小島寛之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・数式は用いつつも基本的に文章で話を進めてくれるため、他の数学参考書にありがちな演習に傾倒してしまうということがなく、また一冊の書物としても十分に楽しめる
・厳密な証明は最低限に抑えているため、極度の煩わしさに悩むことはなく、かつ納得できる範囲まで解説してくれている
・「で結局線形代数って何なの?」という疑問に図形的な側面から教授してくれるため飽きるということがない
・とにかく全編にわたって著者の意気込みが感じられる
固有値の応用など、明らかに理系の知識がないと理解できない部分もごく一部あるが、基本的には文系にすごく優しい本。線形代数の無機質さに脅え、トラウマにもなってしまった人にこそお勧め -
Posted by ブクログ
一言で言えば、初学者や数学苦手な人向けに、とことん平易な説明で統計学とは何か、どのように統計数値は導かれ何が分かるのかを解説した書籍です。
とはいえ誰でも理解可能かというと、そうとは限りません。説明自体は簡単ですが、論理構造はやはり数学的であるからです。また、数式を用いた論理の証明はほとんど端折られているため、分かったような分からないようなモヤモヤした感じが残る人にとっては、数学的かつ論理的な解説もないため、違和感が残ったまま先に進まなければならない場面があると思います。
特に第7、8章の正規分布および標準正規分布、そして第13、14章の母集団から導く標本平均とその分布に関する話では、内容 -
Posted by ブクログ
大学時代にも、勤め人時代にも、「統計」は学んだり使ったりしてたけど、理解できてる気がしなかったら、基礎から学び直し。
自分は、数学屋さんではないから、「その本質を理解して、実用できれば良い」と割り切るスタンス。
部分から全体を推測する上で、標準偏差を重要視し、5%のはずすリスクを覚悟して「95%予言的中区間」を定めることで、かなり狭い区間の予言を可能にする。
これをわかりやすいステップで、例題を交えて進めることで、かなりイメージがつくように思う。
超基本ながらも、データにはバラツキがあり、それがプラスにもマイナスにもバラツキ、打ち消しあってゼロにならないように、二乗平均すると標準偏差に -
Posted by ブクログ
ミクロ経済学の基本、とくに需要・供給曲線の意味について、わかりやすく解説している本です。
著者は、宇沢弘文の講演をきっかけに、数学から経済学に転じた経緯を語り、それまで経済学の需要・供給曲線にどのような意味があるのかということを、はっきりとつかめていなかったと述べています。その後、塾の経営者となって現実の経済の動きに触れたことで、需要・供給曲線を効用関数としてとらえるより、選好の理論にもとづいて理解したほうがその意味を明瞭に把握できると考えるようになり、本書でもそうした観点から解説がなされています。
つづいて著者は、ゲーム理論にもとづいて、需要・供給曲線をより明瞭に理解するための見方を示し