鬼澤忍のレビュー一覧

  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事施策的な話を人事担当トップが話してくれる。Googleという世の中の労働力の上澄みみたいのが集まる企業だから機能している仕組みもあるんだろうけど、いろいろと示唆に富んでいる。働きやすい環境を整えることはホントに大切だな。書名のワークルールズとして、仕事に意味を持たせる、人を信用する、自分より優秀な人だけを採用する、発展的な対話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない、2本のテールに注目する、カネを使うべきときは惜しみなく使う、報酬は不公平に払う、ナッジ、高まる期待をマネジメントする、楽しもう!(そして①に戻って繰り返し)と整理している。

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    2025年08月26日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    米国に蔓延する「能力主義」に対する批判。

    第一次トランプ政権の誕生のきっかけになった「分断」の原因が「能力主義」にあるとしている。そして、その「能力主義」を蔓延させるきっかけとなった、グローバルな自由市場を受け入れ続けてきた今迄の政権にあると批判している。

    そもそもなぜ能力主義は分断を生み出すのか?結論を言えば、格差が固定化されてしまっているから。
    アメリカでは、機会の均等があれば、誰でもアメリカンドリームを手にできる。その地位は、自らの能力に起因するものである。これが能力主義の社会である。しかし、現実には、格差は固定化されている。成功者は自らの地位を確固たるものとするし、貧困なものは貧困

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    2025年08月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    ネタバレ

    とても興味深い考え方と感じる。
    確かに我々が選んでいると信じている人生についても、結局は運によるものなのかもしれないし、結局は親の裕福さに左右されているのかもしれない。

    ただ、一つ言えることは昔よりも可能性は拡がっていること。
    それが結果的に良い方向に向いているのかはわからず、貴族制度の時代の方が精神的尊重という点では優れており、人間にはそちらの方が良かったのかもしれない。

    しかし、その制度に疑問を抱き、より良くしよう、したいと思う活動が今を作り、貴族制度を過去に変えたのなら、その過程や、そこから今抱える課題にで会えていることとして、人類は良い方向に進んでいるのかもしれない。

    また数年後

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    2025年08月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    如何に自分がtechnocrat的な,meritocracy的な思考の上に「平等」を思考していたのかを思い知らされる事になった.読み始めた当初,オバマやヒラリークリントンに対する批判の一部が分かったようで分からなかった.トランプを支持する人々が奪われてきたモノに対する理解も,言葉の上では理解していたけど,「消費する側の倫理」「生産する側の倫理」という言い回しに,ハッとさせられた.そういうことか,実体経済を回している人々が蔑ろにされ,金勘定で漂ってる奴らが富を掠め取っていく…この違和感や怒りは,この「裏表」にあったのか,と.
    筆者は高学歴エリートの「価値」のあり方を批判こそすれ,能力そのものを批

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    2025年07月11日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    Chatter 頭の中の言葉にフォーカスするような事は今まで無かったので、自分にとって新しい発見だった。
    しかも私の中のChatterについては、いつも不安を煽るようなネガティブな事を言ってると気付いた。
    「他人のように自分に語りかけることで問題と距離を取る」
    を心掛けてようと思う。
    本の構成としては内容が難しいので読むのにかなり時間がかかったし、全ては理解できていない。

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    2025年06月08日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    この本の中でチャッターとは頭の中で考えてしまう悪い妄想の類の内容だと勝手に考えた。
    本の中で出てくる通り、頭の中で起こり自分を陥れてしまうもの。これは自分を責めてしまったり、悪い方向に物事を考えてしまう「妄想」だと考えた。
    なので本の中でも繰り返し自分と距離を取り、俯瞰してみる。そうすることでチャッターを回避できるという。
    あくまでマイナスの方向に向かってしまうものについて体、心の健康に悪いと警鐘を鳴らしている。
    なので楽しくさせる、気持ちの良い内容についてはある意味健康に良いという認識でいる。(あまりにも過度だとそれはそれだが)

    結末に全てが詰まっている。
    困った時は対処法をまた紐解く。

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    2025年06月05日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    豊かさの国家間差を生む最大の要因は国家制度が包括的もしくは収奪的かの違いであり、地理説、文化説、無知説というような従来の定説では「国境を境とする2つの街の豊かさの差」を説明がつけられないとし、国家制度による国力発展への影響を様々な歴史事例から多角的に分析した本。

    権力による政治変革・自由競争の阻害は悪循環を生むため、世界各地域で走る保護主義政策はいずれ行き詰まるのではないかと感じた。近年大きく進んだグローバル化への揺り戻しではあるが、元の場所まで着地することはないだろう。
    一方、この本からでは政治権力と市場には限りなく自由と流動性を与えるのがよいと読めるが、その場合は国内の分断が限りなく進む

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    2025年05月09日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    面白かった。が、本当にそうなのかなという思いが拭えない。20世紀の一時期だけ経済成長と労働分配率が同時に上がっただけで、本来的にテクノロジーの進化の利益は投資できる資本家のものじゃないのだろうか。人類は経済活動に倫理観を取り込んできたのだと思うが、その蓄積が20世紀の一時期に社会福祉に向かったものの、その後、新自由主義の価値観に揺り戻されただけな気がする。テクノロジーの使い方や分配方法は選べなくて、そのときの価値観が支配的。戦争とか暴動とか災害とか発見とか、何か契機があってガラっと価値観が変わる、その動態という感覚。倫理観、社会やコミュニティへの信頼が大事。あとパワーバランスは柄谷行人を読まな

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    2025年03月20日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    改めて読むと2024年までのアメリカにおけるポリコレの根っこが理解できる。この本に書かれていることとして、正義の追求には反対、一定マスの道徳に従うべきとあるが、大きく賛同する。
    アメリカのポリコレは行き過ぎた自由主義が暴走したといえよう。

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    2025年03月19日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    前半は、有名な「トロッコ問題」や「臓器移植の是非」に対して多角的な視点を挙げており、倫理観を育める内容だった。後半は、内容以前に難解な文章で読むのに疲れた。

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    2025年03月16日
  • 技術革新と不平等の1000年史 上

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    イノベーションは労働者の平均賃金を上げる、労働者の生活水準も上げる、などが起こるには条件があるという話。言われるまでもない気がするが、どんな条件かが気になる。結局は資本家が力を増すようなものは労働者を貧しくするということのよう。しかし、1800年代後半になるまで労働者はずっと搾取されてきたのがわかり、かわいそうになる。人は時間をかけて道徳的になったのだな。下巻は現代また搾取が始まっている話らしい。気になる。

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    2025年03月08日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ネタバレ

    国家が貧困を免れるのは、適切な経済制度、特に私有財産と競争が保証されている場合に限られる。
    エジプトが貧困なのは、砂漠や気候、土壌、文化的特性、イスラム信仰、間違った政策、ではない。限られたエリートによって支配されてきたから。
    イングランド、フランス、合衆国、日本、ボツワナ、ブラジルで政治変革が起きたために、豊かになった。

    アリゾナ州ノガレスと、メキシコのソノラ州ノガレス。同じ地域、気候風土だが、生活は全く違っている。メキシコは独立後50年間、政情不安にあった。アメリカの銀行は、競争があった。メキシコの銀行間にはなかった。政治家は、選挙で勝つためには銀行と結託したくても続けられなかった。メキ

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    2025年02月20日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    国家経済の発展に最も寄与するのは、民族、宗教、地政学的特性などではなく、政治システムが包括的なのか収奪的なのかの違いに因る、ということの証明を事細かく事例を用いて証明している。歴史書を読むようなボリュームで、ちょっと冗長かなと思われる内容だが、なかなか読み応えがあって面白い。
    日本の今の発展を特別なことと思わず、政治システムをきちんと監視していく必要性を感じた。
    あとは中国が今後どうなるか?によって、この本主張の真価が分かるだろう。

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    2025年01月13日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    頭でっかちのインテリの考えにもともすると見えてしまうが、国という大きなものを舵取りするためには通らなきゃいけない道だなと思う。 
    具体的なエピソードが全部面白いのでそれなりに楽しめる。

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    2025年01月03日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    20世紀における不平等を解消した方法は、戦争・革命・崩壊・疫病だった。今世紀もいまだ不平等はなくなっていない。その解決策は紹介だけにとどまっているいるけれども、この実態を知ることができたことは実に有意義だった。

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    2024年12月20日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    「あなた」を使う
    友人に助言すると考える
    経験を一般化する
    視点を変える、ハエになる
    儀式を行う
    触れ合う
    環境に秩序を作り出す、緑を活用する

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    2024年12月10日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    近代に入るまでは身分制度があったので、人間は良い意味で不自由であった。身分が違うので農民が貴族に憧れるということはなかった。しかし、人間が自由を持ったことで、人に対する羨望やそれに対する絶望が蔓延するようになった。能力主義を絶対的な正義とする今日の世の中で、成功すれば自分の努力の賜物、失敗も自分のせいという風潮になり、ますます格差が生まれる世の中になった。能力はそれを必要とされる世の中に生まれてこそ発揮されるものであって、それは単に運に過ぎない。例えば、大谷選手が中世のヨーロッパに生まれていたらあんな活躍は恐らくなかったであろう。成功はあくまで運であり、謙虚になることが求められる。

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    2024年12月08日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    少し難しい内容でした。
    上巻で人類の歴史上、技術革新が起きたら特権階級の人が富を得る、労働者階級の人は今まで以上の成果を同じ時間で求められるようになった。という内容だったと思います。
    下巻では、自動車工場等で労働者が集まり、労働組合を設立したことで、対抗策を作り技術向上に伴う利益の分配を求めることが出来た。
    このことから、技術革新の恩恵を分配する仕組みが格差を縮める方法であると予想される。
    ここ最近の技術革新とされる人工知能(AI)にも同じことが言える。この技術が特権階級に有利に働く事になれば、富の格差は広がってしまうだろう。
    このAIの技術は会社の経営者と労働者の話ではなく、国家と国民の規模

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    2024年12月01日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    頭の中の独り言や絶望なども、いくつかのテクニックによって視野が広がり、他人事になり、距離ができ解決しやすくなる。

    悟り系の本ではなく、心理学的な本ですが、自我との脱同一化とつながるような内容に感じました。

    悩みやすい人におすすめの良書です。

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    2024年11月17日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    読書をしていて気になるのが、頭の中のひとりごと。そのせいで、内容に集中できない。寝る前に気になるのも、頭の中の反芻。その日の嫌なことや不快な記憶が何度も湧き上がってくる。どうすれば、そうした症状から逃れて、自らをコントロールできるか。人間は機械ではないから、多少は内発的な感情のなすがままでも良いのだが、やられっぱなしは避けたい。本を読みたい時は、無心に読みたい。もういいやと諦めたのだから、気持ちを切り替えて前を向きたい。本書が、その処方箋となり得るか。

    ー チャッターを構成するのは、「循環するネガティブな思考と感情」だ。こうした思考や感情は、内省という素晴らしい能力を祝福ではなく呪いに変えて

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    2024年11月16日