入間人間のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほんわか恋愛小説だと思ていたのに、騙された。
表紙詐欺だ。
てっきり猟奇的な方法で彼女を殺した男たちに対する復讐に人生を費やした男の話だと思って読んでいた。
それでも彼女のために人生を費やした男の話というのは変わらないが。
グルメ小説と表現するのは不謹慎だろうか?
それにしても食べ物の恨みは恐ろしい。
そういえば彼女が奪われたところで警察が来ていなかったよな。
なるほどそういうことだったのか。
最後の主人公が本当に芋虫(あるいは達磨)。
個人的には主人公がその後、どんな人生を送ったのかの方が気になる。
自分としてはいつもの入間さんよりもグロ多めだが、最後のどんでん返しなどはいつも通りで、嫌い -
購入済み
読み終わってしまった。
終わらないで欲しかったな…。
もっと20巻とか30巻とか続いて欲しかった。
(読んでる間の睡眠時間は三時間とかで、社会人生活には支障が出るけどニートなら問題ない)
9、10巻はいきなり最終回に向かって駆け抜けて行った感じがするけど、ハッピーエンドだった。
10巻とか駆け抜け過ぎて景色がびゅんびゅん通り過ぎてった気もしたけど、ハッピーエンドだった。
ハッピーエンドだった。
個人的にはもっと掘り下げて欲しかったところも多々あるけれど、終わってしまったものはしょうがない。
…リターンとかしてくれても良かったんだけれどね。 -
Posted by ブクログ
ただ一人の生涯のライバルとの決闘中に発現した、斬り殺される前に戻る能力。
相手を倒さない限り、ループから抜けることができないところを含めて、All You Need Is Killを思い出した。
結果的に、その能力によって何度か命を救われ、独特の剣術を身に着けるが、彼は自分には才能がないから、こんな能力が手に入ったと言っていたが、隻眼隻腕で十分戦えるのは、かなり強いと思う。
ラストには納得した。
生涯のライバルを死に戻りを使わないで倒さないと、戻れないのではないだろうか?
自分が同じような経験をするのは嫌だ。
ただ、ライバルの眼球を自分の目に埋め込んでしまうほど執着するのには、腐った妄想を -
購入済み
今まで読んだ中で一番好きな作品です。今の気持ちは。
読んでる間中ドキドキわくわくが止まらない。
やっぱり、みーくん好きだな~。
文章のいい感じなまわりくどさとかも好きです。
通じるネタとか出てくるともうタマラナイ。
猫伏景子とか、絵師繋がり過ぎて大興奮!
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Posted by ブクログ
「小説家」を軸とした連作短編集。
小説家を目指す者、高校の内から作家デビューした者、
断筆宣言をした者、賞の選考委員を務める者など、
主人公達は立場は違えど、何らかの形で
深く小説というものに関わっている。
短編一作ごとに主人公は変わるが、
トータルとして一つの大きなストーリー...と言うか、
最後の作品が最初につながる「ループ構造」か(^ ^;
何とも衝撃的なタイトルではあるが、
第一作目は実際に「見知らぬバカが全裸で」登場する。
主人公は、小説家を目指す大学生だが、
なぜか全裸バカに気に入られ、まとわりつかれる。
が、この他の作品達も、また様々な形で
「裸」とも関わりを持っている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去作ディスと自虐ネタでマイナスポイント獲得しまくりの本作だが、やっぱり安定して面白い。
読み始めてしまえば入間節満載の飄々とした語りでグイグイ持っていかれるし、中盤から終盤にかけては無理やり収束する展開で否応なしに盛り上がる。
厭世観と裏腹な焦燥感、自己肯定への行程。
ところどころ本当に切実で泣ける。
P320が自分の中でこの作品のハイライト。
「やっぱりどれもこれも、私の小説だったんじゃないか。そうなれば話は別だ、と散らかっている小説に微笑む。愛しているぞ、お前ら。」
ブレないんだよなあ本当。
この「心のブレなさ」が入間作品の根幹の魅力になっていて、いつも心を揺さぶられる。