あらすじ
“運命が変わる”おもてなしを、あなたに。
創業・明治三十年。老舗ホテル「京都スタアホテル」の自慢は、フレンチから鮨まで、全部で十二もある多彩なレストランの数々。
そんなホテルでレストランバーの支配人を務める北大路直哉は、頼れるチーフマネージャーの白川雪と、店を切り盛りする一流シェフや板前たちとともに、今宵も様々な迷いを抱えるお客様たちを出迎える――。
仕事に暮らしと、すれ違う夫婦が割烹で頼んだ「和の牛カツレツ」。結婚披露宴前夜、二人で過ごす母と娘が亡き父に贈る思い出の「エビドリア」……おいしい「食」で、心が再び輝き出す。
『極みの京都』『鴨川食堂』でおなじみ、京都を知り尽くした著者が描くハートフルストーリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ストーリーテラーが印象的で、ホテルや登場する人物を予め知ることで、物語にスッと馴染んでいけました。
コロナ禍での不安な日々とそれぞれの暮らしに与えた影響、それでも良い方向へ繋いでいけるという希望があり、前向きな気持ちで読み終えることが出来ました。
Posted by ブクログ
柏井さんらしい、人の人情が味わえる作品。
鴨川食堂のこいしちゃんが出てくるのも、柏井さんの作品を読んでる人なら、面白さも倍増します。
ホテルという限られた空間の中で様々な人間模様がこんな形で物語として語られるのはとても良いですね!
Posted by ブクログ
「鴨川食堂」の こいしちゃん 目当てで、お取り寄せしてもらったんだけれど、他のお話も素敵だったわ~(*´∇`*)特に第三話の白蓮のお話が…(´_`。)゙料飲部門のお話だから、素敵な料理もたくさん!(*゚Д゚*)レストランバーの支配人、北大路さんにもっと素敵なお話しをお聞きしたいわ~(ノ´∀`*)
Posted by ブクログ
京都のホテルのお話。ホテルがなじみになるってなんだかVIPなイメージ。どのお話にも温かみがあって、このホテルに行ってみたいと思った。
こいしちゃんも登場!家族経営ってそりゃ悩むよねぇ。
Posted by ブクログ
ホテルといえば寝る場所って感じで、
ホテル内できちんと食事したことは一度だけ。
すっごく贅沢したなあ、
私、大人になったなあ、と思った。
機会があればまた、ホテルのおもてなしを
受けてみたいものだわ。
Posted by ブクログ
お料理がどれも美味しそう…
一番食べたくなったのは握り寿司です(笑)
霞山さんのお話、最初は霞山さんのキャラが強烈でどうかなあと思いましたが、一番好きなお話でした。
Posted by ブクログ
ホテルの食事って特別だから。
以前母と2人でホテルディナーを予約して、母の日だからとサプライズでカーネーションをくれたうえに写真まで撮っていただいたことを思い出しました。私は母の日なんて忘れていたのに…。
記念日には予約してホテルディナーをしたくなりますね。
Posted by ブクログ
架空の京都の老舗ホテルを贔屓にしている客とホテルのレストランとの心温まるエピソード。ホテルが自らを律しながらも、お客様の人生をそっと後押しする。
色々と趣向を凝らした料理の数々も登場する。食べてみたい。
コロナ禍の社会を描いた小説を初めて読んだ。
Posted by ブクログ
京都スタアホテルの様々なレストランを舞台にした短編。鴨川食堂のキャラも出てきて嬉しかった。鴨川食堂と同じ世界なんだ。
どのお話もやさしくてあたたかくてとても素敵なお話だった。
Posted by ブクログ
ホテルの館内レストランバーの支配人北大路直哉が案内したお客様が、美味しい料理と細やかな心遣いで笑顔になっていく。スタッフとお客様の距離感が絶妙な京都スタアホテルのお話の続きが読みたい。
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最近コロナ禍を反映した小説にしばしば遭遇します。そのたびに、ちゃっちゃと時世を盛り込んで書ける作家ってすげぇなと思います。
コロナで客もまばらなホテルのレストラン。たとえ客がひと組であっても開けるであろうそれぞれの店。ただ食事に来ただけではない客たちは、今日この席にさまざまな想いを抱いています。その想いを汲み取り、最大限のもてなしに努めるスタッフの面々。
さすがの作家も終日酒類提供禁止の日まで来るとは想像しなかったでしょうから(^^;、お料理とアルコールをきっちりペアリング。
今だからこその心洗われる話ばかり。
Posted by ブクログ
ホテルのレストランという特別な場所での食事は、日常を離れる心地がする。
ここで描かれるお客様は常連さんが多いようだが、その中でも特別な「ある日」が描かれている。
二人の人生の転機の日であったり
ここでしか話せない悩みであったり
新しい門出への思いであったり
どれも家族のドラマであることが共通点で、皆、ここにはいない人の話をする。
新しい道に進むために過去を振り返らないという人もいるが、この作品に登場する人たちは、今まで積み上げてきた縁をとりわけ大切にしているようだ。
「ホテル」という場においては、もちろんお客さまが主役で、ホテルマンは徹底的に裏方である。
けれど、この小説では、表から見るとお客さまたちのドラマだけれど、くるっとセットが回って裏側が見えると、実はホテルマンたちの仕事が主役になる。
リバーシブルなお仕立ての小説なのだ。
こういうご時世、京都に旅行に行きたくても行けない。
こういうご時世でなくても、高級老舗ホテルには行きたくたも行けない。
そんな心を満たして、幸せな気持ちにしてくれる作品だ。
勤続二十三年で、『京都スタアホテル』館内レストランバーの支配人となった
北大路直哉(きたおおじ なおや)がご案内する。
第一話 『禊川茶寮』の再婚ごはん
第二話 『綾錦』のひとり鮨
第三話 『白蓮』の親子ごはん
第四話 『風花』のたそがれごはん
第五話 『アクア』の嫁ぎごはん
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なんと「鴨川食堂」の、こいしちゃんも登場!
おとうちゃん大好きなこいしちゃんにも、そんな悩みがあったんですね。
Posted by ブクログ
柏井さんの小説が大好きで、新刊を待ちわびていたので、読めてとても嬉しいです。こんどは、なんと和食にフレンチに中華に…という超豪華版!また、ホテルによく滞在する私としては、ホテルマンの仕事を描いているところも魅力的なところ。こんなホテル本当に欲しい!そして、常連になって大切にされたい!!
こいしちゃんも出てきてビックリでした。続刊出て欲しい〰️
Posted by ブクログ
こういうごはん小説がたくさんある中で、出てくる食事も人間ドラマもピカイチでした。お寿司も中華もカツレツも美味しそうだったなあー!
こいしちゃんが出てきて嬉しかったですが、ドラマしか見たことないので小説も読んでみます。
Posted by ブクログ
コロナ禍の京都シティホテルが舞台の短編集。
美味しさよりもホテルのお客様のエピソードがメインのお話。
ホテルマンとホテルのレストランのおもてなしでお客様の人生が少し暖かくなるお話が詰まっていました。
Posted by ブクログ
ちゃんとコロナ禍を描いてくれてるとホッとする。もうこれが普通だしな。ホテルオークラ京都らしきホテルをモデルにした話で、ホテル内の飲食店でのいい話。鴨川食堂のこいしちゃんも登場。美味しそうな話ばかりだが、私には縁がないなあ・・・
Posted by ブクログ
いいですねぇ。
他のシリーズの主人公も登場していて、びっくり。
彼女みたいに、こんなホテルを気兼ねなく利用できる人になりたいです。
1作品ずつ、じっくりと読み込めました。
Posted by ブクログ
京都スタアホテルは12もにもある。その総支配人の行き届いたサービスは本の中では素晴らしいが実際にこんなホテルがあるかなぁ。全てに気遣いが出来素晴らしいホテル、もしあるのであれば1度は行ってみたいメイドの土産として。
Posted by ブクログ
伝統と格式を持った京都のスタアホテルをコロナ禍のもとで訪れるお客様たちを支配人の北大路や料理長たちがもてなす。
5話のショートストーリーからなりますが、2話目の「綾錦」のひとり鮨が、親子の分かり合えないもどかしさを語る女性の話を、寿司を食べながら親方が聞いてくれる話が良かったです。
行きつけの寿司屋でひとり語らいながらなんて、憧れだったりします。
Posted by ブクログ
よかった!いい話やねんけどうまくいきすぎて、小説やな〜って感じはした。短編集やもんね。シリーズ化してほしいなあ〜。こんなホテル行きたいなあ。全部このコロナの時代を描いてて想像しやすかった。全部良かったけど風花のたそがれごはんが1番好きかも。イタリアンの話もぜひ読みたいし、他にも料飲部門あるやろし読みたい。