鬼澤忍のレビュー一覧

  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    頭の中であれこれ考えて、行動ができてない時期があったので、読み始めました。
    26の方法が紹介されていて、最後にもまとめがあり便利。「視点をズームアウトする」と「主語を変える」が自分にとってフィットしそう。

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    2025年06月15日
  • 人類が消えた世界

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    アメリカのジャーナリスト「アラン・ワイズマン」のノンフィクション作品『人類が消えた世界(原題:The World without Us)』を読みました。

    「人類消滅後―私たちの家や町は、地球はどうなるのか?」というキャッチコピーに惹きつけられ、壮大な未来予測を知りたくなって買っちゃいました。

    -----story-------------
    『TIME誌』が選ぶ2007年ベストノンフィクション第1位!

    もしある日人類が忽然と消えたら、その後の地球には一体何が起きるのだろう。
    地上を覆う人工物、自然、生命がたどる運命は? 
    私たちが環境に与えてきたダメージはどう癒えるのか? 
    そしてこの星が

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    2022年12月22日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    けっこう前に出た本だが、普遍的なテーマを扱っているので、今読んでもいろいろと考えさせられる。
    これまで価値のなかったものに値段がつけられ、需要と供給が生まれたケースは、今も増え続けていると思う。
    本の中で扱われた列への割り込み、命名権などは、今日本でもそれほどの忌避感もなく受け入れられているような気がするし、自分自身、ユニバーサルスタジオでファストパスを買うことや、映画館で少し高い値段を払って周りの人が気にならないボックス席をとることを、それほど疑問には思わずに過ごしている。けれど、それがもともと無料の、慈善事業コンサートなら同じことは思わない。似た事柄でありながら、その溝は以外に深い。裏を返

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    2022年08月13日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    「なんとなく」を脱する必要があるなと感じた。
    施策は効果を測定すること。
    それがベストなのか、きちんと確認すること。
    何を改善すべきなのかは社員が教えてくれる。
    どう測るべきかも社員が考えてくれる。当人が有する知識はもちろん、その人がアプローチできる人脈も活かす。
    自分より優秀な人を雇い、優秀な人にはきちんと報いる。
    なにより、やっぱり「きちんと人を選ぶ」こと。雇って終わりではなく、この組織で成果を出す人はどんな人かを分析して定義して、マッチする人を雇う。

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    2022年03月04日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    世界大戦により不平等が圧縮された歴史があるが、過去何度かにわたる戦争の中ではなかなか富は再分配されなかった

    ペストや疫病でも、不平等は圧縮された
    しかし、今後そのような大きな戦争は起こる可能性が低い(おこってほしくない)
    そのようか中で開いていく格差をどのように埋められるのだろうか…

    #速読

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    2022年02月27日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    ・世界の不平等の歴史を探究する難題
    ・世界で最も裕福な1%の世帯が、世界の個人純資産の半分あまりを保有している
    ・「平等化の四騎士」=戦争、革命、国家破綻、伝染病が不平等を是正する
    ・本書の目的は、不平等が減少するのはなぜかという疑問に答え、平等化のメカニズムを突き止める。
    ・古代の遺跡や埋葬からも、ヒエラルキーや階層社会のような不平等社会はみられている。
    ・経済的な余剰の多寡が政治的不平等を発展させていることがわかる。たいした余剰生産のない集団は86%が政治的不平等の形跡がない。
    ・最初の「1%」ー少数のエリートを生み出す構造 →国家構造がうまく維持されている限り、エリート支配は安定してい

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    2021年09月19日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    「実力も運のうち」が面白かったので、サンデル教授の過去本を読んでいます。
    お金と道徳という問題。お金で買う・売るという行為が入ってくることで、道徳的な「善」が失われてしまう。
    腎臓、幼児、入学試験、爵位、スポーツ選手のサインなどなど。名誉とされるものも売買対象になると。。。
    チケットを転売する。腎臓を売る。物事の解決策として「市場」を用いる経済学者。経済学的には全員がハッピーだが、人間の道徳・心では引っかかる。。
    その引っかかる部分を主張すると古いと言われてきたのが、この30年、市場万能の新自由主義時代だったのかと思いました。この市場万能主義に翳りが見え、最後の学歴万能への警鐘が、新刊「実力も

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    2021年09月08日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    「ハーバード白熱教室」「これからの『正義』の話をしよう」のマイケル・サランデルの経済と市場と倫理の話

    何度も読み返したり、読み直したり、考えたりしすぎてなかなか読み終わらなかったけどやっと読み終えた~というか読んだだけなのかもしれん。

    私たちの生活に密着した「市場主義」
    世の中にお金で買えないものはない?ある?
    買えるもの
    ・刑務所の独房 1晩82ドル
    ・インドの代理母による妊娠代行サービス6250ドル
    ・絶滅の危機にあるクロサイを射撃する権利15万ドル
    ・主治医の携帯電話の番号 年に1500ドル~
    あとは、逆にもらえる方法
    ・ダラスの学校で1冊本を読むと2ドルもらえる
    ・体のどこかに広告

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    2021年08月31日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    暴力と不平等の歴史。一億総中流と言われた社会がかくも格差が広がった理由を知りたくて読んだ。結構難しく、読書カロリーは高め。ガチで論文のデータを載せているためである。

    人類と不平等は農業畜産以前からの長い付き合いだが、時には不平等が是正されることもあった。その平等化のメカニズムは「戦争」「革命」「崩壊」「疫病」であるという。

    この本では、なんとジニ係数を農業畜産以前まで持ち込むのがポイントだ。中世フランスイタリアの富裕税、オランダの家賃税、古代アステカの家屋サイズ、バビロニアの持参金の分配などを使うという。

    前近代の文明については、漢、ローマ、スペインなどが挙げられる。これらは、経済的な影

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    2021年06月05日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ネタバレ

    「国家の衰退は制度がもたらす」「地理は関係ない」という主張に、思考が非常に刺激された。包括的制度(自由?)の重要姓を主張するので、人によっては自由主義野押し売りと感じるかもしれない。

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    2021年05月29日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    2012年の作品。その時点で市場主義が蔓延る結果としての市民の分断を指摘している。
    市場主義をどこまでがよく、どこからが悪いとするかは道徳の問題としており社会によっても時代によっても違うのだろうと思った。

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    2021年05月23日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事役員の方が書かれた本です。素晴らしい企業文化でした。こんな会社で働きたい!と思うほど、羨ましい限りです。是非、企業の役職のある方には読んで欲しいです。

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    2021年05月08日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの文化がいかに試行錯誤の上で成り立ってきたか、失敗と成功例と共に説明されていてよく分かった。
    自分の働く会社との意識の雲泥の差を感じた。。

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    2021年05月05日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    【感想】
    われわれはなぜ転売ヤーを疎ましく思うのだろうか?

    転売ヤーへの批判は、主に次の2通りに分けられる。
    1つ目は、転売を挟むことで価格がつり上がり、供給者から転売ヤーに利潤が吸い上げられているという批判。2つ目は、転売によって本当に欲しい人に品物が届かなくなるという批判だ。

    しかし、この2つとも有効な批判とは言えないだろう。
    1つ目の批判に対しては「自由主義的」な観点から擁護できる。モノを売る会社の一方的な値付け価格では、市場価値が正確に反映されていない。買い手の需要と売り手の供給とが合致した結果としての「転売価格」が、むしろ正統な値段であるという擁護だ。
    2つ目の批判に対しては、「

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    2021年04月28日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    創造性を引き出すためにオープンを原則とし、全社を巻き込みながら実験的な取り組みや必要な議論を行いつつ、よりより環境を構築していった過程を赤裸々に記してある。
    今ある会社を変えるには相当に力がいるだろうが、これから会社を作るという人は優秀でミッションビジョン価値観に共感する人を集め、初めからこのようなルールで組織を運用できると面白いだろう

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    2021年04月27日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    一言でいうなら、大著である。それだけに読む者にもそれなりの労力が求められる。

    本書は、古代からの人類の悠久の歴史が、持てる者と持たざる者の不平等の歴史であること、両者の格差は拡大と縮小を繰り返してきたことを実証していく。そして、格差が是正され、平等化に近づくのは、常に暴力的事象の後であることを指摘する。すなわち、戦争、革命、国家の崩壊、疫病であり、著者のシャイデルはこれをもって「平等化の四騎士」と命名した。ただし、小規模な破壊やどちらかの一方的な勝利などは、平等化にほとんど影響しないか、限定的な効果しかない。四騎士の剣が振るわれるのは、壊滅的なまでの暴力のみである。

    ここ数十年、世界のグロ

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    2021年03月06日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    2012年の作品。「これからの正義の話をしよう」が大ベストセラーになった、サンデル教授の1冊。こちらも面白いですね。

    行きすぎた市場主義。本来は道徳的に、社会規範的に取引の対象になってはいけないはずの物事にまで、市場主義の影響が及ぶ。取引可能な汚染許可証、貴重な野生動物の狩猟権、血液や臓器の売買、公共財の命名権、生命保険の売買によって人の死までもが取引の対象に。。

    リーマンショックで、行き過ぎた市場主義に警鐘が鳴らされたはずなのに、トランプ政権的な流れの中でまた、社会正義は軽視されるようになり、そしてまたバイデン政権で揺り戻しが起きようとしている。サンデル教授は、どこまでが市場主義が入って

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    2021年02月21日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    1.最近になってますますお金の重要性が増してきた現代ですが、豊かな人ほど「お金は必要ない」と言っています。なぜここまで貧富の差が激しくなったのか、なぜお金が人の心を惑わせてしまうのかが気になったからです。

    2.市場主義が浸透し、すべてが市場原理に委ねられ始めた昨今ですが、それに伴って大きな問題が2つあります。まず、公平性の問題です。本書では行列に並ばなくてもプレミアムを払うことで先に行けるシステムが導入されています。それによって、金銭に余裕がある人は進んでそれを支払うことで、生活に余裕を持たせていきます。一方、貧しい人は永遠に待つことになります。これにより、本来は業道で会ったシステムが崩れて

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    2021年02月11日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事部が明かすさまざまな社員への制度や処遇について明かされている。如何に働きたくなるような会社であり続けるための工夫や他では見られないような制度の導入に驚かされた。

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    2021年02月07日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleがいかに人を大事にし、課題に対して対処を行なっていったのかがよくわかりました。
    良い職場環境を作ろうと試行錯誤しており、リスクを恐れずに常にチャレンジをしているところが印象的でした。
    一方で普通の日本企業であれば反発を恐れてここまでの改革を常に行うことは無理なんだろうな、と深く感じました。

    私もこの本に倣って常にチャレンジすることを忘れないようにします。
    企業の経営層と人事にはぜひ読んで欲しいと感じた本です。

    また心に残った表現は以下の通りです。
    ・人は会社がなくても生きていける、しかし会社は人がいないと存在できない

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    2020年12月31日