あらすじ
はじめが、だいじ! 寝ころんで読める脳に心地よい線形代数入門。「行列の掛け算は、なぜあんな変な掛け方をするの?」といった誰もが抱く疑問を、ことごとく氷解させる超入門書!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
⚫︎線形代数の基本イメージ
ベクトルや行列の基礎について改めて学びたく、入門書を探していた。ベクトル、行列式、4次元、逆行列、固有値を学んだが、イメージを大切に説明がなされており、線形代数が難解だという印象が無くなった。
4次元の概念の説明は非常に印象的だった。数学上の概念や、相対性理論とのからみから、理解が進んだ。コラムは息抜きと読んでいたが、これも重要な位置付けとなる。
科学の発見とは表現方法の発見。現象はもともとあるもの。モデルを人にとってわかりやすいものとし、モデル上で検討を行う。大切な科学の考え方だと感じた。
Posted by ブクログ
「行列式はその行列を構成するベクトルの平行4辺形面積(または体積)」
ということを軸にしてクラメールの公式、内積・外積、固有値固有ベクトルまで解説。
間に経済学や物理学などでの理論の応用も説明。
線形代数を幾何学な観点から一貫して説明していたので、読んでいても面白かった。
線形代数で抽象的な部分で理解に苦しんでいる人には目からウロコが落ちると思います。
感激の一言!
こんな分かりやすい線形代数の本は初めてです。今まで何気なく計算していた行列式の計算。面積、体積の発想のお陰でイメージが膨らんで線形代数が楽しくなりました。こんな分かりやすく説明してくれる小島先生なら微分積分も楽しく勉強できるのではないかと期待して購入しました。
Posted by ブクログ
・数式は用いつつも基本的に文章で話を進めてくれるため、他の数学参考書にありがちな演習に傾倒してしまうということがなく、また一冊の書物としても十分に楽しめる
・厳密な証明は最低限に抑えているため、極度の煩わしさに悩むことはなく、かつ納得できる範囲まで解説してくれている
・「で結局線形代数って何なの?」という疑問に図形的な側面から教授してくれるため飽きるということがない
・とにかく全編にわたって著者の意気込みが感じられる
固有値の応用など、明らかに理系の知識がないと理解できない部分もごく一部あるが、基本的には文系にすごく優しい本。線形代数の無機質さに脅え、トラウマにもなってしまった人にこそお勧めしたい(僕がそう)。線形代数にとっかかるのにこれ以上の本を僕は寡聞にして知らない。出会えて良かった。
(2006年10月05日)