小島寛之のレビュー一覧

  • 数学は世界をこう見る 数と空間への現代的なアプローチ

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    数学のキーとなる概念「同一視」を使えば,高校までの数学がこんなに飛躍していくんだ,というのを見せてくれる魅力的な本。高校どころか,中学の数学でも雰囲気をつかめるように配慮されていて,万人におすすめできる。
    集合の道具立てを用意することで,こんなにも数学の世界が広がっていくとは驚きだ。数学というと,単に計算するとかグラフを描くとかいった機械的操作を思い浮かべてしまうが,決してそうではない。そういう泥臭い数学はひとまず置いて,本書とともに,整数の倍数からイデアルを導入して,有限体,ホモロジー群,剰余体という未知の世界を覗く旅に出るのもいいかもしれない。

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    2014年07月31日
  • 数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法

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    ★重要だと感じたこと★
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    ◯自分の思考の癖を知り失敗の原因を自覚
    ◯様々な思考の癖を知り適切な決断方法を場面によって使い分けられるようにする。
    ◯意思決定には4つのタイプがある
    1、マックスミン基準
    →最低の利益を最大化する
    2、期待値期待
    →平均値を最大化する
    3、サベージ基準(最大機会損失・最小化基準)
    →他との比較で最も後悔を少なくできる
    4、マックスマック基準
    →可能な中で最大の利益に注目する

    ★期待値基準
    ◯意思決定に確

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    2014年06月25日
  • 数学は世界をこう見る 数と空間への現代的なアプローチ

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    イデアルの概念と素数、トポロジーのツールについて、きわめて平易なコンセプトを用いて解説している。中学生には、さしもに難しいが、将来、理系に進もうと考えている高校生であれば、目を輝かせて読めるのではないか。

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    2018年10月14日
  • 世界は2乗でできている 自然にひそむ平方数の不思議

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    同じ数字を何度も掛け算することを「べき乗」と呼び、特に2回掛け合わすことを2乗といいます。本書は物理、数学の区別無くこの「2乗」が出てくる公式や定理などを広く解説し、読者は物理と数学が密接に関連していることを実感できます。数学ではピタゴラスの定理(3平方の定理)から始まり、フィボナッチ数などの整数論、虚数や複素数、三角関数、正規分布などの確率、物理ではニュートンの万有引力や、ケプラーの法則、ボーアの原子論、そしてアインシュタインの特殊相対性理論までトピックスとして取り上げています。各論の詳細を深く掘り下げずにさらっと書いてあるので、まさに高校での理系で学ぶ事柄がほぼ俯瞰できるような内容です。で

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    2014年04月21日
  • 世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険

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    高校時代に出会っていれば数学に対する学習も進路も変わっていた、かも。「数学なんて社会で役立たない」という言葉に華麗に反論する一冊。

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    2014年01月27日
  • 数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法

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    小島先生の数学本は良いのが多い。今回は意思決定の数学モデルについて。代表的な4モデルを紹介。マックスミン基準,期待値基準,サベージ基準,ミニマックス基準。ゲーム理論入門にもなる。
    本業の経済学寄りなので研究の一端が垣間見えたりもするが,難解なところは何も出てこないので,万人におすすめ。

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    2014年01月17日
  • 21世紀の新しい数学 ~絶対数学、リーマン予想、そしてこれからの数学

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    東工大の黒川先生と、小島先生の対話。テーマは最近話題のabc予想やF1(1と0からなる代数系)の数学、リーマン予想といったところだろうか。abc予想やリーマン予想に加え、コホモロジーやスキーム理論に関するわかりやすい解説があり良かった。例えばコホモロジーでは、”コホモロジー群は「関数のつなぎ合わせができるかどうか」を測る”とのこと。そうそう、各種数学の概念に関してこういうわかりやすい、”要は..."といった説明が欲しいのです。数学の副読本としてよい本だと思います。敷居の高いスキーム理論もこうした解説があると興味をそそられます。

    テーマとなる数論の最新の話題に関しては、なんだかもうつ

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    2013年11月17日
  • 世界は2乗でできている 自然にひそむ平方数の不思議

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    数学,物理,統計に表れる平方数の話題いろいろ。ピタゴラスはもちろん,フィボナッチ,フェルマー,ガリレイ,ガウス,オイラー,リーマン,ピアソン,ボーア,アインシュタインといった有名学者が登場。二平方数定理とガウス素数とか,四平方数定理とp-進数とか,合同数とか,あまり入門書では触れられない高度な話もあって,刺激的だった。

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    2013年10月29日
  • 数学入門

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    数学の入門書。ピタゴラスの定理、一次関数、連立方程式、面積の計算などの基礎から、ベクトル、微積分、集合、位相空間まで、一気に学べる。

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    2013年06月01日
  • ゼロからわかる 経済学の思考法

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    ネタバレ

    オークションの例を使った需要・供給曲線の説明や合コンでのマッチングなど、イメージしやすい内容で良かった。

    学生の頃、数学が好きだったので、数学的アプローチもわかりやすく興味が持てた。

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    2013年05月07日
  • ゼロからわかる 経済学の思考法

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    経済学は予言的ではないなぁと改めて実感。

    選好理論や効用関数が経済学の基本、らしい。

    お金は「欲望の二重の一致」を探す手間を減らす。

    2000円札は、自販機で使えないなどの理由から流通が阻害され、結局使われなくなってしまった。(20ドル札とか、ある国のほうが多い印象だけど、たしかに2000円札なんか最近見ないな)

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    2013年03月25日
  • ゼロからわかる 経済学の思考法

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    *****
    新田さんにオススメされて読んだ小島先生の一冊。確かに分かりやすいし面白い。
    需給のバランスを協力ゲームという枠組みから説明するのは肌感覚としても捉えやすい視点だった。
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    今の仕事をし始めたからこそ面白いが、それって少し特殊な要因/環境で学んでいることだなという感覚は強い。前だったらここまで興味を持たなかった。経済学がどうすれば分かりやすくなるのか、色んな人が腐心しているが、自分事になっていない人には特に分かりやすくも興味深くもないことだろうと冷めた視点で思う。いや、この本は面白いんですが。
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    2013年01月23日
  • ゼロからわかる 経済学の思考法

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    経済学は、大学の一般教養で選択したものの、何の興味も持てずに単位だけ取得した、という印象。
    だけど、歳を重ねるにつれ、経済の仕組みをちゃんと知りたいと思うようになった。
    とはいえ、何から手をつければよいものか。
    わかりにくいものを、わかりやすく説してある本はないかと手にとったのが本書だった。

    はじめの方はわかりづらくて、なかなか進まなかったけれど、後半は慣れてきたのか、具体例も身近だったからか、すいすい読み進めることができた。
    私が大学生だった頃よりも、経済学の研究はずっとすすんで、より取っつきやすい学問になってきているようだ。

    だけど、経済学がこんなに数学的だとは思わなかった。
    私は学生

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    2013年01月20日
  • 数学でつまずくのはなぜか

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    単に教え方を述べた本かと思いきや、最後の方はけっこう難解な理論へ。しかし無限というものを目にするたびに、写像というのはすごい概念だと思います。

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    2012年10月27日
  • ゼロからわかる 経済学の思考法

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    電車で読めそうな本。でもちょっときっかけが無い。著者の経済学への思いは面白い。元数学科出身ということで、宇沢先生へのオマージュがあるのも面白い。
     数理経済学が得意な人は、なぜ「ミクロ的根拠に乏しい」とされるケインズ体系に惹かれるんだろう。ちょっと意外に思う気がするが、「経済学はモデルとしては良くできているが、実証はイマイチ」という序文の趣旨も興味がある所なので、よくよく読んでみたいとは思う。

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    2012年10月23日
  • 無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語

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    無限をテーマに進んでいく本書。
    前半は数学のわかりやすい解説。後半は無限をキーとした数学の小説。
    後半の小説は少しわかりにくいところもあったが、楽しめた。

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    2012年08月05日
  • 使える!確率的思考

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    難しいことを難しく説明するより、簡単に説明するほうが難しい、という意見を聞くことがあるが、本書はまさに難しいことを簡単に、かつ読みやすく書かれたものだと思う。

    タイトルを見て、もう当たり前になった、ちょっとタイトルにインパクトを持たせただけの、難しい本だろうと思いつつも、本書を手に取った。『確率的思考』という言葉には、数字そのものに拒否反応を示す数学オンチの私にとって、月の裏側での話のような響きがあったのは事実であった。しかし冒頭で、この本を読まなかった場合、『この本を読んだ場合の世界には存在できない』というような口説き文句があり、グラッときてしまった。

    結果的には、確率的思考が身に付いた

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    2012年07月10日
  • 使える!経済学の考え方 ──みんなをより幸せにするための論理

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    経済学部出身のくせになんですが、知らないことばかりだったので新鮮ではありました。しかしまだ経済学のおもしろさは分からんなあ。

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    2012年04月29日
  • キュートな数学名作問題集

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    中学までの数学で解ける良問がたくさんのってました。数学は得意ではないけれど、結構好きな科目でした。学生時代にクイズを解くような感覚で解いていたのを思い出しました。

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    2012年04月11日
  • キュートな数学名作問題集

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    良問とエレガントな解答は見ていて楽しい。
    中学数学で理解可能なので頭をほぐすのに最適。
    良い筆者だと思ったら「高校への数学 スーパー解法テクニック」は、高校受験で唯一、自分が記憶している参考書だ。波長が合うのかな。

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    2012年02月12日