【感想・ネタバレ】世界は素数でできているのレビュー

あらすじ

本書では、素数についての話を繰り広げる。素数とは、1と自分自身以外では割り切れない2以上の整数のこと。こんなに簡単な素数が、古代から人々を魅惑しているのだ。
2、3、5、7、11……と神出鬼没に表れる素数。不規則に表れるように見えて、妙な規則性があったりする。素数を表す数式はいまだ見つかっていない。バラバラに見える素数だが、実は秘めた威力を持ち、私たちの身近にもあったりする。たとえば、パスワードを安全にするRSA暗号は素数を用いている。
第1部は、「素数入門編」。素数とは何か、どうして注目されるのか、数学者たちは何を見つけてきたのか、そんなことを解説していく。
第2部では、より深い素数の森を散策する。理系の読者には、「なるほど、そういうわけなのか!」とうなってもらえるはずだ。そして、文系の読者には、「へえ! 素数ってそんなに芳醇な世界観を持っているのか」と驚いてもらえるだろう。
本書は、素数のすべてを総合的に解説し、めくるめく素数の世界を探索できる一冊といえるのだ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こんな本が高校の数学の副読本であると大変ありがたい。

筆者の数学への思いが伝わってくるが、それであっても数学者への道は途中で挫折したという。数学は真の天才のみに許される世界なのだろう。

0
2017年12月12日

Posted by ブクログ

素数について数学者の小島寛之が書いた一冊。

後半は難しかったが、素数の魅力を改めて知ることができた。

0
2025年04月26日

Posted by ブクログ

2024年はアメリカで13年と17年の素数ゼミが221年ぶりに同時発生するそうだ。推定一兆匹。前回の1803年はルイジアナ州を買収してる頃で、素数ゼミなんてあまり研究されてないでしょうから、今回すごい発見があるのかも。
素数好きとして読破をトライしてみたものの、中盤以降のガウス、オイラーあたりからはやはり着いて行けなかった。いつか理解できるのだろうか

0
2024年05月13日

Posted by ブクログ

話の内容はとても面白く、ゼータ関数や量子力学の世界までも素数が関連してくるというのは面白かったです。

また、自然数の二条の逆数和などの式は有名ですが、そのような直感とは反した結果になるような数式が数多くあり、その説明についてもしっくりくるものがありました。

ですが、数学的な知識がないと内容が理解しにくい部分があるので、数字が苦手な方はかなり読んでいて疲れるのではないかと思います。

0
2020年01月10日

「学術・語学」ランキング