柏井壽のレビュー一覧
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ネタバレ父の鴨川流(かもがわ ながれ)が食堂の担当、娘の鴨川こいしが探偵の担当、鴨川食堂シリーズ第九弾。
このシリーズ、たまに腹の立つ男が出てきますが、今回もかなり突出した奴が出てきます。
そして、まるで口直しのように真逆の人物も登場するのは作者の優しさか。
貧しい子供にもたくさん食べさせてやりたい、そういう動機で料理を作る人を天使だと思いました。
さまざまなお客さんたちに、こいしがいちいち感情むき出しで(もちろん、お客さんの前では少し押さえていますが)怒ったり涙したりするのを、最初の頃は大人げないなあと思っていましたが、これはもしかすると読者目線なのかなと気づきました。
お父ちゃんの、忘れたふりしてわざと言わんのも優しさ。
そして、うちは人探しはしないんですと言いつつ、相変わらず掟破りの父娘でした。
流さんの「おまかせ」料理は季節感たっぷり。
毎回頭の中で一生懸命想像しています。
第一話 焼鳥
離れて暮らしていた父と最後に食べた焼鳥を、婚約者にも食べさせてあげたいというけれど・・・
第二話 駅弁
老画家が妻に秘めた、スケッチ旅行中の思い出の駅弁
第三話 イタリアン
癌で逝った夫が残したノートに心乱れる
第四話 巻き寿司
食探しで金儲け!?こいし怒る
第五話 フィッシュアンドチップス
志を継ぐことは彼が望むことなのか
第六話 すき焼き
もしも自分が入れ替わっていたら・・・という、双子の兄の涙。
著者の他の作品「京都スタアホテル」の中で、自分は鴨川食堂の役に立っていないのではないかと悩んでいたこいしだが、今回はいい仕事をしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ京都は下鴨にある老舗料亭『糺ノ森山荘(ただすのもりさんそう)』の九代目を継いだ朱堂明美(すどう あけみ)の一年。
先に、明美の夫であり、入り婿で八代目を継いだ朱堂旬(すどう しゅん)が主人公の「京都下鴨なぞとき写真帖」という作品がある。
そこに、若女将の明美の名前は出るのだが、いっかなご本人が出てこないので、謎だった。
今度は明美が主役の物語。
主人が家族にも店にも隠し事って、どんな夫婦やねん、二人とも「外商」と理屈つけてそれぞれ勝手に外出ばかり。
と思っていたら、自宅で食卓を囲む二人は、なかなか良い夫婦で安心した。
夕食にはワイン傾けて、ね。
明美は、八代目の旬にいろいろ相談するのだが、いつも決まって「きみの好きなようにすればいいよ」と言うばかり。
無責任な男だなあー、と横目でにらみたくなるのだが、その実、しっかりアドバイスをしてくるのである。
いや、むしろ旬が黒幕?
一方、旬の隠し事に明美は薄々感づいている。
京女は、何もかも知った上で男を泳がせている、みたいなことを聞いた事があるけれど、相手の旬は京男ではないところが、違った関係をうむのかも。
ひとつ気になったのが「写真帖」で触れられていた旬の出身と、今回、明美が言っている旬の旧姓が違うこと。
まあ、何でもかんでも白黒はっきりさせんでもええ、という事にしておきます。
料理対決も、とても美味しそうだったし、美味しいだけでなく毎回、料理にとって大切なこと、料亭にとって大切なこと、夫婦にとって大切なことなどがさりげなく書かれているのが良い。
朝ドラ名物みたいな「立ち聞き」には、古い建物の壁の薄さが貢献している。
改装せんでもええです。
京都ならではの、ちょっと不思議な出来事もあり、ちゃんと謎解きもあり、次回が楽しみです。
明美さん、好きになりました。応援したい!
二人の板長さんたちの料理対決もまた楽しみです。
第一話 イワシ料理対決
第二話 筍料理対決
第三話 鱧料理対決
第四話 もみじ弁当対決
第五話 肉料理対決
「写真帖」を読んでいなくても問題なく楽しめるし、その上で「金田一ムートン」って何?!と気になったら読んでみるといいかもです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1章 しずかな京都の歩き方
第2章 しずかな寺社仏閣をめぐる
第3章 京の言葉遣いを知る
第4章 しずかな京都を味わる
<内容>
「しずかな」は、コロナ禍の京都を示したものであり、それは20世紀までの京都であった。著者は、コロナ後もその”しずかな”京都が戻ることを願って、このタイトルにしたそうだ。有名な所とそうでないところが3:7くらいかな?「床もみじ」の岩倉実相院。JR東海のCMから、圧倒的に有名になったが、近年は落ち着いてきたらしい(写真が撮れないのがいいのかも?)。そして著者の真骨頂は京都の食べもの。今回もハズレはなさそうだ。 -
ネタバレ 購入済み
和菓子が、美味しそう….….
鴨川食堂を彷彿とさせる、お料理の描写も、素晴らしいし美味しそうだけれど、一番は、朝、葵さんが点ててくれるお抹茶と出てくる和菓子。出てくるお料理以上に、美味しそう。食べてみたい….….というより、見てみたい。