
雪猫さんのレビュー一覧

レビュアー
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購入済み
凄惨な復讐劇
復讐劇ということはタイトルから分かっていましたが思っていたよりハードです。
裏切りというのも、説明文からは最後の瞬間しか伝わってきませんが実際には魔王を倒した後から始まり一年を掛けて様々な信頼していた人に裏切られ続けた果てに殺されます。
その分恨みが濃く煮詰まっており復讐には容赦がありません。
なかなか凄惨な復讐を笑いながら実行するので人によっては嫌な気分になるかもしれません。
まあそういう人はタイトルの時点で興味を示さないとは思いますが(笑)
気にならない人には復讐のカタルシスのようなものを感じられ興味深く読み進められると思います。
復讐対象がホントにゲスいのでなおさら。
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購入済み
本が好き過ぎる女の子を巡る物語
あらすじについては説明文にある通りなのですが、とにかく主人公のマインがとても魅力的です。
女の子としてどうこうではなく、人として好きになれる凄くいいやつ。
本好き、というよりもはや本狂いと言った方がいいくらい(笑)で、本を読みたいがための行動力が引き起こすあれこれが本当に楽しい。
世界観、舞台背景、人物設定がしっかりしていて物語の世界に引き込まれます。
登場人物も皆キャラが立っていてそれぞれ魅力があり、キャラ同士の掛け合いが素晴らしくてついつい読みふけってしまう。
私は特にマインとベンノ、マインと神官長の掛け合いが凄く好きです。
マインがひたすら本にしか興味が無いため恋愛ごとに -
購入済み
甘々ダブル
1巻の時点で登場人物がほぼ主人公とヒロインだけという二人の世界な感じの作品だったので、新ヒロインは難しいのではと思っていました。
出すとしても賑やかしというか、ちょっとした二人の関係を進める障害的な脇役くらいなものかと。
しかしいざ蓋を開けてみれば、甘い・・・
全然脇役なんぞに甘んじる気のない新ヒロインがこれでもかと可愛く攻め立ててきます。
もちろん初代ヒロインも負けじと甘々してくるのでダブルで甘々です。
1巻を楽しめた人は買って損は無いかと。
余談ですが各章タイトルも上手いなと思いました。
最初は誤字かなと思ってましたが途中でなるほどと思わされましたね。 -
購入済み
凄く可愛いめんどくさい女の子
ファンだからこそ推しを好きになってはいけないと思う男の子と、自身の立場と信条ゆえに誰かを好きになってはいけないと思う女の子。
そんな二人が惹かれ合いながらもお互いそれを認められず・・・というお話。
特徴的なのは女の子の性格ですね。
凄くめんどくさい。ホントに。なのに凄く可愛い。不思議。
特に終盤の言動なんかは本当に「はあああああ!?」って言いたくなるようなレベルなのに、理由が理由なのでそれすらもひっくるめてめっちゃ可愛く思えるから面白い。
この子を魅力的だと思えるかどうかが全てだと思います。
自分は試し読みしていいなと思えたので購入しました。
まずは試し読みしてみることを -
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購入済み
笑える全方位勘違いラブコメ
主人公が勘違い男だったりヒロインが勘違い女だったりなラブコメは数多くありますが、この作品では主要な登場人物みんながそれぞれ別方向に勘違いしてます。
会話が一見噛み合っているようでいて、実はお互い前提が違っているので何言ってるんだこいつらな状態ながらもなぜか会話はとんとん進んでいくカオスっぷりが楽しいです。
ていうかお前ら全員思い込み激しすぎだろと(笑)
かるーく読めるいい意味での「ライト」ノベルなので、なんか軽く読みたいなって時にはいい作品だと思います。
しかし説明文が短くてどんな作品か伝わらないのでもったいないなと。
試し読みはかなり多めなので気になったのならとりあえず試し読み -
ネタバレ 購入済み
「最強」ってそれかあ・・・
序盤から中盤まではWeb系小説としては結構丁寧に描かれていて好感が持てました。
各キャラがスタンダードながらキャラ立ちしていて分かりやすく、主人公も好ましい人柄で、弱いなりに知識を得る努力をし、戦闘でもなんとか工夫をして頑張る様が応援したくなります。
特に前半ラストでの大物相手の戦闘では、戦闘用ではない錬成というスキルを駆使して必死で仲間を守ろうとする姿にハラハラしました。
中盤までは十分に面白く、先が気になるいい小説だったと思います。
ただ中盤で事件が起きて、それによってタイトルの「最強」要素が手に入るのですがそれが・・・
以下ネタバレです
銃でした。
鉱物 -
ネタバレ
小中学生向けかな・・・
うーんちょっとストーリーや文章が稚拙かなと。
説明文の嫌われ者と透明人間というところから、てっきり表では嫌われながら裏では透明になって女の子を助けて、後々に相手がそれに気付いてっていう評価反転系かと思ったのですが。
特にそういうわけではなく最初から思いっきり顔見せしてて、透明人間の能力のことも周りに知られてて、透明能力は単に俺つえーするためのものでした。なんともったいない。
知識不足なのか世界観もちょっとおかしく、子爵の嫡男である主人公が普通に王族の姫とタメ口で話してます。
おまけに姫の従兄弟=王族をボッコボコにしますが特に問題にもなりません。
子爵って爵位の中でも下級に分類され -
タイトルに似合わぬ骨太な戦記
中世の中華大陸をモデルにした世界観で、腐敗しつつも強大な帝国と辺境の遊牧民族との争いが舞台になります。
主人公の晴凛は優秀な兄達に比べ冴えない自分に自信を失い無気力な日々を過ごしていますが、とあるきっかけから遊牧民族の姫の家庭教師になることとなり辺境へ赴きます。
そこで騒がしくも穏やかな日々を過ごしているさなか帝国と辺境の関係に亀裂が生じ・・・というところから物語が動き始めます。
まずなにより、後半の戦記ものに入ってからが凄く面白い。
タイトルからは想像できない骨太さで、戦のシーンの描写も非常に精細で臨場感があります。
また戦場での戦いだけでなく塩の重要さなど戦略的な見地の描写が -
本が好き過ぎる女の子を巡る物語
あらすじについては説明文にある通りなのですが、とにかく主人公のマインがとても魅力的です。
女の子としてどうこうではなく、人として好きになれる凄くいいやつ。
本好き、というよりもはや本狂いと言った方がいいくらい(笑)で、本を読みたいがための行動力が引き起こすあれこれが本当に楽しい。
世界観、舞台背景、人物設定がしっかりしていて物語の世界に引き込まれます。
登場人物も皆キャラが立っていてそれぞれ魅力があり、キャラ同士の掛け合いが素晴らしくてついつい読みふけってしまう。
私は特にマインとベンノ、マインと神官長の掛け合いが凄く好きです。
マインがひたすら本にしか興味が無いため恋愛ごとに -
ついつい続きを買ってしまう
現代日本風の世界が舞台なのですが、この世界では一部の人は強い個性を持って生まれてきます。
個性といいますが役割と言った方が近いですね。
戦士とか魔法使いとかで、ちょっと怖いのは性格までもそれに引きずられること。
侍は着物でござる口調とか忍者は気付くと隠れてるとか。
そんな個性者達の中でも特別視されるのが勇者と魔王なんですが、なぜか一般人(この学校では村人扱い)の主人公が魔王に目をつけられ物語が始まります。
魔王の個性を持つ竜ヶ峯は普段は大人しい普通の子なのに実は裏では常に世界を滅ぼす方法を考えているちょっと危ない子。
ただその方法がちょっと、いやかなりズレてるので企んだようにい -
美女と野獣なファンタジー
主人公が獣人です。
それもネコ耳とかそんなレベルでなくまるっきり二足歩行する獣です、見た目は。
この1巻の表紙には出ていませんが2巻の表紙で座られてるのが主人公ですね。
仲間やヒロインが獣人というのは多々ありますが主人公がとは珍しい。
物語は魔法/魔術を題材にしたファンタジーで、軽くミステリー的な要素が入ってます。
序盤に事件が発生して、旅を進めるうちに少しずつ事実が明らかになっていって、最後に犯人というか黒幕的な人物と対決、と。
あまり戦闘には重点がおかれておらず、どちらかと言えば人との繋がりや説得など頭を使う方で解決を目指します。
ただ3巻まで読みましたが総じて黒幕が甘い -
好感のもてる自称ゲスな主人公
主人公の特色は簡単に言えば「動じない」こと。
異世界に呼ばれて目の前にとんでもない化物がいても「死んだかな。でも仕方ないか」って思えるような。
かと言って悲観キャラというわけでもなく、感情が無いクール系というわけでもなく、基本普通のやつなんですがなんでもすぐ受け入れられる的な。
一応そういう風になった原因となる出来事が過去にあったようですがこの巻ではまだ詳細は語られません。
人によっては「ねーよ」って感じて受け付けないかもしれませんが、個人的にはさっぱりしていて気に入りました。
自身をゲスと言いますがそこまでゲスいことはしません。
というか作品全体がギャグテイストなので、全体的 -
結局俺つえーなのが残念
序盤については説明文の通りなのですが、奴隷商になってからは基本的に一章に一人の奴隷をプランニングという流れで進みます。
奴隷の抱えている問題や希望・夢などを鑑定スキルで導き出し、彼/彼女がその夢を叶えられるように手助けをする。
悪くはないのですが、端的に言うと平凡です。
特におかしい点もないのですが小さくまとまってしまっているというか。
章ごとに起承転結はあるのですが、特に盛り上がることもなく淡々と進み終わります。
うまくまとまっているとは思うんですけどね。
一番残念なのが、主人公がどんどんチートスキルを身に着けていって結局俺つえーになってしまうところです。
強力な鑑定ス -
購入済み
極めて標準的な面白さ
普通に面白い、けれど特筆すべき点も特にないかな。
悪い点も見当たらず、主人公はほどほどにカッコよくて、ヒロインはほどほどに可愛くて、脇役もほどほどにキャラが立ってる。
ストーリーもまあテンプレながらも楽しく読めるし、テキストも特に違和感を感じるような箇所はなし。
極めて標準的な「ラノベ」と言えるでしょう。
ただ、これが500円くらいの普通のラノベ価格だったら「悪くないよー」って勧められるのですが、なろう価格1300円ですからねえ・・・
内容的には★4くらいは上げてもいいかなと思いますが、価格を考えると下げざるをえない。
なんでなろう系というかWeb発ものはこんな異常な価格設定な -
購入済み
ゆっくりと進んでいく二人の関係
電波女や嘘つきみーちゃんで有名な入門人間氏の百合もの。
百合とはいうもののゆるゆり以上、マリみて未満くらいのゆるーい感じのお話。
ガチガチのものより恋愛未満くらいのが好きという方にはお勧めです。
安達としまむらは花のJKでありながら二人とも周りと積極的に交流を持とうとしない子たち。
安達は一人でいる方が楽だと感じるようなタイプで、しまむらは良くも悪くも周りを気にしない、いてもいなくてもどっちでもというタイプ。
そんな二人がたまたま体育館の二階で鉢合わせし意気投合、というわけでもなく、なんとなーく一緒にいたらなんとなーく居心地が良かったのでそのままダラダラと過ごしていく。
そんな -
二人の関係性がとても魅力的
ポリフォニカは世界観が良くて全シリーズ好きなのですが、本道の赤と並んで一番好きなのがこの黒。
精霊が存在するというファンタジックな世界で警察官というある種現実味あふれる職業に身をおく二人のコンビが主人公です。
物語の形態としてはミステリー・推理モノに近いのですが、精霊が絡んでくるのでトリックや推理方法なども一味違ったものになっています。
その分本格的な推理小説愛好家の人には受け入れ難い部分はあるかもしれません。
あくまでラノベなのでそういったファンタジックな部分も気にならない、むしろ面白そうと思える人にお勧めです。
主人公コンビ二人の関係性がとても魅力的です。
いわゆる恋愛 -
4巻までが特別価格
4巻までは756円だったVividColorシリーズ。
この5巻は1,058円となっています。
ページ数による多少の増減などはよくあることですが、いきなりの4割増には驚きました。
この値段設定について角川に問い合わせてみたところ下記の回答を頂きました。
「4巻までは紙本より遅れての販売だったこと、彩色版を多くの方に読んで頂きたかったことから特別に価格を下げて設定していました。
今回の5巻は紙本と同時発売のため通常通り紙本と同価格での設定となっています」
つまり4巻までの方が特別であり、この5巻も恐らく以降の巻も1,058円程が基本価格となるようです。
モノクロ版が626円 -
色が付いてぐっと華やかに
物語の内容についてはモノクロ版の方にレビューがあるかと思うので、こちら特有のカラーである点を。
端的に言って、とても綺麗です。
正直漫画をカラーで読むことに多少抵抗がありましたが実際に読み始めたら全く違和感なく入り込めました。
色も、かつてのゲームボーイカラーのように機械的に付けているのかと思っていましたが、とても丁寧に彩色されていてちゃんと一個の作品として作られているんだなと感心しました。
肌が肌色なだけでぐっと臨場感が増しますし、なによりなのはの髪が橙色、フェイトの髪が金色なだけでカラーにしてよかったと思えます。
モノクロ版に比べて多少値は上がってしまいますが、ファンであれば