あらすじ
時は大唐。後宮で失踪した姉に代わり、
弟の高玉蘭は身代わり妃として奮闘中だ。
夏の初め、玄宗皇帝の寵妃・楊貴妃の発案で、
後宮の妃嬪が集う盛大な宴が開かれることに。
そこには高名な詩人・李白も招かれていた。
しかし彼は楊貴妃ではなく玉蘭に詩を捧げた上、
酒に毒を混入した疑いをかけられて……。
掟破りな公主様や、後宮に起こるという火焔妃の祟りなど、
夏の後宮は事件に満ちて。
毒妃と身代わり妃の後宮事件簿、第2弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
後宮の中に少しずつ馴染んでいる玉蘭。性格的に穏やかで優しいから、ちょっと人たらしな所ありますね。
陛下と姉・翠麗との過去がチラッと出てきて、何故それを翠麗は玉蘭に隠しているのか。そして、単純に貴妃だけを寵愛しているのかと思ってましたが、まだ明かされていない謎が残っていますね。
次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
太田紫織の中華ファンタジー。シリーズ2作目。
時代は唐で、後宮もの。
少年・玉蘭は、そっくりな姉の身代わりで、玄宗皇帝の後宮へ。
姉の華妃・翆麗は、一度は寵愛されたこともある美女だが、皇帝が楊貴妃に夢中になったために、孤独に暮らしていたらしい。
何か理由があって自分から出て行ったらしいのだが、脱走となれば重罪。
姉弟の叔父は高力士で、廷臣。華妃は病気療養中とごまかし、玉蘭が代わりを務めている間に行方を探そうとしているのだが。
この後宮には、毒妃という特殊な立場の妃がいました。
毒見役だった女性が毒に苦しみながら産み落とした娘で、生まれながらに毒に強く、知識も半端ない。
(毒に詳しいのと、愛想がない、あと夜伽はしない、って他のファンタジー作品を思い出しますが)
何かと事件が起こりがちな後宮で、玉蘭は毒妃の知識に惹かれ、頼りにしていく。
実は男だということは隠したまま。
楊貴妃はやり手だが明るい性格で、妃嬪を集めて盛大な宴を開く。
著名な詩人・李白を招いたが、李白はなぜか楊貴妃ではなく玉蘭を詩に詠んだ。
後宮ならではのエピソードに、現実にもある毒が絡んできます。
割とあっさりした描写が多く、さほどどろどろはしてませんね。今のところ、まだ?(笑)
玉蘭は気が優しく、人に好かれる子。顔は美人の姉にそっくりで妃に化けている‥その雰囲気は、表紙イラストによく雰囲気が出ていると思います。
史実として簡単に書かれることが、えっ、そう?と思うような内容なのですが。この世界ではそう、ということなのか、それとも‥?
1作ごとにニュアンスが違うし。
全体としてはどうなるのか?興味津々です☆
Posted by ブクログ
華妃(男)は頭の回転は速いし心底いいやつで、関心してしまう。めんどくさい女性たちも
懐柔してしまうし。
このシリーズはあまり暗い雰囲気がなく読みやすい。