小島寛之のレビュー一覧
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確率とは何か、何が分かるのか、どんなことに応用できるのか、が具体的に分かりやすくまとめられている。中学校、高校と授業で学んだ確率とは違ったモノの見方をすることもあり、確率的知識を特に必要としない。
具体例として株式市場の話や、ランダムウォーク、経済物理学などについても触れられており、ファイナンスの入門として読むのも面白い。確率を通じて社会を見る目が、どのように変わりうるのか事例を通じて説明してあり読んでいてワクワクすること間違いなしである。特に、不確実性に関する話は面白かった。
また、ビジネスへの確率の応用例も示されており「確率」が身近なものであることを、より実感できるようになるだろう。 -
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ネタバレ[ 内容 ]
数学嫌い脱出の第一歩は、良問との出会いから。
「注目すべきツボ」に届く力を身につければ、様々なものごとの「本質」を見抜く力に応用できる。
めくるめく数学問題たちの世界へ、いざ。
[ 目次 ]
お試し問題(お化けは誰だ? 豆腐を上手に切るコツ)
第1部 キュートな問題(天才ニュートンの問題 政権交代を不等式で考える ひっかけだけど奥が深い ほか)
第2部 ステキな解法の問題(隠れた対称性を発見する 面積の賢い利用法 立方体に潜む正多角形 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
上手く言えないのですが、ここんとこ色々情報を読み解こうとするなかで、どうしても統計の何%といったことや、確率に関して違和感がある事が多かったのです。なんか判断する時の元にするには捉え方が変なじゃないかと。何か基本になることを知りたくて「題名買い」で手に取ったのがこれでした。
出だしの株に関する話で、なんていいかげんなんだ、と途中で読むのが嫌になって放りだしていました。で、まあ気を取り直して読み始めて数値の部分は適当に読み飛ばしてでも進めました。
後半は「頻度主義」から「主観的」な確率の話に移り、ああ、もう少しでかゆいところに手が届きそーでもまだ納得いかねーで本文終了。
ああ↓ と「 -
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[ 内容 ]
数学的センスは誰のなかにもある!
学校教育の落とし穴から抜けるための、まったくユニークな伝授法。
[ 目次 ]
第1章 代数でのつまずき-規範としての数学(マイナス掛けるマイナスはなぜプラスなのか 負の数は商業取引の便法として普及した ほか)
第2章 幾何でのつまずき-論証とRPG(何がこどもを幾何嫌いにするのか ギリシャ幾何学vs.バビロニア幾何学 ほか)
第3章 解析学でのつまずき-関数と時間性(文章題との運命の出会い 関数こそ、この複雑な世界への入り口だ ほか)
第4章 自然数でのつまずき-人はなぜ数がわかるのか(幼児は数を何だと思っているか 「次」を使って数をとらえる派 -
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[ 内容 ]
数学はあなたの中にある!
数式は、眺め方がわかればこわくない数学はいまや理系に固有の学問ではなく、文系でも必需の道具として利用されているのです。
「文系だから数学はわからない」と決め付けてしまうのは、実にもったいないことです。文系には文系固有の数学の利用方法、理解の仕方があっていいでしょう。
[ 目次 ]
序章 棒グラフで微分積分読解術
第1章 日常の論理と数学の論理
第2章 「距離」を規制緩和する話
第3章 民主主義を数学で考える
第4章 神の数学から世俗の数学へ
終章 数学は“私”の中にある
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆ -
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[ 内容 ]
人は不確実性下においていかなる論理と嗜好をもって意思決定するのか。
人間行動の本質を確率理論を用いて抽出し、「幸福な社会」のあり方をロジカルに基礎づける。
[ 目次 ]
まえがき よい社会ってどんな社会
序章 幸福や平等や自由をどう考えたらいいか
第1章 幸福をどう考えるかーピグーの理論
第2章 公平をどう考えるかーハルサーニの定理
第3章 自由をどう考えるかーセンの理論
第4章 平等をどう考えるかーギルボアの理論
第5章 正義をどう考えるかーロールズの理論
第6章 市場社会の安定をどう考えるかーケインズの貨幣理論
終章 何が、幸福や平等や自由を阻むのかー社会統合と階級の固着性 -
Posted by ブクログ
<本書まえがきより>
この本は、こどもたちと数学のあいだがらのことを書いた本だ。
でも、「どうやったらこどもたちに上手に数学を教えられるか」ということを書いた本ではない。どちらかというと、
「どうやったらこどもたちから数学を学ぶことができるか」、それを書いた本である。
こどもたちから学ぶっていう考え方がいいな!!
って思います
数学でつまずいたことのない人っておらんと思う。
なぜつまずくのか、どこでつまずくのかってことは
自分が学生だった頃に知りたかったことで
もう少し早くこういった本に出会いたかった・・・
例えば
負の数を理解するには、負の数がどう生まれてき -
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タイトルはしょぼいけど中身はすごい。今までに読んだ経済学の啓蒙書の中で一番。
いままでもいい啓蒙書はいくつもあったけれど、経済学の考え方を使えば、こんなことに役立ちますよ、という個別論点への処方箋への話。道具的な扱いだから、価値判断は経済学の外側にあって、経済学自身は価値判断に対して中立的な書き方。だから、経済学は使えない役に立たない、という誤解は解けても、金のことばかり考えている、弱者を顧みない冷たい学問、という誤解は解けないままだった。
それに対して、この本は、個別の対処療法ではなくて、平等、公平、正義、といった幸福に関わる概念に対して、経済学自体が積極的に関わっていることをいままでに -
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今まで経済学って、難しい~って気持ちしかなくて、敬遠してました。
だって読んでも意味がわからなかったから。。。
ただ、ある本で経済学の入門書という位置づけで紹介されていた&近くにたまたま見つけることができたので、読むことに。
最初、名前を聞いただけじゃ、小説?!と思ったくらいです。
(ケインズも知らないあほでした。。)
でも、この本は難しい理論も簡単に、私にもわかるくらい平易に解説してくれてます。
おかげで最後まで楽しく読めました。
経済学に物理学を当てはめてみたり、経済学が心理的な人間の欲求と関係してたり、へ~こんな研究もされてるんや、なんて感じながら。
この本を入門書として、もう少 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ギャンブル、天気予報、ビジネスから人間関係まで、この世は不確かな事柄でいっぱいだ。
私たちは、偶然に翻弄されながら、可能性の高さを見積もったり比較したりして、自らの行動を決断せねばならない。
では、賢く適切な選択をするにはどうすればよいか?
そこで強い味方となるのが「確率的思考」である。
本書は、数字の苦手なわれらにも腑に落ちる平明な語り口で、確率のテクニックを駆使して考える術を伝授する。
ツキの正体、統計数字のからくり、人づきあいやビジネスでの意思決定法など、魅力に富んだ事例満載で愉快に学べる一冊。
[ 目次 ]
1 世界は不確実性に満ちている(ツキに法則ってあるの? 確率法