太田紫織のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
昔からお気に入りのシリーズ。
内容の読み応えに加え、登場人物も魅力的であり、更には舞台となっている旭川についても知る事ができる。
私自身、この本を読んで北海道に行きたくなった。
この本の大きな特徴は、ご遺体の状態がかなり詳しく描かれている事である。
他のミステリーでも、「腕時計の位置」や「倒れていた場所」といったことは出てくるが、櫻子さんはそれらに加え、法医学の観点からも謎を解くヒントを探っていく。
法医学で分かることとして、例えばご遺体の何を見て死亡推定時刻を決めているのかなどがある。
ミステリーを読む中で、あまり気にした事のなかった事に注目している面白い本である。
-
Posted by ブクログ
結構実在の人物出てきたりします(楊貴妃とか)。いなくなった母違いの姉の身代わりをすることになった少年のお話。そこに、宮廷で毒の知識を持つ一族として生き残った毒婦、ドゥドゥが事件を通して関わる。主人公、高玉蘭(小翠麗)と毒毒の関係がスッゴく櫻子さんと正太郎の関係に似てた。主人公の性格がそもそも正太郎…。すぐ泣くし。素直だし。純だ。
読む前に想像してたのとちょっと違ってたけど、毒の謎解きは某ひとりごとより、こっちが面白い。でも全体的にはひとりごとの吸引力が勝ってるかなぁ。あくまで個人的嗜好です。後宮ものなので、小学校NG。とくに直接的な表現はないですけどね。個人的に与えるのは大丈夫なレベル。
結局