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Posted by ブクログ
10年ほど前に起きた一人の女性の死にまつわる出来事を記した長編である。
果たして彼女の死は自殺なのか、それとも他殺なのか。
櫻子さんの叔父が残した当時を記録したファイルを手に、「僕」と櫻子さんは関係者たちに話を聞いてまわる。
時が経っても、一人の人間が死んだ事実は、関わった人たちに今も影を落としている。
時間が解決してくれる問題もある。
けれど、死にまつわる記憶は、亡くなった人との関係が密度の高いものであればあるほど、色褪せることはない。
大きすぎる犠牲を払ってまで「僕」と櫻子さんが手にした真実。
けっして後味の良いものではなかったし、犯人の末路もどこか哀れだった。
「画家」の謎は少しも解かれてはいない。
最後の場面が本屋で終わっていて本当にホッとした。
このシリーズでは、嫌な思いをかかえたまま本を閉じたくはない。
いつものように、何気ないけれどほほえましい会話で終わってくれたことが嬉しかった。
Posted by ブクログ
シリーズ第5作で、書き下ろし。
シリーズ初の長編「冬の記憶と時の地図」と12ページの掌編「てのひらの優しさ」の組み合わせ。アニメになっていない。
前作第3話「蝶は十一月に消えた」の、高校の先輩の遺体の蝶形骨が無くなっていた事件から、10年前に櫻子さんの叔父で設楽教授(法医学講座)が調べた函館の看護師の事件を調査するため、櫻子さんと正太郎は函館へ向かう。
10年前には見えていなかったものから櫻子さんの鋭い推理により、やはりあの花房という画家が関わっていた殺人事件だという真相を明らかになるのだが、正太郎が犯人にナイフで腹を刺されてしまう。無茶するなよ、少年!
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