鬼澤忍のレビュー一覧

  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    「チ。」とサンデル

    政治哲学の功利主義ベンサムから、リバタリアニズムの流れ。
    市場において各人が自由にお金を稼ぎ、政府はあまり干渉しないで!を推し進めた結果、社会の格差が進む。
    そこから自由への制限をかけるリベラルのイマヌエルカント、ジョンロールズ達のリベラリズム。

    サンデルは最後にアリストテレスを紹介し、個人の権利、自由を出発とするロールズらのリベラリズムを批判し、コミュタリニズムで連帯を目指す。

    リベラルの個人の自由の間違いを例を出して説明していく。
    例えばナチスドイツの過去の間違いを現在のドイツ人が背負う必要があるのか?
    リベラルは何者にも縛られない個人の自由を出発とするので過去の

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    2026年01月03日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    頭の中の独り言chatterとどう向き合っていくかが書かれた本。この分野についての本は読んだことがなかったので、とても面白かった。

    頭の中の独り言には、自分にとって+の面もあるが、ネガティブの連鎖に陥ってしまう負の面もある。そこで、どのように付き合っていくと良いのかが書かれており参考になった。特に、心の中で「私」という一人称を使うのでなく、「あなた」や自分の名前を呼ぶことによって、自分との距離が生まれ、客観的に対話できるようになるというのが興味深かった。
    実践していきたい。

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    2025年10月11日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    ・人の脳は身体的痛みと精神的痛みを分けることはできない。
    ・頭の中の独り言の中で愚痴を人に言いたくなる。でもそれをしたいまましていると、周りの人は離れていく。
    ・ネガティブな感情は反芻すればするほど増幅する
    ・重大で困難な状況を切り抜けたい時、自分に対して「あなた」と第二人称を使って考えると距離を意識的に取ることができる。
    ・儀式や迷信を実践することで気持ちを落ち着けられるのなら従う。

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    2025年10月07日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    大学の頃に読んだ一冊。
    哲学の講義の推薦図書として掲げられていたから読んだのだけど、その授業はこの本をベースにしているにもかかわらず悉くつまらくて、マイケル・サンデルに失礼だ!と、思っていたのが懐かしい。

    国際政治から友人関係まで、自身の哲学の礎になった名著。全ての学生に読んでほしい。

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    2025年09月25日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    ネタバレ

    翻訳した洋書のため、少し読みにくさはありますが、頭のなかのひとりごと(チャッター)のコントロール方法が事細かに説明されており、ネガティブなひとりごとに飲み込まれないようにするために役立ちそうです。

    以下、主なコントロール方法です。
    ・対象となる問題と距離をとる。
     時間軸:将来、50年後にはこう思っているだろう
     客観視:「私は〜」→「○○(自分の名前)は〜」「あなたは〜」
     経験の一般化:他の人も同じ問題を抱えている、等
    ・緑や自然に囲まれて過ごす
    ・物理的な秩序をつくってチャッターを鎮める ものをいつものところに置くといったルーティーンなど
     テニスのナダル 最も激しい戦いは、肉離れを起

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    2025年09月07日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事施策的な話を人事担当トップが話してくれる。Googleという世の中の労働力の上澄みみたいのが集まる企業だから機能している仕組みもあるんだろうけど、いろいろと示唆に富んでいる。働きやすい環境を整えることはホントに大切だな。書名のワークルールズとして、仕事に意味を持たせる、人を信用する、自分より優秀な人だけを採用する、発展的な対話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない、2本のテールに注目する、カネを使うべきときは惜しみなく使う、報酬は不公平に払う、ナッジ、高まる期待をマネジメントする、楽しもう!(そして①に戻って繰り返し)と整理している。

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    2025年08月26日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    米国に蔓延する「能力主義」に対する批判。

    第一次トランプ政権の誕生のきっかけになった「分断」の原因が「能力主義」にあるとしている。そして、その「能力主義」を蔓延させるきっかけとなった、グローバルな自由市場を受け入れ続けてきた今迄の政権にあると批判している。

    そもそもなぜ能力主義は分断を生み出すのか?結論を言えば、格差が固定化されてしまっているから。
    アメリカでは、機会の均等があれば、誰でもアメリカンドリームを手にできる。その地位は、自らの能力に起因するものである。これが能力主義の社会である。しかし、現実には、格差は固定化されている。成功者は自らの地位を確固たるものとするし、貧困なものは貧困

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    2025年08月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    ネタバレ

    とても興味深い考え方と感じる。
    確かに我々が選んでいると信じている人生についても、結局は運によるものなのかもしれないし、結局は親の裕福さに左右されているのかもしれない。

    ただ、一つ言えることは昔よりも可能性は拡がっていること。
    それが結果的に良い方向に向いているのかはわからず、貴族制度の時代の方が精神的尊重という点では優れており、人間にはそちらの方が良かったのかもしれない。

    しかし、その制度に疑問を抱き、より良くしよう、したいと思う活動が今を作り、貴族制度を過去に変えたのなら、その過程や、そこから今抱える課題にで会えていることとして、人類は良い方向に進んでいるのかもしれない。

    また数年後

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    2025年08月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    如何に自分がtechnocrat的な,meritocracy的な思考の上に「平等」を思考していたのかを思い知らされる事になった.読み始めた当初,オバマやヒラリークリントンに対する批判の一部が分かったようで分からなかった.トランプを支持する人々が奪われてきたモノに対する理解も,言葉の上では理解していたけど,「消費する側の倫理」「生産する側の倫理」という言い回しに,ハッとさせられた.そういうことか,実体経済を回している人々が蔑ろにされ,金勘定で漂ってる奴らが富を掠め取っていく…この違和感や怒りは,この「裏表」にあったのか,と.
    筆者は高学歴エリートの「価値」のあり方を批判こそすれ,能力そのものを批

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    2025年07月11日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    Chatter 頭の中の言葉にフォーカスするような事は今まで無かったので、自分にとって新しい発見だった。
    しかも私の中のChatterについては、いつも不安を煽るようなネガティブな事を言ってると気付いた。
    「他人のように自分に語りかけることで問題と距離を取る」
    を心掛けてようと思う。
    本の構成としては内容が難しいので読むのにかなり時間がかかったし、全ては理解できていない。

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    2025年06月08日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    この本の中でチャッターとは頭の中で考えてしまう悪い妄想の類の内容だと勝手に考えた。
    本の中で出てくる通り、頭の中で起こり自分を陥れてしまうもの。これは自分を責めてしまったり、悪い方向に物事を考えてしまう「妄想」だと考えた。
    なので本の中でも繰り返し自分と距離を取り、俯瞰してみる。そうすることでチャッターを回避できるという。
    あくまでマイナスの方向に向かってしまうものについて体、心の健康に悪いと警鐘を鳴らしている。
    なので楽しくさせる、気持ちの良い内容についてはある意味健康に良いという認識でいる。(あまりにも過度だとそれはそれだが)

    結末に全てが詰まっている。
    困った時は対処法をまた紐解く。

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    2025年06月05日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    豊かさの国家間差を生む最大の要因は国家制度が包括的もしくは収奪的かの違いであり、地理説、文化説、無知説というような従来の定説では「国境を境とする2つの街の豊かさの差」を説明がつけられないとし、国家制度による国力発展への影響を様々な歴史事例から多角的に分析した本。

    権力による政治変革・自由競争の阻害は悪循環を生むため、世界各地域で走る保護主義政策はいずれ行き詰まるのではないかと感じた。近年大きく進んだグローバル化への揺り戻しではあるが、元の場所まで着地することはないだろう。
    一方、この本からでは政治権力と市場には限りなく自由と流動性を与えるのがよいと読めるが、その場合は国内の分断が限りなく進む

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    2025年05月09日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    面白かった。が、本当にそうなのかなという思いが拭えない。20世紀の一時期だけ経済成長と労働分配率が同時に上がっただけで、本来的にテクノロジーの進化の利益は投資できる資本家のものじゃないのだろうか。人類は経済活動に倫理観を取り込んできたのだと思うが、その蓄積が20世紀の一時期に社会福祉に向かったものの、その後、新自由主義の価値観に揺り戻されただけな気がする。テクノロジーの使い方や分配方法は選べなくて、そのときの価値観が支配的。戦争とか暴動とか災害とか発見とか、何か契機があってガラっと価値観が変わる、その動態という感覚。倫理観、社会やコミュニティへの信頼が大事。あとパワーバランスは柄谷行人を読まな

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    2025年03月20日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    改めて読むと2024年までのアメリカにおけるポリコレの根っこが理解できる。この本に書かれていることとして、正義の追求には反対、一定マスの道徳に従うべきとあるが、大きく賛同する。
    アメリカのポリコレは行き過ぎた自由主義が暴走したといえよう。

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    2025年03月19日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    前半は、有名な「トロッコ問題」や「臓器移植の是非」に対して多角的な視点を挙げており、倫理観を育める内容だった。後半は、内容以前に難解な文章で読むのに疲れた。

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    2025年03月16日
  • 技術革新と不平等の1000年史 上

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    イノベーションは労働者の平均賃金を上げる、労働者の生活水準も上げる、などが起こるには条件があるという話。言われるまでもない気がするが、どんな条件かが気になる。結局は資本家が力を増すようなものは労働者を貧しくするということのよう。しかし、1800年代後半になるまで労働者はずっと搾取されてきたのがわかり、かわいそうになる。人は時間をかけて道徳的になったのだな。下巻は現代また搾取が始まっている話らしい。気になる。

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    2025年03月08日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ネタバレ

    国家が貧困を免れるのは、適切な経済制度、特に私有財産と競争が保証されている場合に限られる。
    エジプトが貧困なのは、砂漠や気候、土壌、文化的特性、イスラム信仰、間違った政策、ではない。限られたエリートによって支配されてきたから。
    イングランド、フランス、合衆国、日本、ボツワナ、ブラジルで政治変革が起きたために、豊かになった。

    アリゾナ州ノガレスと、メキシコのソノラ州ノガレス。同じ地域、気候風土だが、生活は全く違っている。メキシコは独立後50年間、政情不安にあった。アメリカの銀行は、競争があった。メキシコの銀行間にはなかった。政治家は、選挙で勝つためには銀行と結託したくても続けられなかった。メキ

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    2025年02月20日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    国家経済の発展に最も寄与するのは、民族、宗教、地政学的特性などではなく、政治システムが包括的なのか収奪的なのかの違いに因る、ということの証明を事細かく事例を用いて証明している。歴史書を読むようなボリュームで、ちょっと冗長かなと思われる内容だが、なかなか読み応えがあって面白い。
    日本の今の発展を特別なことと思わず、政治システムをきちんと監視していく必要性を感じた。
    あとは中国が今後どうなるか?によって、この本主張の真価が分かるだろう。

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    2025年01月13日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    頭でっかちのインテリの考えにもともすると見えてしまうが、国という大きなものを舵取りするためには通らなきゃいけない道だなと思う。 
    具体的なエピソードが全部面白いのでそれなりに楽しめる。

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    2025年01月03日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    20世紀における不平等を解消した方法は、戦争・革命・崩壊・疫病だった。今世紀もいまだ不平等はなくなっていない。その解決策は紹介だけにとどまっているいるけれども、この実態を知ることができたことは実に有意義だった。

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    2024年12月20日