面白かった!現代の北海道で十九世紀英国の暮らしを再現しているから、慣れないカタカナ単語が沢山あっても取っ付き難さがなくて入り込み易かった。現代の物は使わない、徹底した当時のメイドとしての暮らしや仕事にはアンティークな趣があって、いつの間にか当たり前になっていたアイリーンが剥がれていく辺りを始めとした感情の動きは眩いくらいの鮮やかさだった。どっぷり浸かり込んでうっとりした。終盤のアイリーンがこれまでの人生の自分設定を奥様と共有するシーンは感慨深かった。凄く素敵で丸ごと心地好くて、ずっと読み続けていたかった。