【感想・ネタバレ】おひとりからのしずかな京都のレビュー

あらすじ

コロナ渦で一変した京都の街に賑わいが戻り始めているという。
京都が以前とおなじ「喧騒」に満ちるのも時間の問題かもしれない。
ならば、「しずかな京都」に出会える癒やしの大人旅を提案しよう。
生粋の京都人の著者がこっそり伝授する、
地元の人しか知らない名所、行事や文化、美食の店をご堪能あれ。

【はじめにより抜粋】
京都が本来の姿を見せる場所や時間、物語をご紹介しましょう。
春秋のトップシーズンを除けば、心静かに京都の街を愉しめるはずです。
その代わり、と言ってはなんですが、いわゆる〈映え〉は期待しないでください。
今話題の、とか、今人気の、や、予約困難とか行列必至といった冠詞が付くような、
SNSで自慢するようなスポットとは無縁のものばかりですから。
化粧を落とした素顔の、とでも言えばいいでしょうか。
よそいきではなく、普段着の京都はこんな感じですよ。と言いたくて書き連ねてみました。

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Posted by ブクログ

本書は、明確にガイドというようなことでもなく、人々の暮らしや文物に纏わる研ぎ澄まされたエッセイや、勿論“小説”ということでもない。本書は、永く京都に在って活動をした経過を有している著者による、「一部にガイド的内容を含む場合も在る、著者が愛する人々の様子や文物に関して綴ったエッセイ」とでも呼ぶべき、なかなかに多面的な内容の一冊であると思う。
何時の頃からか「京都」は「とりあえず来訪者が溢れて…」という様子であったと思う。ハッキリ申し上げて、関西方面へ出る場合に「混んでいる京都は一寸避けて…」というような発想にさえなっていたかもしれない。そういう状況が、何やら“感染症”の問題で様相が変わったという昨今である。
そうした昨今の「来訪者が酷く減った」は在ったにしても、京都には以前から「しずかな」という場所は在るのだという。
「しずかな」というのは、「非常によく知られているという程でもないのだが、趣が素晴らしい」という場所であったり、「有名な場所も時間帯をずらして早朝や夕刻に観に行くと好い」ということであったり、「或る条件下で人気が出る景観の中、相対的に来訪者が少ないのはここではないか?」という話題、「来訪者の姿も在るが、寧ろ地元の人達が利用していると見受けられる場所」という話題が満載の本書である。
実は、「京都」は「とりあえず来訪者が溢れて…」ということで、自身は関西方面へ出る場合に「混んでいる京都は一寸避けて…」というような発想を寧ろしていたかもしれない。この2年か3年は、関西に出て何処かに滞在た中で京都に寄る、または京都に滞在する時間も設ける場合が在るというようになった。
関西方面に関しては、休暇等で訪ねて滞在して居心地が悪くない場所は多々在り、関西の域内での交通も便利なので「何処かに滞在しながら域内を廻る」ということも容易だ。そういうことだから、「京都」に関しては「更に親しむ余地」もマダマダ多く在るのかもしれない。本書はそういうことに気付かせてくれたと思う。
本書は「おひとりからの」と題されているが、そこが好い。本当に「一人」で各篇の題材になっている場所を歩き廻っているような気分でドンドン読み進めてしまう…

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2022年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  しずかな京都の歩き方
第2章  しずかな寺社仏閣をめぐる
第3章  京の言葉遣いを知る
第4章  しずかな京都を味わる

<内容>
「しずかな」は、コロナ禍の京都を示したものであり、それは20世紀までの京都であった。著者は、コロナ後もその”しずかな”京都が戻ることを願って、このタイトルにしたそうだ。有名な所とそうでないところが3:7くらいかな?「床もみじ」の岩倉実相院。JR東海のCMから、圧倒的に有名になったが、近年は落ち着いてきたらしい(写真が撮れないのがいいのかも?)。そして著者の真骨頂は京都の食べもの。今回もハズレはなさそうだ。

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2022年06月10日

Posted by ブクログ

しずかな京都。
コロナ禍前や、最近もひとが戻ってきたことで、ゆっくりと観光ができないイメージがありました。
本書では、人混みに紛れることなく、桜や紅葉を楽しめるスポット、地元のひとが行くうどんや洋食、和菓子のお店などを紹介。山好きなわたしとしては、京都の山めぐりや、京都トレイルに関心があります。
SNSなどで、本書にあるお店や神社がいつ人気になるかわからないので、やはり、そのままていてもらいたいとです。

本書片手に、京都巡りをしたい気持ちになります。

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2022年07月13日

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