入間人間のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレやられた。ちょいちょい違和感を感じつつも読み進めて、最後の章でこの本自体の構造に気付いた時に素直に感動した。発想が素晴らしすぎる。
内容的には前巻より面白くて、少しでも創作に携わる人なら結構響くと思う。
時間と集中力を注ぎ込むか事の重要さを思い知らされて、それが格好悪いけど所謂努力、ってヤツだとおもうのだけど、ソレが致命的に不足している自分が情けなくなってくる。
自分は充分な努力すらしてないのかと。
しかも尚、それでも才能の差が埋まらない事をこの本は明示している。
悲しいけどもいつも現実に立ち向かわせてくれる作者に感謝。
文句なく★5つ。書店にて新品購入。
ところでこれのコミカライズって -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ#novel
過去の凄惨な事件で、タイトル通りの狂気の精神状態にされてしまった二人が主人公のダークサイコバカポーデテクティブラノベ(どんなだ)続編。
前巻ラストの爆弾が破裂。主人公の心の結界も破壊され…
とにかく非常に辛い。読みづらいというのもありますけども。彼女の死に様の描写が必要以上で辛い。あまりに救いのない展開が辛い。主人公の精神の崩壊の、その過程が詳らかに過ぎて辛い。
一冊の大半を、主人公が本当の狂気へと至る独白で埋められています。主人公がメタ的作者目線になったり、興味深い展開もあるにはあるのですが…後半は文章的に意味を成さない文字列の羅列が続いて…読んでるこちらが苦しくなる。 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の刹那的でシニカルで死ぬほど自己中心的な、全くブレない立ち位置が厭世的で凄く好き。
その礎となったエピソード(「花咲太郎は覆さない」)の乾いた空気感が特に秀逸と思うが、直前に彼の思想を抽出したかのような印象的な掌編(「この電車の行く先で」)が挿入されている事によってより「表裏」のコントラストが明白になっている気がする。
そう言えば彼の登場するみーまー8巻にも「表裏『あなたの人生がある訳』」という素晴らしいサブタイトルがあったけども、この作者サブタイトルのセンスが鋭すぎて時々ソレだけで泣ける。。
個人的にみーまー>>>越えられない壁>>>花咲太郎> -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当にバカが全裸でやってきますwww
ってどれだけの人がレビューにかいちゃうんだろう。
単に小説として読んじゃうとそんなにおもしろくないかもしれない。
表紙とあとがきを含めて一つの作品になっちゃってるというもの。
ひたすら小説バカばっかりの主人公たち。
どうみても著者の自虐ネタだったり、実体験もまざってるだろうけど、フィクション。そうこれはフィクションです。
そうしてだいたいみんな全裸です。無茶しがやがって!!
そうして問題作たる理由が全裸。じゃなくて、きっとラノベ業界の真実がかかれているからなのでしょう。
この作品をよみおえてみると、小説かいてみたいなー。とか、ひきこもって全力で仕事 -
Posted by ブクログ
“「別に。ただストーカーが、あっちの方にいたわ。多分」
「へぇ、そっか」それは丁度良い。「じゃあ退治してくるよ」
「は?」
彼女が露骨に固まった。そうやって隙だらけに、感情を露出するのは珍しいなぁ。
「複数を単体に出来れば、俺だけでも対処出来るようになるから」
鞄の隙間から、ナイフの柄を彼女に見せる。些か心許ない状態だけど、武器は常備している。退けることも、追い払うこともこの刃では難しいけれど、先端はまだ鋭い。
突き刺すことぐらいなら、出来るだろう。
「いやあのちょっと、待ちなさい」
「講義をサボるわけだから、成果が出るといいんだけど」
「待てと。ウェイト。何を武闘派宣言してるの、優男の外見で -
Posted by ブクログ
傑作でした。なんで入間作品をなんだかんだで読んでしまうんだろうというのに自噴の中で結論がでてしまう作品でした。
20年前の話からはじまる物語ですがここの序章の展開がすごい好きです。余命僅かな僕が既婚の片思いの人にに告白しにいくのですが、道中に包丁で刺されてしまうが構わず続行。そして振られる。
このあたりまでは思わずいつもののりじゃないなという感じで真面目に小説でした。
本編は序章の出来事が現在にどのように影響してて、登場人物がどのような関係なのかわくわくしながら読みました。
で、気がつくといつものようにバカップルの入間節。
そしてその結末と、20年前の出来事結末は?
なんだかんだもういつ -
-