山口貴由のレビュー一覧

  • エクゾスカル零 7
    了解した。
    でも、それは許せない。

    理解が必ずしも和解に結びつかないこともある。
    それぞれの「正義」が違うから。

    お互いの「正義」を認め合いながらも、最終的には自分の「正義」を貫くのなら、それは理解できていようが、できていなかろうが、変わらないような気もします。

    そして、新章始まりました。
  • 衛府の七忍 4
    シグルイのような絵のテンションのままふつうにボケを入れてくるので「え…これ、笑っていいの?」となってしまう。

    幻之介とタケルの融合とか本当すさまじくて哀しいシーンだったけど、そのあとの秀頼の顛末で全部持っていかれてしまった。

    あとチェスト。誤チェストの人、意外と重要キャラだった。
  • 衛府の七忍 4
    この幻之介はあの源之助ではないけれど、自分の意志で忠の道から外れられたのを見ると、しみじみ良かったと思ってしまう。
    第六の怨身忍者・雹鬼の話は、これまでと違い敵役・覇府側からの視点。武蔵も薩摩勢もどんどん魅力を増してきたけど、どう決着をつける気なんだろう。
  • 衛府の七忍 3
    登場人物もストーリーも自由自在に展開する漫画だけれど、その中でもさらに波裸羅様が自由すぎる。外見も言動もすべてが過剰で異常で、痛快。
  • 衛府の七忍 1
    山口貴由の描く、熱く破天荒な忍者バトル。
    前作『エグゾスカル零』での鬱々たる雰囲気から一転、たとえば同作者の『蛮勇引力』頃の、痛快な反権力バトル漫画の熱気を出し切っている。
    山口貴由にしかできない暑苦しいほどの台詞回しと、時代遅れなほどのヒーロー像。読んでいて、ただただ面白い。
  • 衛府の七忍 3
    忍法帖、あるいは特撮的センス溢れる敵デザイン。『シグルイ』は「シリアスな笑い」が受けていた感があったけど、それを損なわず「狙った笑い」も盛り込んでくるあたり凄いというか、多少肩の力を抜いて楽しめる部分もあり。

    怨身忍者は流浪の民、化外の民の血を継ぐ者ということですが、波裸羅様もそっち側に付くような...続きを読む
  • シグルイ 15
    凛然といま閃く虐げ 隻腕の剣士 饗宴に招かれし あた能わず 裃かみしも 尾張なり紀州なり 自己の存在など刹那に散り行く儚きもの 死桜 春日局 乳母うば 落胤らくいん 灯ともしび 野心を満たす為に昇ってきたのではない…人間に優劣をつける階級社会を否定する為に昇ってきたのだ 斬りたいから斬りに行くそれだ...続きを読む
  • シグルイ 11
    画策 よう擁する こうし後嗣として寵愛された驕児きょうじ 得体の知れぬ不満 雪千代の介錯は首の皮一枚を残す見事な業前であった きゃつ彼奴は天稟てんぴんの才 上意 こそばゆい 千加さまは…男子おのこ… 屈木頑之助 不憫 その特異な重心により容易に転倒を招いた 家畜以下の生物 兜投げ 可憐なる抗議 舟木...続きを読む
  • シグルイ 4
    ほのかな思慕を胸に秘め 峻別 許婚 領主の思召 粗相のなきよう 生命存続の危機に際した時人間は本能的にそれを回避する方法を記憶の中から探し出そうとするそれが死ぬ間際に見る記憶の走馬灯の真相である 将軍家光の実弟徳川忠長 人目なくば斬り剥ぎも日常茶飯事という不逞の輩である 侠客 鉄扇 牢人者 京で吉岡...続きを読む
  • シグルイ 2
    菊川の里 介抱 一陣の風 丸石=夜泣石 船木道場の兵馬数馬はその日も同時に達した 男娼 安堵 酒と色に溺れた後は汚れを落とす意味で日坂宿に程近い比乃坂神社に参拝してから帰宅するのが常であった もののふ武士の作法ならい 金剛力士 兜割り 己おれの方が速い 相討ちでは困るのだ その間合いに入ることは死を...続きを読む
  • シグルイ 3
    不退転の血戦 双竜 天賦の剣才 栄達を夢見る 異常なる鍛錬 より優れた「種」 妄執に囚われ 跡目 今や三重の純情思慕をも手中に収め、伊良子は甘美な順風に酔いさらに膨らむおのが野望に身を焦がすばかり。 不義密通が発覚 憤怒の炎が渦巻き いくの乳首を噛み食す牛股権左衛門 真珠のように白い胸椎 瞬またたき...続きを読む
  • シグルイ 1
    美しく、残酷に。 駿府城領主徳川忠長 自刃 陰腹かげばら 諫言かんげん 天下は既に泰平 翻意=反抗する気持ち 駿河五十五万石 暗君 濃尾無双 不覚傷 背面の隆り 沈痛 弔辞のそれ 武門の誉れ 封建社会の完成系は少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ 隻腕と盲目の剣士 差配 不屈の精...続きを読む
  • 開花のススメ 3
    乙女心だからできる熱をもったラストバトルは圧巻。表現の追いつかない所はちらほらあったけど(掲載誌のやりにくさもあったと思う)高い到達イメージに迫った完結だったと思う。
  • シグルイ 8
    藤木VS伊良子の果し合い。
    伊良子の上段に藤木は刀をかつぎ背を向ける構えで応戦。伊良子の姿を刀面に映す紐鏡から右に飛ぶ飛猿、伊良子は片手念仏鎬受けで受け止める。柔術のようなマウントの取り合い。伊良子は盗んだ技の流れ星を繰り出し、藤木は茎受けでしのぐ。さて。
  • シグルイ 9
    伊良子vs牛股。ばらばらの肉片で攪乱して仕留める作戦。
    この牛股、自らの手で去勢してた。
    藤木は片腕をなくす。
  • シグルイ 3
    この巻で伊良子が両眼を斬られるいきさつが判明する。岩本虎眼による秘奥伝授の際にできたものだ。ここから!
  • 衛府の七忍 1
    リアルタッチのグロ描写なものの、台詞回しなんかは妙にコミカルで現代調。シグルイ以前のノリともまた違う、新たな山口貴由漫画。
  • エクゾスカル零 8
    完全平等の世界が実現するということは
    各個人の、認知の差異が完全になくなるということ
    つまり文化が否定されるということで、その意味では
    「到達者」こそ、正しく進化した人類の姿と言えるんだ
    だけど人間がそれを拒みたくなるのも道理
    文化的な歴史こそ、人間が人間らしくあるために必要な
    アイデンティティーと...続きを読む
  • エクゾスカル零 8
    ついに完結!
    ・・なのですが、これでいいのか!?(;´∀`)
    作者が伝えたかったであろうテーマが別のキャラによって敗れることで「己の正義を貫け」と言ってくれているのなら納得できる・・かな。
    そういうのを語るのが面白い作品に仕上がりました。
  • エクゾスカル零 8
    『覚悟のススメ』新章もついに完結。
    覚悟の「人類に明日などない。今日この日があるだけだ」というセリフに、この作品の全てが凝縮されている。

    作者の山口先生のあとがきは、相変わらず魂からの叫びであり、心に生きる希望を灯してくれる。
    次回作『衛府の七忍』にも大いに期待しています!