小島寛之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一見すると難しそうな算数が並びたてられているが、
しっかり読んでみるときっちり理解できる。
アダム・スミスの言葉も難しいが、
こういう意味なのかと理解できた気になれる。
これを読んで経済学の真理はわからないが、
何もわからない最初の状態で読むには最適なのではないだろうか、
と何もわからない自分は感じた。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●人々は、他人の自由を侵さない限りにおいて、
自分の内面にある欲望におもむくままに利己的に行動し、
自分が損をするような行動は強制されない。
それを価格システムを使って調和させる。
調和とは、ある種の「協力」である。
人々の直接的な接触か -
Posted by ブクログ
個人的に面白かったのは、生態心理学の「アフォーダンス」の概念を数的能力に適用しようとしている点。人間の側に数学的世界という構築物があると捉えるのではなく、世界を構成する様々な事物の側に「数え上げられる」「数理的に表現できる」等の性質が備わっていて、それを探り出す力として数的能力というものを考えているようだ。
数学そのものに数えることができるという能力があり、できない人はその数学が発している方法ではたまたま受容しにくいだけ。逆転の発想が素晴らしい。
できないではなく、あなたのもっている受容方法にはむいていないだけ。そのポジティブな考え方が教育にとって意味があるのではないかと思う。
特に論理に -
Posted by ブクログ
「無限」と「連続」は、古来から探求されてきたテーマだ。
バートランド・ラッセルは次のように言ったという。
「ゼノンは3つの問題に関心を持っていた。無限小、無限大、そして連続、この3つである。ゼノンの時代から今日にいたるまで、それぞれ時代の最高の頭脳がかわるがわるこの問題と取り組んだが、おおよそのところ何一つ成果を上げることができなかった。しかし、ワイエルシュトラス、デデキント、およびカントールがこれらの問題を完全に解いたのである」
経済学者としての知識も詰め込みながら、そして自作の小説も織り込みながら、「無限」というテーマについて縦横無尽に書かれているのが本書。
著者の博識にも驚かされる。
読 -
Posted by ブクログ
数学をわかる。
塾で数学を教えていた経験に基づいて、思い切り噛み砕いて数学を説明している本。
実例を挙げて、抽象から具体へと変換する事でイメージが掴みやすくなっている。
導関数など”そうやって算出するもの”としか覚えていなかったが、直近するeという考え方は⊿を使って導関数を導いた微分の最初を思い出した。
学習時は問題を解く事に一生懸命で勿体無かったな、と今なら(だから?)言える一言。
自分メモ
・(負の数)×(負の数)=(正の数)は時間の逆戻り
・定理は公理を使って証明される
・不完全性定理:公理系の内部ではその命題を証明する事もその否定を証明する事も出来ない
・「全体が部分より大きい」と