山口貴由のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯にて「我々はまだ山口貴由の真の才能を知らなかった!」との触れ込みがあるけれど、確かに作者の新境地を感じさせる作品。
作者には珍しく現実の世界を舞台にしているけれど、主人公の独白や対話、その生き方等の醸し出す特異な空気を現実の世界に置くことで、作者のこれまでのSFやファンタジー、時代物よりもずっと異形感があるように思う。
台詞や登場人物の立ち姿は、今回もいちいち格好良い。
主人公の過去に何があったのか、これから何を為すのか。まずはその過去が、次巻で描かれそうなところ。
前回の『衛府の七忍』は終盤の駆け足があまりにも残念だったので、今回は気の済むところまで描き上げてほしいところ。 -
ネタバレ 購入済み
今号はラインナップが神
サンボル、らーめん、血が掲載されていて本当に感謝です。
内容はもちろんグッドです。
自然派ママさん達の話がありました。私自身、このような方達と出会ったことがあり、とてもリアルに描かれていると感じました。どうしてそこに行き着いたかが大事で、自然派コミュティがママさんたちにとっての拠り所になっているんですよね。
医療者はどうしても怒りや呆れの気持ちを抱いてしまうけど、医療が敵になってはいけないとあらためて感じました。
しかし、自然派ママさんのボスが薬剤師っていうのもまたリアル、、なんでそっち行くんや!って人が一定数出てくるんですよね、、
毎巻、多少のドラマ感はあるにしろ大事なところは非常 -
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ネタバレ 購入済み
表紙のガンダムだけじゃない!
アナハナイムの幹部が時代を先読みしているのを実感できます!サンダーボルトはパラレルワールドって感想をよく聞きますがそんな偏見を持ってちゃ勿体ない!いいですよね政治的駆け引き( *'艸`)
裏切者がいるテンプレまでしっかり用意されています。
カラーイラストの連邦ゲルググだけでもおなかいっぱいですがジムカスもかっこいいです。
最新型ということでランドセルが洗練されていたりとバックグラウンドがしっかりしているのもあいかわらず良きです。黒塗り顔のジムカスが悪役風過ぎて笑う。
欲を言えばタイコンデロガはもっとスパルタン似のほが良かったかな。わざわざアルビオンとかに似せずに太田垣ペガ -
ネタバレ 購入済み
なかなか「決戦」に入らず
サンボルに限ってのレビューです。
難民をコロニーに輸送する船とそのクルーたちの奮闘、受け入れるコロニー側の努力、そして、というドラマ。素直に感動したいところだが、この陣営は宗教団体なのだ。「こんなに熱く一生懸命頑張る人たちを読者諸氏はまだ疑ってかかるのか」と作者から踏み絵を示されたかのような気持ちだ。そして、この巻はカットしても前後がそう破綻なく繋がりうるところである。なかなか「決戦」に入らず、その手前で「ああ、これも」というプラスアルファの展開。読みごたえはあったし、作者の手腕には依然敬意を表さざるを得ないところだが、メインの展開を力強くお願いしたい。 -
購入済み
覇権安定論
米国が覇権を有して、世界は安定していた。中国の台頭でこれが揺らいでいる。覇者はときに横暴であり、革命家は民草から見て奇異に映る。首をすげ替えても、制度は変わらず、弱肉強食は続く。何をもって平和とするか、この定義は、立場によって異なる。万人に共通な平和は無い。
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購入済み
全身が震える読後感
一般的な歴史の表舞台の江戸とはまた遠い、駿河における小さき二人の武士に焦点を当てた物語。
何も知らぬ者からみたらただの無名な小さき者共のとらぬ鍔迫り合いだが、当人の間にあるドラマは壮絶なもの。
最終話で象徴される「ドラマ」の見え方に身震いしてしまった。
全てが美しい作品。
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んんん?!
ようやく集結だ!これからどうなるんだろう!いつまで描いてくれるんだろう!という期待をしていましたが、完結していたことを知り···寂しさと、やるせなさ等等、訳わからんちん状態で恐る恐る見ました。
笑った···まだまだパワーを感じるので、なんか、寂しい···けど、とりあえずはこの状態がハッピーなのかも··とは思います···ヒロシ元気そうでよかった。