小島寛之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
帯に書いてあるとおり、「お金とは何か」から暗号通貨を考えるための本。第7章以降のゲーム理論と絡めた説明が非常に面白かったです。
以下第9章から引用しますが、この部分が最も印象に残りました。
『ビットコインが生まれたとき「こんな、何にも使えず、政府の保証もない単なるデジタル情報が、お金になれるわけない」と考えた人がたくさんいました。しかし、そういう人たちは「お金がなぜ、お金たり得ているのか」ということについて考えが足りないのです。
「みんながそう信じるから、自分も信じるのが妥当」というナッシュ均衡が、お金を成立させます。暗号通貨も、現在、そういうナッシュ均衡を確立しつつあると言えます。』 -
購入済み
感激の一言!
こんな分かりやすい線形代数の本は初めてです。今まで何気なく計算していた行列式の計算。面積、体積の発想のお陰でイメージが膨らんで線形代数が楽しくなりました。こんな分かりやすく説明してくれる小島先生なら微分積分も楽しく勉強できるのではないかと期待して購入しました。
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Posted by ブクログ
ベイズ統計学について分かりやすく書いている本。
条件付き確率とか事前確率、事後確率とかの意味が、
正直なところ学生時代に学んだときはよく分からなかった。
その分かりにくい部分について、
図解しながら説明されていることもあって、
非常に分かりやすかったし理解できた。
オススメです。
【勉強になったこと】
・ベイズ推定の流れ
事前確率
条件付確率
観測による情報の入手
事後確率
・事前確率の定義が難しい、情報が得られない場合は、
理由不十分の原理により、とりあえず対等と考える。
・「おおよそ」の解釈の違い
ネイマン・ピアソン統計学:
リスクはあるけど、これを結論としよう
ベイズ統計学:
どちらも可能性は高いが、これのほうが可能性は
充分大きいだろう
結論を出すか出さないかの解釈に違いがある。
・仮説検定
①検証したい仮説を立てる(帰無仮説)
②対立仮説を立てる
③帰無仮説が正しいもとでは小さい確率でしか
起こりえない事象を考える。
この確率を有意水準といい、5% or 1%で設定する。
④上記事象が発生したかを観測する
⑤観測された場合は帰無仮説を棄却し、
対立仮説を採択する。
観測されなかった場合は帰無仮説を採択する。
・最尤原理とは、「世の中で起きていることは、
起きる確率が大きいことである」という原理。
・ベイズ推定では、「逐次合理性」が担保されているので、
1つの情報で確率が改訂されたら、次の情報を使うときに
これまでの情報は忘れてしまって問題ない。
(考慮しなくても全く影響がない) -
Posted by ブクログ
非常に面白かった。
一見無味乾燥に思える数学の概念だが、そこには非常に豊かな世界があるということ気づかさせてくれる。
無限の問題を考えるきっかけとしてゼノンのパラドックスからはじまり(アキレスが亀に追いつくためには無限和が有限値に収束する必要がある:完備な世界)、アキレスは亀に追いつけない世界があってよいという。
そして無限という題材を考えるにあたり外せないのがカントールが提出した集合の考え方からのアプローチである。ここの概念も非常にわかりやすく解説してくれる。はじめは無限の大きさ(濃度)はどれも同じであろうとカントール自身も考えていたのに研究を進めていくとどうやら無限の濃度にも差異がありそうだとなり、その結果に疑心暗鬼になりながら概念の開拓が進んでいったということも興味深い。
そして、その話の流れのまま、ゲーデルの完全性定理/不完全性定理まで突っ走っていく。
最後の小説も数学の概念にイメージを与えるという意味で納得。それぞれの章の世界はN,Z,Q,この世界,V(自然数、整数、有理数、、)というところがまた
高校生ぐらいの若い頃にこの本に出会っていれば数学への取り組み方も変わっていたかも。 -
Posted by ブクログ
「マイナスにマイナスをかけるとなぜプラスになるの?」本書が端を発するのはそんなありがちな問いかけだが、「そう決まっているから」以上の説明が出来る人は多くはない。数学の授業で教えてくれるのは『数学の決まり事』であり、『なぜそう決めたのか』ではない。僕自身、理数系に進みながらその本質を理解しようとせず、ただ法則にしたがって問題を解いてきてしまったうちの一人であるが、そんな過去が今更ながら悔やまれる。「7匹と7日が同じってどういうこと?」「なんで式に文字が出てくるの?」「証明ってなんでこんなにめんどくさい方法をしなくちゃいけないの?」「自然数より実数の方が多いの?両方無限なのに?」興味を持つチャンスはたくさんあったはずなのに、全部殺してここまできてしまった。僕が子供の頃に本書を読んでいれば。または誰か先生が読んでくれていたなら、今とは違う世界が見えていたかもしれない。
数学は自然に発生したものではなく、人が世界を記述するために創ったものである。それゆえ、数学には歴史があり、哲学があり、ドラマがある。数学を決まり事としてこなすか、よくわからないものとして諦めるか、または奥深いものだと好きになるか。その道を変える力が、本書にある。