小島寛之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私が文系じゃないせいかいまいちよくわからなかったというのが正直な感想である。
ただ最終章は比較的わかりやすかった。小学生相手の授業風景だったからだろうか。
ここで子供達には二等辺三角形や正方形の厚紙を渡し、いろいろな形を作らせる。そうすることで三角形や四角形の特徴を「発見」させるのである。
ところで「車輪の再発明」という慣用句がある。「すでに確立している知識、技術であることを知らずに(あるいは無視して)同じものを『発明』する」というくらいの意味で、どちらかといえば否定的なニュアンスで使われることが多い。「ぼくのかんがえたさいきょうの○○」とあえて平仮名で書かれるそれにもよく似ている。
要するに物知らずなのに賢しらな振りをして、という侮蔑であるのだが、こと数学の学習に関して言えば、この「車輪の再発明」が大切なのだと思う。
授業で習うくらいだからその解法、公式は既知のものである。だが別にそんなの気にしないでいいのである。数学というのは非常に良くできていて、多少乱暴に扱ってもそれなりによく動く。2*30=60は2+2+2+2+2+2+……+2=60でもいい。好きなようにぶん回してリバースエンジニアリングすればいい。
決まったインプットに対して決まったアウトプットを返してくれる面白いおもちゃであると感じられればよいのである。思う存分車輪を再発明しよう。
ネットでは掛け算の順序がどうだとか、習ってない解法を使ったからどうだという話が定期的に浮き上がっては炎上しているが、そういうのは好きな人にやらせておけばいい。そういう本質とかけ離れた下らない話が「数学嫌い」を生むのである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサブタイトルに、
「ギャンブルから未来を決める最新理論まで」
と書かれていますが、
そういう読み物ではなく、
数式をひも解いていって確率を理解しようという、
数学を真正面からやる(それも大学レベルまで)
本でした。文系のぼくにはかなりきつい。
たとえば、最初のところで、
金融関係のことば、「コール・オプション」
を使った例があるんですが、
そこですら小一時間かかって理解しました。
そこは数式すらない論理だけの箇所でしたが、
ことばが足りないようにも見受けられるし、
たぶん、そこだけならぼくのほうがうまく説明できますね。
そんな感じで、読み進めていくと、数式がばしばしでてきて
もう理解しようという気にもならなくなってきます・・・。
ごく初歩的な、基礎の部分だけわかりますが、
いざそれらを使って大きなことをやるともうお手上げです。
しかしながら、確率には、
頻度論的確率、
数学的確率、
主観的確率、
ゲーム理論的確率の四つがあるということを初めて認識しましたし、
そのなかでも、頻度論的確率については、
パチンコで馴染んでいるようなものなので、
大数の法則っていうのも幾分わかりやすかったです。
大数の法則は、たとえばサイコロを振って出る目の確率は
おのおの1/6ですが、実際に10回くらい振ってみると
4の目だけ多く出たり1の目がでなかったりするものですよね。
ですが、1万回振った、10万回振った、とやると、
1/6の確率にぐっと近づくわけです。
それが大数の法則のおおざっぱな説明になります。
しかし、こんな複雑なことをやって
保険だとか株だとかなりたっているわけでしょう。
数学者ってお金に関係のなさそうな職業でいて、
いまや一番、儲けそうなな立場なんじゃないですか。
競馬で、パソコンソフトを使って
何億と払い戻しをする人がいますが、
その賭け方なんかは、ゲーム理論的なやりかただと、
本書を読んで感じました。
いろいろちまちま賭けて、
とにかく少しずつでも増やすやり方ですよね。
でっかい資本でもって、少しずつ儲けを出すっていうのは、
ぼくもパチンコや競馬で得たギャンブル感ですが、
やっぱりそういう方向で金融商品なんかでは
儲けるような形なんでしょう。
いやー、久しぶりに場違いな本を読みましたが、
それなりに得られるものもあったような気がします。
limとかlogとか久しぶりにみました。 -
Posted by ブクログ
数学が日常生活や社会、政治とどう関わっているのかということを、数学の考え方や論理を用いて説明したもの。具体的には棒グラフを用いて「日本全土の正確な地価」を計算する方法、数学の論理では「構造改革なくして景気回復なし」は真か偽かという問題、真に民主主義的な選択は可能なのかどうかを数学的に証明する、など。
おれはド文系なので、はっきり言って1章で挫折しそうになったが、何とか読み通すことができた。けどやっぱり理解に時間がかかるので、苦行のようになってしまった。やっぱりおれバカなんだなあと思う。著者の書き方はとても好感が持てるし、いかに数学が面白いのか、分かりやすいのか、役に立つのかということを教えてくれている、という雰囲気だけは十分に伝わってくるが、内容までは完ぺきに理解したとは言えない。スピノザの「神の証明」が単純にシンタックス的な証明であり、セマンティックスのレベルでは同意できない、というのは納得できた。論理のゲームをするだけでいいのなら、どんなことだって命題として成り立たせて数学的なアプローチをすることができるんだなと思った。微分や積分をガンガン習っていた高校の時にこの本を読んだらもっと分かったのかなあ、とも思う。おれには難しい本だった。(14/05/25)