると何かのせいにしたくなるのは当たり前。原因がわからないものなら尚更だろう。絵の具の成分が身体に害を及ぼすものもあるなんて初めて知ったが、染料とか害のあるものの方が綺麗な発色なのかなと思った。託された骨は、櫻子さんと猫の記憶、正太郎の推理が光っていた。
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9人の作家さんがエッセイ、小説で
食にまつわる話を書く。
帯に「人気作家」と書いてある。
なるほど。
書店でも目にする人気作家さんばかり。
アンソロジーのいいところ。
本を手にしたけれど、食にはそれほど興味がない。
それでも楽しい話ばかり。
太田紫織さん
「忘れじの辛口」(小説)
単身赴任中の夫が住む名古屋まで
フェリーで出かけることにした。
船内の様子も詳しく描かれている。
ゆっくり巡る旅の良さ。
おもしろく読み終えました。
久住昌之さん
「ふらっと三陸鉄道の旅」(エッセイ)
動画撮影のため、三陸へ行く。
一人旅が好きだけれど今回はスタッフもいる。
でも、自分勝手に巡っていいらしい。
久住さんの嗅覚恐るべし。
p246
〈その途中を誰に気遣うでもなく、
とことん味わえるのが、ぼっち旅でありぼっち飯だと思います〉
贅沢な一冊でした。 -
Posted by ブクログ
正太郎ともう1人の主要人物、鴻上が登場してさらにお話が盛り上がってきた。山の中の死体が行方不明になっていた鴻上のおばあちゃんだった。死にに行くのではなく、朝日を見に行ったところから生きるために山を登りに行ったと考える櫻子さんの推理はどこか優しくて不器用な褒め方でも櫻子さんだと可愛く思えてしまう。アニメで見た時も衝撃だったが、いーちゃんのお話も好き。腕の骨折がそのまま残っているところから虐待を疑ったり、子どもの様子って必要以上に親の存在を語るんだなって。外からでは見えない家族内の繋がりであったりとか、血縁などが第2冊目の主軸にあるように感じた。「殺されてもいい人」はスケールが壮大すぎて、関係図がないとちょっと読み解くのが厳しいかも。身内に性に身勝手な人が1人でもいると大変そうというのが分かるのと、1人でも嫌な人がいると家族の集まりが地獄と化すことが分かる。