柏井壽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初はなんとなく買った本だったけど、普通の旅行ガイドとは違って、料理や文化の紹介がすごく魅力的だった。読んでいるだけでお腹が空いてくるし、「ここ行ってみたい!」って思わせるような文章で、気づけば夢中になっていた。
ただ、京都の地名はとにかく難しくて、全然読めないし覚えられない。本を読みながら何度も戻って確認したり、検索したり…。自分の記憶力の悪さを実感する場面もあったけど、それでも楽しく読み進められた。
言葉に関する話も面白かった。たとえば「ぶぶ漬けでもどうどす?」が、単なる嫌味じゃなく、実は相手を気遣う言葉でもあると知って驚いた。京都の人は気が強いと言われがちだけど、それって東京とは言葉 -
Posted by ブクログ
ネタバレ通常営業(?)に戻って一安心。
お店と住居の場所を移したので、京都駅から鴨川食堂に向かう冒頭お約束の描写がこれまでと変わった。
舞台を上賀茂のあたりに移した理由はやはり、鴨川食堂のあった場所が、しもたや風の食堂が存在するのにふさわしい風景ではなくなってしまったためだろう。
流さんの料理がもう食べられなくなってしまうのではと心配していたけれど、古民家ふうの探偵事務所では、話を聞く前に、以前のように流が作った八寸のようなおまかせ料理を出す。
食堂の方はこいしと浩に任せてしまったから、食探しを依頼した人しか、流さんの料理を口にすることができなくなったという事?
まるで隠れ家レストラン、とても贅沢。